warning
error
success
information
梅雨の時期から、長く楽しませてくれるアジサイの花。暑さが厳しくなっても、まだまだ咲いているなぁ…としげしげと見てみたら……あれ?これって、すでに枯れてる??実は、翌年も花を楽しむ為には、そのまま放って置かずに、花後の処理をすることが重要なんです!
今回は、アジサイの花が枯れた後、花後にすべき剪定方法についてご紹介します。
アジサイには、凛とした落ち着きある印象の日本アジサイ、艶やかで上品な西洋アジサイ、楚々としたガクアジサイの大きく3種類に分けられます。
多くの花が弱る梅雨時期に、さわやかな色の花を手毬状に咲かせる、梅雨の風物詩ですね!
6月の梅雨時期から夏まで、色を変化させながら長く咲く印象がありますが、アジサイの花が枯れないように見えるのは、実は、花ではないからなんです!
「アジサイの花」に見えるのは、萼片(がくへん)が変化したもの。よく見ると葉脈がうっすら見えます。花は猛暑の前に咲き終わってしまいますが、いつまでも萼が残るために、花が散らないように見えるんです。
アジサイの萼片の中心にあるのが、本当のアジサイの花です!この写真はつぼみが開いているものと、閉じているものがわかりやすいですね。
ちなみに、アジサイの開花宣言が出されるのは、外から見える萼の状態ではなく、この「花」が開いたときです。
ガクアジサイの場合には、装飾花で縁取られた中心に花が見えているので、開花状態もよくわかりますね。
アジサイの花(萼片)は、そのままにしておくと、梅雨が終わり、夏が終わり、冬になっても落ちず、そのままドライフラワーのようになります。立ち枯れたアジサイの姿も風情があるものですが、翌年、また花を咲かせる為にも、早めに終わった花を切ることが大切です。
アジサイは、花が咲き終わって枯れたら、早めに切り戻すのが基本です。この写真のように、まわりの萼片がたれて見栄えが悪くなったら、花が終わったサインなので、切り戻しましょう。
咲き終わったアジサイの花の、剪定する位置は、アジサイの花から2~3節目のすぐ下です。殺菌した清潔な剪定バサミを使いましょう!
あえて枯れた花を剪定せずに、そのままにして育てた株がこちらです。よく見ると、古い花の3節下の部分から、新しい芽が伸びて、今年の花をつけることがわかりますね。
つまりアジサイは、短く切り過ぎると花芽にならず、葉芽になってしまうので、「枯れた花の2〜3節下すぐを切る」というのがとっても大事なんです!
咲き終わって枯れたアジサイを剪定することで、夏に新芽がどんどんと生長して、秋の始め頃には、その先端に、花芽をつけますよ。
これまで、基本の剪定を紹介しましたが、剪定の仕方は、品種や株の状態、植え場所、目的などによっても異なります。
アジサイを育てていると、株が大きくなり過ぎたり、株姿が乱れたりすることがあります。その場合には、花後に思いきって、株全体の3分の1ほどまで短く切り戻しましょう。
花芽がつかないので、翌年の花は咲きませんが、再来年には再び見事な花を咲かせてくれますです。
スペースがある場合には、どんどんと大株に仕立てるのも楽しいものですね。大株のアジサイの場合は、先ほど説明した、基本の剪定の方法で、花後はなるべく早く切り戻します。
コンパクトな株姿が愛らしくて人気の、西洋アジサイのひとつ、アナベル。ほかのアジサイが秋に翌年の花芽をつけるのと違って、アナベルは年が変わってから、初春に伸びた新芽に花芽がつきます。
そのため、アナベルは冬になってから剪定しても間に合います。時間の経過とともに、純白の花姿から、しだいに緑色に変わる姿を堪能できますよ。
実は、アジサイの剪定は、基本どおりではうまくいかないことも。
花芽の付き方は、品種によってメカニズムに違いがあるだけでなく、日のあたりぐあい、水やり、風通し、株の勢い、若い株か古い株か、肥料のぐあい、その年の気温など、さまざまな要因が影響するようです。
もっと詳しく剪定方法を知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください♫
GreenSnap編集部