warning
error
success
information
マムシグサという植物は名前の中に「マムシ」と入っていて毒がありそうなイメージがありますね。今回はマムシグサについて解説しています。
マムシグサの実の特徴やその毒性についてまとめたので、ぜひご参照ください。
マムシグサはサトイモ科テンナンショウ属で50cmから60cmのサイズの植物です。日本国内には北海道から九州まで自生している有毒植物で誤って食べてしまうと大変危険です。里山など薄暗く、湿った場所を好みます。
花には縞模様があり、その見た目がマムシに似ていることからマムシグサという名前になりました。
マムシグサは雌雄異株(しゆういしゅ)で、4月から6月に花を咲かせますが花弁はありません。花の見た目は個性的で、まるで食虫植物のようです。
マムシグサは赤い実をつけます。実は最初は緑色ですが徐々に赤くなり、見た目は小さなトウモロコシのような雰囲気を持ちます。マムシグサの1粒1粒の実の大きさはトウモロコシより大きいです。
マムシグサの実は最初は緑色ですが、熟すと日当たりのよい部分から徐々に赤くなります。グラデーション状態になっているときはとても美しい見た目をしています。
マムシグサの実は花が終わったあとの秋につきます。9月から10月頃に美しい実を見ることができるでしょう。
マムシグサの実は赤く大きなベリーのようです。赤いためおいしそうに見えるかもしれませんが、食べることはできません。
マムシグサは果実だけでなく全体にシュウ酸カルシウムの針状結晶、サポニン、コイニンという成分が含まれていてこれらの成分は有毒です。誤って食べてしまうと口の中で激痛がでるため、飲み込むことすらできないでしょう。
万が一体内に入れてしまうと、下痢、嘔吐を引き起こします。最悪の場合は心臓麻痺となり死亡することすらあるため、マムシグサの実は非常に危険です。絶対に食べないでください。万が一食べた場合はすぐに病院へ行くことをおすすめします。
とくに緑色の状態の実は毒が強いとされているので気をつけましょう。
まれに毒抜きをしてマムシグサの果実を食べる人がいますが、こちらはおすすめはしません。
ここまでマムシグサには毒があるとは記載しましたが、漢方では高麗天南星として利用されています。鎮静作用や去痰作用があると考えられています。
自生するマムシグサを自己判断で漢方として利用するのは危険なためご注意ください。
マムシグサの実は触ることもおすすめしません。果実のなかの汁に触れることで皮膚が炎症する危険性があるためです。肌が弱いとマムシグサの毒性でかぶれることもあります。
マムシグサを自宅で栽培している方は素手では触らずに、手袋を着用して剪定をすることをおすすめします。
山菜採りなどで里山に入って赤い実を見つけると、おいしそうに見えて食べてみたいかもしれません。しかし触るだけでもかぶれることがあるため、くれぐれも食べないように気をつけてください。
動物にとってもマムシグサは毒なのでペットが食べないように注意しましょう。
GreenSnap編集部