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チクチクとした見た目が特徴のサボテンですが、トゲはすべてのサボテンにあるのでしょうか。このページではサボテンの特徴やおすすめのサボテンの種類、花を楽しめるサボテンもご紹介しています。
これからサボテンをお迎えしたい方はぜひご参照ください。
サボテンとはサボテン科に属する植物の総称を指します。
乾燥した地域に見られる特徴がありますが、熱帯地域の樹木や岩石上に着生する種類などもあります。必ずしも乾燥した地域でなくてもサボテンは自生が可能です。暑さに強いイメージがありますが、苦手な種類のサボテンや反対に氷点下でも生きるものもあり、種類によって最適な成育環境も異なります。
サボテンの種類は2500種類以上あるといわれていますが、愛好家による交配や接ぎ木によって、日々ユニークなサボテンが増えています。
サボテン科は120の属にわけることができ、さらにそれとは別の亜科が5種類ありますが、この5つの亜科の中でもよく知られているのが、ウチワサボテン亜科と柱サボテン亜科です。
これらは亜科名ではありますが、最近ではその形状・姿形でわけたときの総称として使われることも多く、曖昧になってきています。
この記事では、好みのサボテンを探しやすいように、サボテンの形状別で以下の種類にわけてご紹介していきますね!
柱サボテンとは、サボテン科ハシラサボテン亜科に属するサボテンのことですが、こちらも同じく最近では、柱のように図太く上に伸びる性質があるサボテンの総称として使われています。
西部劇などで連想されるような、いわゆるサボテンのイメージは柱サボテンが近いのではないでしょうか。
それでは柱サボテンの種類について、品種ごとに詳しくご紹介していきます。
弁慶柱は一本の太い幹を伸ばし、幹の上部分のほうで分岐をしていく柱サボテンです。サボテンのイラストの多くはこの弁慶柱のフォルムを参考にしているようです。
キメンカクは正式にはケレウス・ヒルメニアナスという品種の柱サボテンで、日本の地植え栽培でも元気に育つ丈夫な性質をもっています。日によく当てると花がたくさん咲きますよ。
とても個性的な見た目をしたサボテンで、コロコロとしたイモムシのような姿をしていてねじれて縦に伸びていきます。
金晃丸は緑色の表皮から生える黄色いトゲが美しいサボテンです。幼生期の株は丸みを帯びているため球状サボテンと勘違いされやすいですが、生長すると柱サボテンらしい見た目へと変化します。
セレウスはメキシコを原産とする、サボテン科セレウス属のサボテンです。テレビなどの電子機器から発せられる電磁波を吸収すると言われていますが、その根拠は不明です。
紫太陽はメキシコを原産とする、サボテン科エキノセレウス属のサボテンです。全身を覆う赤紫色のトゲが印象的で、近年メジャーな存在になりつつあります。
金獅子は強健な性質をもつサボテン科セレウス属のサボテンです。最大の特徴は生長点が複数存在している点で、不規則ながらもまとまりを感じられるフォルムが印象に残ります。
ウチワサボテンは本来サボテン科ウチワサボテン亜科に属するサボテンでしたが、比較的平たい茎節をもつ特徴もつサボテンをひとくくりにした総称として使われるようになりました。
まさにうちわのようなフォルムで、種類によってはポップでかわいらしい見た目が楽しめます。
ウチワサボテンのなかでもとくに人気の品種をご紹介します。
うさぎのような姿をしていることから、バニーカクタスという名前がつけられています。カクタスとはサボテンという意味の英単語で、和名は白桃扇。サボテンのなかでも見た目がかわいく人気があります。トゲは細かく、あまり痛くないため育てやすいです。
