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葉牡丹は葉が折り重なった葉が牡丹のように美しい植物です。花の少ない冬の時期に、葉を色づかせる葉牡丹は冬の花壇の定番ですね。
この記事では育てやすくバラエティー豊かな葉牡丹を、種まきから増やす方法についてご紹介します。種取りの方法もご紹介するので参考にしてみてください。
葉牡丹は春に黄色い花を咲かせる多年草のひとつです。花後は株姿が乱れやすいので一年草の扱いにされることが多いですが、あえて踊り葉牡丹として楽しんでいる方も多いですね。
そんな葉牡丹ですが、増やすのであれば種まきが一番おすすめです。ほかにも挿し木という方法がありますが、にょっきりとした姿になりがちなので、地際でロゼット状に咲くコンパクトな葉牡丹を楽しみたいときは種まきで増やしてみましょう。
葉牡丹の種まきの時期は7月中旬〜8月中旬で、発芽に適した温度は20度前後です。
葉牡丹の葉は秋以降に気温が低くなるにつれて色づいていく性質があるので、寒い地域ではなるべく早く、暖かい地域では遅く種を撒くようにしましょう。
発芽適温に達していれば早めに種まきすることもできますが、その後の気温が高くなると徒長しやすくなります。一方で大株に育つというメリットもあるので、徒長防止剤を活用して早めに種まきし、大株を楽しむというのもおすすめです。
葉牡丹はセルトレイやポリポットで育苗してから育てましょう。花壇や庭には直まきすると過度な日差しや高温で枯れることがあります。
とはいえ、移動できるプランターなどであれば直まきも可能です。その場合は、草花用培養土も用意しておきましょう。
まずはセルトレイに種まき用の土をすり切りいっぱい入れます。ポリポットの場合は9割ほどいれましょう。
プランターに直まきする場合は、鉢底ネット・鉢底石を敷き詰めて、プランターの深さ半分くらいに草花用培養土をいれ、上半分は種まき用培養土をいれます。
葉牡丹の種をセルトレイな一部屋に一粒ずつ、ポリポットやプランターに種まきするときは1cm間隔を目安にまきます。
葉牡丹の種がわずかに隠れるくらい土をかぶせます。フルイなどを使うとかぶせやすいですよ。
発芽するまでは水切れを起こさないように注意しながら、こまめに水やりをしましょう。メネデールなどの活力剤を数的混ぜた水を使うと発根率が上がります。
また種がずれて刺激にならないよう、底面給水を基本にして、さらに霧吹きで水やりしてあげるといいです。
葉牡丹の種まきが終わったら、風通しの良い半日陰で水切れしないように管理しましょう。種まきは夏の暑い時期に行いますが、涼しい場所で管理すれば簡単に発芽します。乾燥が心配であれば、発芽するまでは室内で管理しましょう。
葉牡丹は3〜4日ほどであっという間に発芽します。発芽直後は戸外のよく日が当たる場所で管理しましょう。水は表どが乾いたら与えましょう。水をやりすぎると徒長してしまうので注意が必要ですが、水切れを起こしやすい時期なのでよく観察しながら水やりを行いましょう。
また、高性種の場合はとくに徒長しやすいので、徒長防止剤を水に混ぜて水やりするといいです。
セルトレイに種まきした場合、本葉が3〜4枚になったらポリポットにひとつづつ植え替えます。この時、根を痛めないように注意しなくても大丈夫です。葉牡丹の場合は、多少根を切るくらいの方が生育が進んで葉付きが良くなります。
ポットから根がはみ出してきたら、花壇や鉢植えに植え込んで楽しみましょう。
プランターに直まきした場合は、本葉3〜4枚のタイミングで、芽同士の間隔が15〜20cmになるように間引きしてください。
ここからは、すでに育てた葉牡丹から種を採る方法をご紹介します。
まずは鑑賞期間が終わって草姿が乱れてくる3月以降も育て続け、開花させましょう。花が枯れ始めてたら採取の合図です。種が熟すとさやが黄色っぽくなってきます。そのままにしておくと、さやが弾けて種が落ちてしまうので、その前に花茎ごと採取しましょう。
種を採取したら、湿気を吸ってカビてしまわないように密閉容器や紙袋などで保存しましょう。除湿剤を一緒に入れると湿気を吸ってくれるので良いですよ♪
冷蔵庫など、乾燥していて日に当たらない場所で保管しましょう。この時、野菜室には入れないように注意しましょう。野菜室には種の寿命を縮めてしまうエチレンが出やすいため、種が発芽しなくくなってしまいます。
今回は葉牡丹を種から増やす方法についてご紹介しますた。最近ではサイズも色も様々な種類の葉牡丹が登場しており、切り花にしたり、寄せ植えにして楽しむことができますよ。
初心者でも比較的簡単に栽培することができるので、ぜひ種まきからチャレンジしてみてくださいね♪
GreenSnap編集部