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生薬で知られる生姜は、日本では古くから親しみのある食材ですね。生姜には特有の香りがあり、血行を促進したり体を温める効果などがあります。
生姜は根茎部分の根生姜がよく知られていますが、それ以外に筆生姜や葉生姜もあり、収穫時期によって生姜の状態が変わります。
今回は、生姜のプランター栽培について解説していきます!プランターの選び方や使用する用土、生姜の植え付けや水やりなどの手入れから収穫まで詳しく説明しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
生姜は露地栽培のイメージがありますが、プランターでも簡単に栽培することができます。半日陰でも育つため、あまり日が当たらないベランダでも栽培が可能です。
生姜はほかの野菜のように支柱を立てる必要もなく、基本的には水やりだけで、ほったらかしにしてもたくさん収穫できる優秀な野菜です。
栽培期間が長いということさえクリアになれば、簡単に育てることができるので、家庭菜園の初心者にはおすすめの野菜です。
それでは、生姜のプランター栽培について詳しく見ていきましょう!
生姜は温暖な環境で育つため、気温が20~30℃くらいの3~5月頃が植え付けに最適な時期です。逆に寒い環境は苦手なので、北海道などの寒い地域では栽培は控えましょう。
生姜のプランター栽培では、長さ60cmの標準サイズを使用するとよいでしょう。標準サイズであれば生姜を3株ほど植えることができます。1株で栽培したい場合は10号以上の植木鉢を使用しましょう。
ちなみに、大型の深型タイプでもOKです。さらには、市販の培養土や肥料の袋のなかでつくることもできますよ。
生姜をプランター栽培する際は、ホームセンターなどで手に入る培養土を使うとよいです。元肥として苦土石灰を混ぜておくのがおすすめです。
土はプランターの縁ぎりぎりまで入れるのではなく、6~7分目を目安に入れることで生姜の株が生長した際に増し土することができます。
ショウガは連作を極度に嫌うため、以前にショウガを育てたことがある土はできるだけ使わないでください。どうしても古土を使いたい場合は、別の野菜を5年ほど育ててから再生しましょう。
ただし、ジャガイモとの相性は非常に悪く、収穫量に影響が出る可能性があるのでやめましょう。
もし以前にそのほかの野菜を育てた古土を再利用したい場合は、以下の手順を参考にしてください。
石灰・堆肥・肥料を同時に入れて一週間程度寝かせてから利用してもOKです。※すべて混ぜた直後に植え付けできるタイプの商品もあります。
生姜のプランター栽培ではプランターの6分目ほどまで土を入れ、種ショウガを20㎝ごとに並べます。その後、培養土を約5~10㎝上から被せましょう。
生姜の発芽率を上げるためには、深く植えないことがポイントです。植え付けした後は、土の表面が乾燥しないようにたっぷり水やりしてください。
生姜のプランター栽培では、1日2回朝と夕方に水やりしましょう。生姜は乾燥が苦手な植物なので、日頃から土が乾かないように手入れする必要があります。暑い夏の時期は乾燥しやすいため、こまめに観察しながら水やりしてください。
生姜を追肥する際は、カリの割合が多い肥料を使用しましょう。カリが多く含まれている肥料を使用することで、根の生長を促進させて病害虫にも強くなります。
追肥は植え付けしてから月に1回与え、株元辺りに5gほどの化成肥料を撒いてかから株元に土寄せします。
生姜はナスとの相性がよく、コンパニオンプランツとして栽培できます。コンパニオンプランツとは、近くに栽培することでお互いによい影響を与える植物のことです。
プランターで一緒に育てることでナスが日陰を作り、生姜がよく育ちます。また、生姜とナスは異なる養分を好むので、お互いが効率よく育ってくれます。さらに、ナスは病気にかかりやすい野菜ですが、殺菌成分のある生姜と植えることでナスを病気から守る効果が期待できます。
生姜は連鎖障害があるため、一度生姜を育てた場所ですぐに生姜を栽培することはできません。そのため、同じプランターで育てる際は、必ず新しい土を使うようにしましょう。
生姜をプランター栽培する際は、病気や害虫にも注意する必要があります。生姜は根茎腐敗病や白星病、紋枯病などの病気にかかりやすく、その中でも根茎腐敗病は生姜を育てる上でかかりやすい病気です。根茎腐敗病にかかると株全体が腐敗してしまうため、植え付け前に土壌を消毒したり、日頃から水はけをよくしながら育てるようにしましょう。
また、生姜はアワノメイガやハスモンヨトウ、ネコブセンチュウなどの害虫も発生しやすいです。アワノメイガとハスモンヨトウは茎や葉の部分を食害し、ネコブセンチュウは生姜の根に寄生します。予防策としては薬剤を散布したり、防虫ネットを使用するとよいです。
生姜には「筆生姜(矢生姜)」「葉生姜」「根生姜」の3種類があり、収穫時期によって生姜の状態が異なります。
筆生姜は6~7月頃、葉生姜は7~8月末頃、根生姜は10~11月中旬頃が収穫時期で、筆生姜と葉生姜は生食もできます。
今回は、生姜のプランター栽培について詳しく紹介しました。スーパーなどで手に入る生姜ですが、ご自宅のベランダなどで気軽に家庭菜園で栽培できますね!
生姜栽培に最適なプランターを選んだら、あとは植え付けて毎日水やりすればOKです。特別な手入れは必要ないので、時期になったら収穫してご家庭で自家製生姜を楽しみましょう。
ご興味があれば、ご自宅のお庭などでプランターを使って気軽に生姜を栽培してみてはいかがでしょうか。
七尾びび
GreenSnap編集部