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夏野菜を代表するナスは、春に植えれば秋まで収穫することができる野菜です。暑さに強く、病害虫にも強いので、日当たりの良いベランダで育てるのがおすすめです。
煮る焼く揚げる、どんな調理方法にもぴったりのナス。ベランダで育てて、新鮮な実を収穫してみてくださいね。今回はナスをベランダで栽培する方法をご紹介します。
ナスに使うプランターは、横幅60cm、深さ30cm以上で30リットル以上の大きさがあるものが向いているでしょう。鉢の場合は、直径が30cm以上の10〜12号のサイズを使用するとよく育ちます。
ナスは根が横に広がりやすく、たくさんの水を必要とします。鉢やプランターは深さがあるものを選ぶと良いですよ。
ナスをプランターで育てる場合、使用する用土は市販の野菜用培養土で問題ありません。ナスは多湿が苦手なので、コンテナの下に鉢底石を敷いて、水はけをよくしてあげましょう。
ナスは生長するのに高温の環境が必要なので、気温が安定したゴールデンウィーク頃にプランターに植えるのが適しています。寒冷地では、5月中旬ごろが適しているでしょう。
ナスは、日当たりがよく高温の場所を好みます。プランターを使って栽培するときも、日の光がしっかりと当たる場所で育てましょう。
ナスをプランターに2株以上植える場合は、株間を20〜30cm程度離して植えましょう。1株だけ植える場合は中央に植え付けます。
ナスをプランターに植えるときは、浅めに植えましょう。浅く植えることで、泥の跳ね返りなどで病気をもらうことを防ぎます。植えつけが終わったら、苗が倒れてしまわないように仮支柱を立てましょう。
ナスがある程度生長してきたら、支柱を立てて3本立てにします。プランターの土の中に支柱をしっかりと差し込み、支柱同士が交差するところをしっかりと固定しましょう。
支柱に主枝を優しく誘引し、紐で結べば完了です。
ナスは乾燥に弱い野菜なので、水切れには注意が必要です。基本的には、表土が乾き切らないうちに水をたっぷりと与えましょう。水が足りていれば葉先までピンと張って元気ですが、不足すると萎れてきます。萎れた状態が続くと苗が弱ってしまうので注意しましょう。
プランターの底から水が染み出てくるくらいたっぷり水やりします。基本的には1日1回の水やりでOKですが、夏場の暑い時期は、朝夕の2回の頻度で水やりをしましょう。
ナスは、一番花が咲いた後に枝がふたつに分岐する性質があります。一番花が咲いたら、分岐した枝の節から下のわき芽は全て摘み取りましょう。主枝と分岐したふたつの枝を成長させたあと、支柱を立てて3本立てにします。
また、ナスは肥料がとてもたくさん必要な野菜です。肥料切れに注意して育てましょう。ナスをプランターに植え付けたら、1カ月に1回の頻度で化成肥料を施しましょう。
ナスを苗から育て始めれば、約1カ月半ほどの期間で収穫することができます。
ナスの実が10〜13cmになるか、ヘタの下に白い部分が見え始めたら収穫の時期です。ヘタをハサミで切って収穫しましょう。収穫量はプランターのサイズによりますが、家庭菜園では、うまく育てば30個程度の収穫量が見込めます。
一緒に植えることで、病害虫を予防したり良い影響を与えてくれる植物を「コンパニオンプランツ」と呼びます。ナスのコンパニオンプランツは以下の2つです。
ナスは一緒に生姜を植え付けると、病気を予防してお互いの生長を助け合います。どちらもよく葉が茂る植物なので、葉が茂りすぎないように注意が必要です。
枝豆や落花生は、ナスの根に窒素を与えてくれるので、実に甘みを足してくれます。また、株元に茂ることで土の乾燥も防ぐことができます。
ナスは、水と肥料が大好きな野菜ですが、肥料を与えすぎると病害虫の発生につながることがあります。肥料を与えすぎないように注意しましょう。1週間に一度ほど、夕方にストチュウ水を与えることで、病気の予防になります。
アブラムシを避けるために、土の上をアルミホイルで覆っても良いでしょう。ナスの病害虫について、詳しくは関連記事を確認してくださいね。
プランターのナスの実が大きくならない、実がならないとき、考えられるのは日照不足と低温と乾燥です。苗を植えるのが早すぎたりすると、気温が低いと実つきが悪くなるので注意しましょう。まだ肌寒いうちに植えるときは、植えた後に寒冷紗などで覆って気温を確保しましょう。
ナスの病害虫について、詳しくは、関連記事を参考にしてくださいね。
ナスは、日当たりの良い場所であれば初心者でも簡単に育てることができます。丈夫な接ぎ木苗を選んで育てることで、安心して育てることができるでしょう。
ぜひ、プランターを使って美味しいナスの栽培に挑戦してみてくださいね。
七尾びび
GreenSnap編集部