warning
error
success
information
モッコウバラは棘をもたないバラのため、誘引させて楽しみやすいと人気の植物です。それと同時に、モッコウバラは生育も盛んなので、フェンスやアーチに仕立てるときは剪定と誘引が欠かせません。
この記事では、モッコウバラの剪定と誘引について、時期や仕立て方を中心に詳しくご紹介していきます。
モッコウバラの剪定と誘引は、樹形を美しく保つため、そして花付きをよくするために行います。
モッコウバラは他のバラに比べて育てやすい反面、生育旺盛な性質をもつため、庭植えにするととても大きく成長し、立派な庭木にもなります。
モッコウバラを剪定や誘引をせずに育てると、フェンスやアーチとのの大きさがアンバランスになったり、株全体に栄養がまわらずに花数が減ってしまうこともあるので、定期的な手入れが必要なのです。
モッコウバラを剪定する時期は、花が咲き終えた5月〜6月頃です。
モッコウバラは8月〜9月になると、翌年に花がつく新芽(ステム)を伸ばす時期に入るため、その前に枝を剪定し終えるようにします。
また、枯れ枝や花芽がない枝が目立つ場合は、翌年の花が悪くなるのを防ぐためにも、12月〜2月に剪定をするといいです。
モッコウバラの剪定は、3年以上の古い枝を落として、若い枝、みずみずしい枝を残すのが基本です。他のつるバラと比べても難しくないので、下記の手順にしたがって剪定してみましょう。
剪定した枝は挿し木で増やすこともできます。詳しい方法はこちらの記事を参考にしてみて下さい。
モッコウバラには、幹や枝から勢いよく伸びる「シュート」という若芽が生えます。シュートはほかの枝葉より枝や葉先が赤っぽく、先端が尖り、蜜でベタベタとしているのが特徴です。ほかの枝はより勢いがいいので、見分けるのは簡単でしょう。
モッコウバラはシュートの剪定しだいで樹形を調整できるので、仕立てたい樹形をイメージして剪定することが大切です。
モッコウバラの誘引は、基本的に剪定と同時に作業し、都度枝葉が伸びてきたら誘引していきます。
主幹(地面から生える一番太い幹)から分岐する主枝やシュートを、フェンスや支柱に絡めながら麻紐で固定し、横へ横へと広げるように誘引します。横向きに誘引することで、枝葉がよく茂って花付きもよくなります。
残りの細い枝や短い枝は、太い枝の隙間を埋めながら絡めていくことで、あとは自然に絡みながら成長してくれます。
数年経ち、花数が減ってきたり古枝が目立ってきた場合は、古枝となった主枝を切り、シュートを誘引して仕立て直しましょう。
モッコウバラはフェンスやアーチ、トレリスなどに仕立てることができます。また、ガーデニング上級者になると、フェンスではなく、家の2階の壁面などの高いところから垂らして育てることなどする方もいます。
壁面や紐で縛りにくいフェンスに誘引するときは、ワイヤーを平行に張るとよいです。だいたい15〜20cm間隔で地面と平行になるように、何段かワイヤーを張りましょう。ワイヤーの端は釘などを打ち付けてそこに結びつけるように固定します。
鉢植えで行燈仕立てにしたいときや、アーチやトレリスに仕立てるときは、螺旋状に太い枝を巻いて誘引しましょう。
モッコウバラをきれいに育てるためのフェンスへの誘引について紹介しました。
モッコウバラの剪定や誘引は簡単で、トゲもないので安全に作業ができます。生育旺盛なので、いろんな仕立て方を楽しんで、きれいなモッコウバラを咲かせましょう。
GreenSnap編集部