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早春になると全国的に梅の花が咲き始め、暖かい春の訪れが感じられますね。梅はお花見だけでなく梅の実を加工して梅干しなどで食べることもでき、楽しみ方が実にさまざまです。
梅の花を知っている方は多いですが、梅の実についてはあまり知らない方もいるのではないでしょうか。
梅の実について知って頂くために、梅の収穫時期や梅の実の使い方などについて詳しく紹介していきます。
梅の花は1月下旬~4月下旬頃に見頃を迎え、紅色や白色など品種によって花色や咲き方などもさまざまです。品種によっては12月中旬頃に咲く梅もあり、寒い冬の時期から咲き始めます。
梅の花は桜や桃の花とも見た目がよく似ていますね。3種類の花は早春~春に開花しますが、その中でも梅の花が一番早く咲き始めます。
梅は昔から日本で親しまれている花の一つで全国でも数々の梅の名所がありますが、特に茨城県の偕楽園や京都府の北野天満宮などが有名です。
梅の実は、花が咲き終わってから3~5月頃にかけて生長していきます。梅の花の見頃を過ぎると梅を見ることがあまりないかもしれませんが、品種によって大粒や中粒、小粒の実がつくので、花が咲き終わった後も梅を観察してみましょう。
梅の実の収穫時期は、一般的に梅雨の時期にあたる6~7月頃です。梅の主産地は和歌山県、群馬県、そして三重県などで、温暖な地域では早くて5月下旬頃から収穫できます。
梅には梅酒や梅干しなどさまざまな加工する方法がありますが、使い方によって収穫する時期も変わってくることをご存じでしょうか。
青梅は梅の実が緑色の時に収穫するため、6月上旬頃が収穫のタイミングです。それから徐々に梅の実が黄色くなり完熟していくので、完熟した梅は6月下旬以降に収穫します。
梅は昔から保存食として重宝され、クエン酸やミネラルなどを豊富に含んでいることから夏バテを予防したり老化防止などの効果があります。梅の実は青梅と完熟した実では使い方が変わってくるので、使い方についてそれぞれ見ていきましょう!
青梅の定番といえば、梅酒がよく知られていますね。梅酒は水割りやソーダ割、ロックなどさまざまな楽しみ方ができ、幅広い年齢層に人気があります。
梅酒は青梅、氷砂糖、ホワイトリカー、そして保存容器があれば簡単に作れるので、梅酒好きの方は自家製梅酒を作ってみてはいかがでしょうか。梅酒は作ってから約3ヶ月経つと飲めるようになり、1年程度漬けておくことでおいしさが増してきますよ。
梅酒が苦手な方は、梅シロップで梅ジュースが作れます。梅シロップの作り方も簡単で、青梅と氷砂糖、リンゴ酢そして保存容器を用意して30分程度あれば作れます!梅シロップを炭酸水で割れば梅サイダーにもなるので、ぜひ一度試してみてください。
その他、青梅では梅ジャムも作れるので、トーストに塗っておいしく召し上がれますよ。下ごしらえとして青梅を1晩水に漬ける必要がありますが、手間がかかる分おいしい梅ジャムが仕上がります。青梅を茹でてグラニュー糖と一緒に煮詰めればでき上がるので、梅ジャムを食べたいかたは試してみてはいかがでしょうか。
青梅は加工することでおいしく食べられますが、実には中毒性の物質が含まれているので生食は控えるようにしましょう。
完熟梅といえば、やっぱり梅干しが有名ですね。梅干しは青梅でも作ることができますが、完熟梅の方があく抜きする必要がないため完熟梅を使用することをおすすめします。梅干しはでき上がるまで約1ヶ月かかるので、初めて梅干し作りに挑戦する方は難しく感じるかもしれません。
梅干しの漬け方にはいくつか種類があり、一般的な漬け方は塩漬けがよく知られています。その他にははちみつ漬けや酢漬け、醤油漬けなどもあり、漬け方によって梅干しの味も変わってきますよ。ご自分で梅干しを作る際は、梅干しの漬け方にもこだわってみるといいかもしれませんね。
梅酒や梅シロップは青梅が選ばれることが多いですが、同じ梅なので完熟梅でも作ることができます。完熟梅がお好きな方であれば、完熟梅の梅酒や梅シロップなどをぜひ作ってみてください。
梅は古くから日本人にとって親しみがあり、梅の花を観賞するだけでなく梅の実を梅干しなどに加工して保存食として食べられてきました。健康にもいい梅の実は、食生活にもぜひ積極的に取り入れたいですね。
青梅と完熟梅では収穫時期が異なるので、梅の実の使い方によって適切な時期に収穫しましょう。
GreenSnap編集部