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多肉植物とサボテンは同一のものだと考えてはいませんか?
実はそれぞれの特徴もあり、異なる育て方が必要となります。
今回はそれぞれの性質や特徴、そして育て方について簡単にご説明致します。
多肉植物とは、別名多汁植物。
葉、茎もしくは根の内部にある「柔組織」という水を貯める組織が、大きく発達した植物の総称です。
そのため、葉や茎が著しく肥厚している特徴が見受けられます。
これらの生息地は、主に砂漠や海岸などの乾燥地帯に生育し、耐乾性・耐暑性を備えているため比較的水やり等が少なくて済むため、育てやすい植物だといえます。
また形態がおもしろいことからも、多くは園芸植物としても扱われるようになりました。
サボテンとは、別名シャボテン、仙人掌、覇王樹と呼ばれるサボテン科に属している多肉植物の総称です。
南北アメリカの乾燥地によく生育しており、乾燥から身を守るために、葉はトゲ状に、茎は多肉質へと変化しました。
葉がトゲとなったのは、表面積を減らすことで昼夜の気温差から生じる露が葉に留まらず直接水分を吸える根のある地面に落とすようにするためです。
また夜に光合成を行い、乾燥地でより効率よく水分を補給し、維持できるような体構造を持ってもいます。
こうしたサボテンは、原種だけでも約2000種程も存在します。
そのため、特に園芸においてはそれ以外の多肉植物と分けて考えられることも多いようです。
さてサボテンが多肉植物の一種であることはお分かりいただけたと思いますが、両者の違いとはなんでしょうか。
まず一つ目は刺座と呼ばれるトゲの付け根にある綿毛のような器官の有無です。
皆さんがサボテンと聞いて、イメージするのはおそらく特徴的な「トゲ」でしょう。
ところがトゲのある多肉植物は他にも存在します。
例えば、アロエ、ホリダ、オベサなどなど、数えきれないほどに!
ところが、この刺座と呼ばれる器官はサボテンにしか存在しないのです。
第二の相違点はそれぞれの主な生息地です。
サボテンは主として南北アメリカに生息していますが、他の多肉植物はアフリカ大陸を中心として世界中に分布しているのです。
したがってサボテンは全ての種が強い耐乾性をもっていますが、他の多肉植物はそれぞれ異なる特徴をもっているのです。
生息地が異なることから、気温や温度などによって育て方の条件も異なります。
サボテンは夏生育型のため、気温の高い夏に成長するため、比較的多い頻度で水やりをする必要が出てくるのです。
他の多肉植物の場合には、冬型ならば冬に水やりをしなければならないので、この点には非常に注意して行う必要があるのです。
今回は多肉植物とサボテンの違いを説明させていただきました。
多肉植物の全てをサボテンだと考えていた方は、是非ともそれぞれの特徴を知ったうえで改めて育てていただければと思います。
※トップ画像はPhoto by まぁさん@GreenSnap
ELLY