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スイカといえば、夏の時期には欠かせない野菜ですよね。広々とした畑で育てるイメージがありますが、実はプランター栽培もできることをご存じでしょうか。プランター栽培に適した品種を選ぶことで、家庭菜園でも育てることができます。
今回は、プランターで栽培できるおすすめの品種や必要な物、栽培のポイントやお手入れの方法などについて詳しく解説していきます!
夏の時期に旬を迎えるウリ科のスイカは、大玉、中玉そして小玉の3種類があります。スイカの表皮の模様や果肉の色などは、品種ごとに異なります。スイカをプランター栽培する場合は、3kg以下の小玉品種を選ぶとよいでしょう。
小玉のスイカにもさまざまな品種がありますが、果肉が赤い「紅しずく」や「紅こだま」、黄色い果肉の「ニューこだま」、そしてラグビー型の「カメハメハ」などが育てやすくおすすめです。小玉のスイカはカットすることなく、そのまま冷蔵庫に保存できるのも嬉しいですね。
小玉品種のスイカを育てる場合でも、育て方次第では大きく生長することもあります。使用するプランターは、高さ100cmほどの10号以上のものを選ぶとよいです。
スイカの根は縦に伸びるので、プランターは深さのある円筒形のものがよいでしょう。また、小玉スイカは支柱を使って育てるため、プランターに支柱が通せる穴が空いているものだと便利です。
スイカは種まきからでも育てられますが、苗を植え付けた方が作業も楽に済みます。スイカの植え付けに最適な時期は、5月中旬頃です。種まきから育てると病気や害虫にも弱いため、苗を植え付けて育ててみましょう。それでは、スイカの植え付け方について紹介します。
スイカは市販の野菜用培養土でよく育ちます。水はけをよくするためにも、鉢の底に大粒の赤玉土を敷くとよいでしょう。
プランター栽培しているスイカは、土の表面が乾燥してたらたっぷり水やりをします。気温が高い夏場は、1日2回朝と夕方に水やりしてください。
スイカはつる性植物なので、つるをどんどん伸ばしながら生長していきます。苗を植え付けて1週間ほど経過したら、1~2週間に1度のペースで肥料を施しましょう。
追肥は、液体肥料またはスプーン1杯の緩効性化成肥料を与えてください。
スイカの葉が黄緑色に変化したら肥料切れのサインです。また、受粉後も肥料をいつもより多く与えると生長が促進されます。
スイカは6月下旬頃になると、小さな黄色い花を咲かせます。確実に実を付けるために人工授粉をしましょう。
スイカの人工授粉は花粉が出ている雄花を摘み取り、全ての花びらを取り除きます。その後、花粉を雌しべに擦りつけてください。
スイカには連作障害があり、一度スイカを育てた土に再び植え付けると上手く育ちません。そのため、スイカのプランター栽培では毎回新しい土を使うようにしてください。
また、アブラムシやハダニなどの害虫が発生しやすいため、日頃からスイカをよく観察してこれらの害虫を見つけたらすぐに駆除しましょう。
病気はつる割病やつる枯病などにかかることがあります。どちらもカビが原因で発生する病気なので、風通しのよい場所で育てて予防しましょう。
スイカの収穫時期は、一般的に7月下旬~8月頃です。ただし、スイカは見た目だけだと成熟度が分かりにくいため、小玉品種であれば受粉後40日、大玉品種は40~50日ほどを目安に収穫しましょう。プランター栽培の場合、スイカは1株に対して1~3個ほど収穫できます。
収穫する8日ほど前に水やりを控えることで糖度が高いスイカが収穫できます。甘いスイカを楽しみたいようであれば、収穫前に水やりを控えてみてくださいね。また、スイカは受粉後の気温が収穫にも影響するため、受粉してから天気がよく暑い日が続けば早めに収穫してもよいです。
スイカを収穫する際は、ハサミでヘタの上をカットし、涼しい場所で保管してください。
大玉のスイカであればつるを地に這わせていきますが、小玉ではネットを使用して空中栽培するのが一般的です。朝顔のようにプランターの四隅に支柱を立てる「あんどん仕立て」で育て、支柱にネットを固定させた状態でスイカのつるがネットをはうように誘引しましょう。
夏に旬を迎えるスイカをプランターでも育てられるなんて驚いた方も多いと思います。小玉品種であれば大きく育ちすぎることもなく、プランターでも栽培できます。
プランターがあればマンションのベランダなどでも十分育てられるので、ご興味があればぜひプランターでスイカを栽培してみてはいかがでしょうか。
GreenSnap編集部