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切り花やブーケとして使われることのあるユリは、見た目がゴージャスで女性人気のある植物です。花が大きく存在感があり、自宅にお迎えしている方も多いでしょう。
今回はユリの種類について解説しています。代表的な10種類のユリを紹介しているのでぜひご参照ください。
ユリはユリ科・ユリ属の植物で、切り花やブーケでよく見かけます。ユリの種類によって花期は異なりますが、だいたい5月から8月に開花するのが一般的です。
ユリの花弁は一見すると花弁は6枚あるように見えますが、実際は3枚のガクと3枚の花弁で構成されています。つまり3枚は葉が変化したものです。ユリは中央にある大きな雌しべと雄しべを持っています。
ユリの種類はだいたい100種類はあるとされています。花が大きなものが多く、とくにヤマユリでは20cmを超えるものもあり、反対に5cmほどの小さなユリもあり、見た目の種類もたくさんあります。
リーガルリリーは、王冠ユリとも呼ばれるテッポウユリの仲間です。花期は6月から7月で、ラッパのような筒状の花を咲かせます。
リーガルリリーの花は横を向いていて、すっきりとした見た目です。
カノコユリは個性的なユリで、花弁が反り返っています。さらに斑点が入るのも特徴で、この見た目が鹿の子の模様に似ていることから鹿の子(カノコ)と名前が付けられました。
カノコユリの草丈は1mほどで、花期は7月から9月頃です。花の大きさは10cmの中型ですが、変わった見た目をしていることから存在感があります。
オリエンタルリリーは、オリエンタルハイブリッドとも呼ばれる種類で、とにかく大型の花をつけます。ブーケに1つ加えると主役になってくれるので、ゴージャスなブーケを作りたい方におすすめです。
また切り花にして花瓶に活けても存在感がありおすすめです。
さらにオリエンタルリリーは香りが強い特徴もあります。
カサブランカはオランダで改良された品種で、ユリの女王と呼ばれています。その理由は大型の花を咲かせることと、花弁が純白で美しいことからです。
花期は6月から8月で、花のサイズはだいたい20cmほどの大型です。
スカシユリの花期は5月から8月で、花の大きさは10cmほどでこちらもよく目立ちます。花の色はオレンジ、黄色で明るい夏らしい印象の色を咲かせます。
スカシユリの特徴は花が盃状(カップ状)になっていることで、花は上向きに開花します。ユリは横向きのものが多いですが、上向きのユリは珍しいです。
ササユリはテッポウユリに似たラッパのような筒状の花を咲かせます。花の向きは横で、花期は5月から7月です。ササユリの花弁の色は淡いピンク色で、オレンジの花粉がつきます。さわやかな印象のユリが欲しい方はこちらがおすすめです。
なお地域によってはヤマユリと呼ぶことがあります。
自生しているものでは、開花するまで5年以上がかかり、生長がゆっくりとした植物です。
テッポウユリはラッパ状に花を咲かせます。この見た目がラッパ銃に似ていることから、鉄砲という名前が付けられました。
テッポウユリの花そのものの大きさは5cmから7cmほどですが、筒部分が長いためよく目立ちます。頭が重い分、うつむき加減になりやすいデメリットがあります。
草丈は50cmから100cmで花期は4月から6月です。やや他のユリと比較して開花時期が早い特徴があります。
ヤマユリの花期は7月から8月で、花を横向きに咲かせます。花弁は白いですが、まっすぐに黄色いラインが入ってオレンジ色の斑点がつきます。
ヤマユリの花の大きさは20cm以上でユリのなかでは最大級のサイズです。1つブーケに入っていても非常に存在感があります。
またヤマユリの球根はユリ根として食べることができ、ホクホクとした食感がします。自宅で栽培したものでも食べることができるので、興味のある方はぜひ食べてみてください。
オトメユリはヒメサユリという別名も持ちます。こちらは白から淡いピンク色の花を咲かせ、花の大きさは8cmと中くらいのサイズのユリです。
オトメユリの花期は6月から8月で、斑点はありません。開花すると甘い香りがします。オトメユリの花はややうつむき加減になり、しおらしく見えることから乙女という名前がついたと考えられます。
宮城県南部、福島県、山形県、新潟県の日本の一部にしか自生しない珍しいユリで、現在は絶滅危惧種にもなっています。
ヒメユリは小型のユリで、草丈は30cmから100cmほどで花の大きさは5cmから8cmです。ヒメユリの花期は6月からで、上向きに花を咲かせます。花の色は濃いオレンジ色ですが、黄色いヒメユリもありそちらはキヒメユリと呼ばれています。
1本の茎から10輪以上花を咲かせることもある品種で可憐な印象があるユリです。なお、沖縄にはひめゆりの塔がありますが、沖縄にヒメユリは自生していません。
オニユリは、もともと食用として大陸から渡ってきました。強く外側にカールして反り返り、オレンジ色にはっきりとした斑点をつけた花びらが特徴的です。
花茎は、高さのあるもので2メートルほどになり、下向きに花を咲かせます。また、葉のわきに、むかごが付くのもオニユリの特徴です。
エゾスカシユリは、北海道で見られるユリで、北海道に初夏の訪れを告げる花でもあります。濃いオレンジ色の花びらに紫色の細かい斑点があり、上向きに花径10センチほどの花を咲かせます。
「スカシユリ」と名前にあるように、花びらの間に隙間があるのが特徴的です。
草丈は20cmから100cmほどです。
ユリにはたくさんの種類があることがわかりました。花の色、斑点の有無、香りの強弱、花の向きなど見た目はさまざまあります。大きなユリを求めている方は、ヤマユリをおすすめします。個性的なものを探している方はカノコユリがよいでしょう。
自分の好みのユリを見つけて植えてみてください。
GreenSnap編集部