スミエボシは数本のトゲをはやしながら、よく子株をつくって伸びていくウチワサボテンのひとつです。肌が凸凹としているので、陰影も美しいのが魅力。長年育てると見事な大株になります。
オプンチアは比較的トゲがあまり発達しない特徴があります。刺座という本来トゲが生えてくる器官が、やや光沢のある肌にドット型のように広がります。品種によっては刺座が薄いものもあるので、好みの見た目のものを見つけてみてください。
ウチワのように平たいサボテンで、人気があり雑貨屋や100円ショップでも売られています。トゲが目立たない種類でトゲが苦手な方にも育てやすいはずです。花期になると赤い花が咲きます。
ロフォフォラは120あるとされるサボテンの属名のひとつで、ロフォフォらには「烏羽玉(ペヨーテ)」「翠冠玉(デフューサ)」「銀冠玉」などの代表的な品種がありますが、どれもぼってりとした丸いフォルムで人気です。
エピテランサには白いトゲがびっしりと生えていて、トゲは触っても痛くなく、育てやすいでしょう。その美しい姿から「かぐや姫」という別名もあります。群れに弱いサボテンなので、風通しのよい場所で育てましょう。
銀手毬はじつは柱サボテンとして上に伸びる性質がありますが、子株ができやすい分成長がゆっくりなため、丸みのあるフォルムを楽しめるサボテンとして人気です。
金鯱はメキシコを原産とするサボテンです。「サボテンの王様」という二つ名にふさわしい黄金色のトゲや、かわいらしいまるっとしたフォルムに魅せられたファンが多く存在しています。
緋牡丹は株全体が赤く染まっている球状サボテンの一種です。単体で生育させられないため、他の柱状サボテンに接ぎ木する形で育てます。
金盛丸は丸い黄緑色の株と黄色いトゲが特徴のサボテンです。耐寒性・耐暑性ともに優れているため、園芸初心者でも簡単に育てられます。
月世界は北米を原産とする球状サボテンの代表的存在です。初夏になると白いトゲに覆われた株から深紅の花を咲かせます。
日の出丸は中央アメリカを原産とする、サボテン科フェロカクタス属のサボテンです。株の生長とともに太く長く伸びるトゲは、日の出丸のよいアクセントとなっています。
明日香姫は中南米を原産とする、サボテン科マミラリア属のサボテンです。一見すると花が咲いているように見える色つきのトゲをもち、鉢植えに植えるだけでも十分な見応えがあります。
マグニフィクスは中南米を原産とする、サボテン科パロディア属のサボテンです。トゲが黄金色をしていることもあり、和名では「栄冠王」とも称されています。
サボテン科ギムノカリウム属のサボテンである牡丹玉は、頭頂部を中心に色合いが変化する珍しい性質をもちます。朱色をはじめ、ピンク色や乳白色など、個体によって違うものの牡丹玉を育てる楽しみのひとつです。
紅小町は中南米に自生する、サボテン科ノトカクタス属のサボテンです。紅色を帯びているトゲと緑色の地肌のコントラストが映えます。
サボテンの種類には、まさに星のような形をした品種もあります。一概には言えませんが、星型のサボテンのほとんどはアストロフィツム属の品種で、有星類とも呼ばれています。
ランポー玉はとても育てやすいことでも知られていて、多くの愛好家、園芸家によって交配が進められています。ランポー玉の中にも亀甲ランポー玉や、白ランポー玉、四角ランポーと呼ばれる派生品種があります。
ランポー玉に劣らない星型が美しいヘキラン。ランポー玉との交配も進んで区別が難しいですが、比較的ヘキランのほうが谷が深くくっきりと線のついた星型になります。
般若系のアストロフィツムのサボテンは、星型とはまた違いますが、多角形で螺旋状に幹がねじれていくように伸びていくのが特徴です。
通年あまり変わらぬ姿を楽しませてくれるサボテンですが、中には花を咲かせるサボテンの品種もあります。サボテンの花を咲かせるには多少管理のコツがいりますが、花が咲きやすい品種を選ぶことも大切です。
