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こんにちは。ライターのariです。
我が家には、
トゲットゲの「金鯱(キンシャチ)」がおります。
はい、サボテンです。
トゲの長さは3〜4センチ。
長く鋭く太いので、慎重に扱えば問題ありませんが、
子どもとワンコがいる我が家では、
デッキの隅っこに追いやられ、
「金鯱」は静かにじっと居座っている状態。
そんな「金鯱」を見ていて、
ふと思った素朴なギモン……。
「なぜ、サボテンにはトゲがあるの?」
まず、サボテンについてちょっぴりお勉強!
サボテンは、乾燥と暑さに非常に強いため、
砂漠のような場所に生息しているイメージ。
でも、野生のサボテンは、
アメリカ大陸とその周辺の島にしか存在しません。
つまり、砂漠が多くあるアフリカ大陸にはほとんど存在しないのです。
そのかわり、アフリカ大陸には「ユーフォルビア」という、
サボテンのような、多肉のような植物が存在するのです。
サボテンのトゲは、
外敵から身を守る役割もあります。
でも、それだけではありません。
実は、暑い気候の中で冷却装置の役目もしているそう。
アメリカ大陸の強い日差しを散乱させて、
サボテン自体の表面温度を下げる役割もあるんですって。
このトゲをすべて取ってしまうと、
なんとサボテンの表面温度が10度も上がってしまうとか!
ちなみに、外敵から身を守るためのトゲですが、
サボテン内部に鳥が住みついてしまうことも多いみたい。
トゲの効果はどこへやら……。
まあ、そんな様子もほのぼのして可愛いのですけどね!
外敵から身を守る、表面温度を下げる以外にも、
トゲには、水分を吸収するという大切な役目があります。
乾燥地帯には水も当然少ないですが、
朝夕に霧が発生する地域であれば、
空気中から水分を吸収することができるそうです。
丸い形をしたサボテンがありますが、
それには理由があるそう。
球体であれば、上からの太陽の光が当たっても、
常に体の半分は日陰にできるというわけです。
また、水をたくさん溜め込むために、
球体をしているという理由もあるそう。
少ない水分を上手に吸収して、
それを体の中にたっぷり溜め込むことで、
乾燥にも負けない植物に進化していったのです。
こうして環境に順応しながら、
サボテンは雨が降らない乾燥地域でも生き続けられているのですね。
いかがでしたか?
サボテンのトゲは、葉が進化したとも言われているそう。
実に不思議な進化を遂げている植物といえそう。
これからも、トゲットゲの「金鯱」を大切にしようと思います。
※トップ画像の出典はPinterestです。
内田アリ