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ナスは日本では昔から親しみがあり、代表的な夏野菜の一つですね。日本料理だけでなくイタリア料理などでも活躍し、さまざまな調理方法があります。
スーパーなどでは黒紫色のナスを目にすることが多いですが、緑色や白色などのナスもあり種類も豊富です。ナスの種類や特徴などについて詳しく紹介していきます。
ナスはナス科ナス属に分類され、インドが原産の単色野菜です。温暖な気候を好むため原産国では多年草ですが、温帯地域の日本では一年草として扱われています。
ナスは奈良時代に中国から渡来し、江戸時代には食用として多くの庶民に親しまれていました。「なすび」とは昔からの名前で、現在でもナスをなすびと呼ぶ地域もあります。
ナスは6~10月頃に紫色の花を咲かせ、開花後2~4週間後に収穫できます。夏野菜として知られていますが、現在ではハウス栽培なども盛んなため1年を通してスーパーなどで手に入ります。
ナスの紫色は「ナスニン」と呼ばれる天然色素で、ポリフェノールの一種です。抗酸化作用や動脈硬化の予防効果などがあるので、料理には積極的に取り入れたいですね!漬物や焼き物、炒め物など調理方法も幅広いナスは、和風と洋風どちらの料理でも楽しめます。
ナスは世界中で栽培されている野菜で、約1000種類以上もの種類があるといわれています。国内だけでも約180種類ものナスがあり、種類によって形や大きさ、色などはさまざまです。
スーパーなどでは紫色のナスを見かけることが多いですが、紫色以外のナスもあるので他の種類も気になりますね。それでは、ナスの種類について見ていきましょう!
果実の長さが35~40cm程度の長ナスで、大きさは通常のナスの約3倍あります。大長ナスの品種よりも約10~14日早めに収穫できる中早生品種で、皮は柔らかいです。
名前からお分かりの通り極早生の品種で、果実の長さは約25~27cmの中細長ナスです。
京都の山科地区で昔から栽培されている品種で、京の伝統野菜の一つです。京山科ナスは卵型でみずみずしく、柔らかな肉質が特徴です。
以前は生産量が減少傾向でしたが、近年は再び注目を浴びて生産されています。
果実を絞ると水がしたたるほどみずみずしい水ナスで、皮が柔らかく漬物などで食べられます。みず茄は「みずなす」と読み、長卵型で極早生種のナスです。
愛知県設楽町で昔から栽培されている品種で、果実に天狗の鼻のような奇形が発生することが特徴です。
愛知県の伝統野菜であり、長卵型で重さは約400~700gと通常のナスの約4~5倍はあります。
ナスの中でも育てやすい千両2号は、日本を代表する極早生品種です。1964年に誕生し秋夏栽培やトンネル栽培などに向いていて、長卵型の品種で艶があります。
皮が柔らかいため、さまざまな料理に使用されることが多いです。
名前の通り長ナスの品種で、長さ約35cm、太さ5cmほどにもなります。ふわとろ長は火が通りやすいため料理に使いやすく、ふわふわで濃厚のある味わいです。料理では、特に炒め物や揚げ物に向いています。
巾着型のナスで、埼玉県中部地方の伝統野菜です。黒紫色のナスにはアントシアニンが含まれていますが、埼玉青大丸ナスのような青ナスには含まれていないため、果実が緑色をしています。
皮は硬いですが、加熱することで柔らかくなるので加熱調理向きの品種です。
山形県を代表するブランドナスで、「梵天丸」という名前は山形県出身である伊達政宗の幼名が由来です。山形系梵天丸は歯切れが良い小ナスの品種で、皮は薄く小ぶりなので漬物に向いています。
京都の北区上賀茂で栽培されている丸ナスで、「京の伝統野菜」です。加茂ナスは京都では主に味噌田楽などで食べられることが多く、甘みがありおいしいため「ナスの女王」ともいわれています。
イタリア原産のナスで、果実には紫色白色の縦縞模様が入っています。カプリスは重さ約200~400gなので重みがあり、丸ナスの品種です。
ヘタの部分は緑色で表面には艶があり、加熱すると柔らかくなるので炒め物や焼き物などで多く使用されます。
丸ナスで手のひらにのるほどの大きさのローザビアンカは、イタリアが原産の品種です。明るい紫色に白色のまだら模様が特徴で、ヘタは緑色、果肉の部分は白色をしています。
「ロッサビアンコ」とも呼ばれ、皮は硬めなので漬物より加熱調理した方がおいしく召し上がれます。
熱帯アメリカ原産の品種で、果実がスズメの卵くらいの大きさであることから「スズメナスビ」という名前が付けられたといわれています。直径約1cmの緑色の果実で、茎の部分にはトゲがあることが特徴です。
別名「西蕃茄(せんばいなすび)」とも呼ばれ、タイではグリーンカレーに使用されています。
ナスは日本でも日頃から食べられている野菜ですが、こんなに沢山の種類があることを初めて知った方も多いのではないでしょうか?
果実の色や果肉の柔らかさなど種類によって特徴はさまざまなので、使い分けることで料理がさらに楽しくなりそうですね。
今回紹介したように家庭菜園で育てやすいナスの種類もあるので、ご自分で栽培する機会があえばナスの種類や品種もぜひ覚えてみることをおすすめします。
GreenSnap編集部