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皆さんは、「万年青」という植物を知っていますか?名前からはピンと来ないかもしれませんが、一年中緑色の大きな葉っぱを保っている観葉植物と言えば分かるかと思います。
観葉植物としては定番ともいえるこの植物について、歴史や育て方について紹介します。
万年青は、昔から縁起物として知られており、日本においてはよく引越し祝いとして贈られます。
その歴史は古く、江戸時代の初期までさかのぼります。かの徳川家康公が幕府を開くため駿河から江戸に登った時、深く愛玩していた3種類の万年青を持参したと言われれています。
この後、徳川家は長きにわたる安泰を得ることができたため、陰陽道において、建築・転居の吉とされている「天福日」に引越しを行い、万年青を運びこむことが今も名残をとどめています。
先ほど述べたように、万年青は縁起物とされています。
では、その縁にあやかるためにはどこに置いたらいいのでしょうか?
まず方角ですが、これはずばり家の中でも北東に置くべきだとされています。
これは風水上の問題で、鬼門に当たるとされる北東に万年青を置くことによって、鬼門から悪い気が入るのを防ぐ「鬼門封じ」が行われると言われています。
新居が完成したら、真っ先に北東へ万年青を置きましょう。
万年青は、観葉植物として一般的によく知られた植物なので、ホームセンターやお花屋さん、園芸ショップなどに行けば入手することが出来ます。
とはいっても場合によっては置いてない可能性もあるので、事前に確認し余裕を持って手に入れましょう。
育て方ですが、特に難しいことはありません。
室内で育てる場合は比較的明るい場所、外で育てる場合は少し日陰になっている場所に置いて、控えめに水を与えるだけで十分育てることが出来ます。
乾燥には弱いので、土が乾いていたら水を与えるようにしましょう。
見かける機会は多い万年青ですが、その読み方や歴史などは初めて知ったという方もいるのではないでしょうか?
縁起物としての魅力以外にも、非常に育てやすく初心者でも扱いやすい万年青は、園芸の入門用にピッタリです!
※トップ画像はPhoto by とこさん@GreenSnap
徳原鉄二