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暑さが増してくる8月ですが、この時期に栽培することで秋や冬に収穫できる野菜が多いです。プランターや鉢植えなどで育てられる野菜も多いので、家庭菜園にもぴったりですね。
ここでは、8月に種まきや苗植えできる野菜について紹介してきます。
8月に種まきや植え付けする野菜は、葉菜類や根菜類が比較的多いことが特徴です。葉菜類は種まきしてから収穫するまでの時期が短いことが多いので、初心者の方でも育てやすい野菜といえます。
地中海沿岸が原産の淡色野菜で、ブロッコリーが突然変異して誕生しました。カリフラワーの白い部分は「花蕾(からい)」と呼ばれ、この部分を食用します。ビタミンCを豊富に含み、茹でてもビタミンCが失われにくいことから「畑のレモン」との異名を持ちます。
種まきする際はポットの上をよしずなどで覆い、夏の日差し対策をしましょう。カリフラワーは過湿が苦手なので、朝の時間帯に水やりするとよいです。
アブラナ科の代表的な野菜で、ヨーロッパが原産です。春キャベツや夏秋キャベツ、そして冬キャベツがあり、10月~4月頃に収穫するキャベツが冬キャベツです。冬キャベツの内側は白く葉の部分が硬いことが特徴で、ポトフやロールキャベツなどでおいしく食べられます。
キャベツ特有のビタミンU(キャベジン)を含み、胃の粘膜を保護する効果が期待できます。アオムシなどの害虫が付きやすいので、防虫ネットをかけて栽培して対策しましょう。害虫を見つけた場合は、捕殺するか殺虫剤を使用します。
セリ科のニンジンは、アフガニスタンが原産の緑黄色野菜です。種まきは春まきと秋まきがあり、ニンジンの根の太さが5cmほどに生長したら収穫のタイミングといえます。
カロテン類やビタミン類、そして食物繊維などを多く含み、免疫力の向上や動脈硬化の予防効果などが期待できます。
ニンジンのタネは好光性なので、覆土は薄めにしましょう。1回目の追肥は1回目の間引きの後、2回目は種まきから1ヶ月後に追肥しましょう。
コマツナは日本原産の緑黄色野菜で、一般的には江戸時代に普及したといわれています。種まきは春まき、夏まき、そして秋まきと年に3回のタイミングがありますが、現在ではハウス栽培されているので1年を通して流通しています。コマツナにはビタミン類やカルシウム、食物繊維などを多く含み、栄養価が高いです。
草丈が25~30cm程度になると収穫のタイミングなので、コマツナを引き抜いたら根の部分をハサミや包丁などで切断しましょう。
水菜は関東地方では「京菜」とも呼ばれ、京都が原産の野菜です。シャキシャキとした歯ごたえが特徴で、サラダなどでおいしく召し上がれますね。ミズナの9割以上は水分を含み、ビタミンCや葉酸、カルシウムなどの栄養素が豊富です。
大株の水菜を路地栽培する際は夏から秋にかけて種まきしますが、ハウス栽培であれば1年中栽培できます。水菜には小株、中株、そして大株がありますが、品種が異なるのであらかじめどのサイズのミズナを栽培するか決めてから育てましょう。
ジャガイモはナス科の多年草で、南アメリカが原産の根菜です。昔の日本では観賞用として育てられていましたが、明治時代になってから食用として栽培されることが多くなりました。
ジャガイモの主成分はでんぷんで、ヨーロッパの国々では主食として食べられていることが多いです。種イモを土に植え付け、ジャガイモの葉が7~8割ほど黄色に変化してきたようであれば収穫に最適な時期といえます。
スティックセニョールは、ブロッコリーを品種改良して誕生した野菜です。ブロッコリーは主に花蕾を食用としますが、スティックセニョールの場合は長く伸びた茎の部分を食用します。
スティックセニョールの栄養価や育て方はブロッコリーと同じで、ビタミン類やミネラルなどが豊富に含まれています。とくに「サルフォラファン」という成分にはがんの抑制や動脈硬化の予防効果が期待できるので、ぜひ食べてみたいですね。
タマネギは野菜の中でも栽培期間が長いことが特徴で、葉が枯れてから約1週間後が収穫のタイミングです。特有の辛みや匂いが特徴で、サラダや煮物、そして炒め物などさまざまな料理で活躍します。
タマネギには「硫化アリル」が含まれ、これが玉葱の辛みや匂いの元となる成分です。硫化アリルには、動脈硬化の予防や免疫機能の向上効果などが期待できます。
冬野菜を代表するハクサイは、アブラナ科の二年草です。ビタミン類や食物繊維などの栄養が豊富で、風邪予防や便秘解消などの効果が期待できます。なかでも、アブラナ科の野菜に含まれる「イソチオシアネート」には免疫力の向上や殺菌作用があるので、風邪が流行する冬の時期にはぜひお料理に取り入れたいですね。
ハクサイを栽培する際は、肥料切れしないようにリン酸、カリ、そして窒素のバランスがとれた肥料を施しましょう。
マメ科のインゲンは、種まきのに最適な時期が年に2回あります。春まきは3~6月頃、秋まきは8月頃で、花が咲いてから約2週間後が収穫のタイミングです。
インゲンにはつるが伸びる「つるあり種」とつるが伸びない「つるなし種」があるので、お好みの品種を栽培しましょう。
今回は、8月に植える10種類の野菜を紹介しました。暑い夏の時期に屋外での作業は大変ですが、この時期に種まきや植え付けすることで秋以降おいしい野菜が収穫できます!
家庭菜園で栽培できる野菜ばかりなので、機会があればご自宅のお庭などで育ててみてはいかがでしょうか。
七尾びび
GreenSnap編集部