コリファンタ属のサボテンでゴツゴツとした茎が特徴的です。象牙丸の花は大きく、白やピンクをしています。色がビビットで、とてもはっきりしています。てっぺんに花を咲かせるので、まるで帽子をかぶっているかのように見えます。
シャコバサボテンは比較的葉がうすく、一般的なサボテンとはまたちがったフォルムをしていますが、よく花を咲かせるサボテンと知られています。寒さによく当てることで、シャコバサボテンが子孫を残そうとして、よく花を咲かせるようになります。
ハクギョクデンはまんまると太ったフォルムに白いトゲを密にはやすサボテンです。冬から初春にかけて、鮮やかなピンク色の花を連ねるように咲かせます。
紐サボテンの一種である白檀は、ニョロニョロと四方に伸びて仔を吹くサボテンです。開花期の春を迎えると、鮮やかなオレンジ色の花を咲かせます。
南米を原産とする雪晃は、とくに長い開花期を誇るサボテンです。通常のサボテンでは数日で枯れてしまう花も、雪晃の場合は2週間にも渡って咲き続けます。
チクチクしたトゲは好きではない方におすすめのサボテンです。トゲではなく白い毛が生えていて、お爺さんのヒゲのように見えるため名前に「翁」がつけられています。花は小さく濃いピンク色をしていて、花冠をかぶったように株を一周するように花が咲きます。
白星は、サボテン科マミラリア属のサボテンで、触れてもさほど痛くない、ふわふわとした白いトゲが特徴です。毛足(トゲの長さ)は長くはありませんが、密に生えるので真っ白になったようなフォルムも人気です。白い花を咲かせることもあります。
白く長い毛に覆われた玉翁はメキシコを原産とするサボテンです。冬には小さな王冠を思わせるピンク色の花を咲かせるため、その可愛らしい姿が毎年人気を呼んでいます。
満月は中南米を原産とする、サボテン科マミラリア属のサボテンです。株の表皮が見えないほど純白のトゲが密集しており、その様子は夜空に光る満月そのものと言えるでしょう。
老楽はふわっとした毛が印象的なサボテンです。一見するとトゲがないようにも見えますが、白い毛に紛れて存在しています。
竜神木はメキシコに広く自生しているサボテンです。欧米ではミルティロカクタスと呼ばれています。丈夫な性質と生育の早さから、接ぎ木の台木としてたびたび利用されているサボテンです。
短毛丸は大きな白い花を咲かせるエキノプシス属の代表的なサボテンです。年間の寒暖差が大きい日本の気候に適応しており、比較的簡単に栽培できます。
サボテンの種類の中でも、柱サボテン亜科に属するサボテンは耐寒性が高く、とくに「弁慶柱」「鬼面角」の2種類は地植えにしてもよく育ちます。
この2種類に加えてウチワサボテンの「墨烏帽子」は大きく育つ傾向があり、栽培環境や年数しだいでは3〜4mになることもあります。
サボテンは種類が豊富でそれぞれ特徴が異なりますが、一般的には茎と葉は退化しています。この退化した葉がトゲです。サボテンのトゲは、種類によって特徴も異なります。
トゲが太いサボテンや細いサボテン、短いものや長いものなど様々あります。
サボテンにトゲがある理由はさまざま考えられますが、外敵から身を守り、食べられないようにするためにトゲが生えています。
サボテンは刺座(アレオーレ)という特殊な器官を持ちます。トゲの根元にあり、フワフワとした綿毛のようになっています。この刺座からトゲが放射状に飛び出しています。トゲがないサボテンもあると紹介しましたが、トゲがなくてもサボテンには必ず刺座は存在します。
サボテンはとても種類が豊富で、大きく太いトゲがあるものやトゲがほぼないものまで様々あります。美しい花を咲かせるサボテンもあるので、トゲや花の特徴でサボテンを選んでみませんか。水やり頻度も少なく、お世話もかんたんですよ。
生長が遅いものであれば、植え替えも不要で手間もかからないので気長に育てられるかもしれませんね。
GreenSnap編集部