warning
error
success
information
香辛野菜として食べられるニンニクは、イタリアン料理や和風料理などさまざまな料理に利用されます。普段何気なく使用しているニンニクですが、ニンニクにはいくつもの種類があり産地もさまざまです。
日本で多く食べられているニンニクの種類などを中心に詳しく紹介していきます!
ニンニクは西アジア~地中海沿岸が原産といわれ、日本には8世紀頃に渡来してきました。国内では青森県がニンニクの生産量が最も多く、香川県や宮崎県などでも盛んに栽培されています。
ヒガンバナ科ネギ属の多年草で、品種によって違いはありますがおもな旬の時期は6月頃です。
ニンニクにはにおい成分であるアリシンやビタミンB1などが豊富含まれ、この2つの成分には疲労回復効果が期待できます。また、アリシンには殺菌作用があることからウイルスや細菌から身を守るため免疫力の向上効果があります。
その他、ニンニクにはスコルジニンという成分を含み血行促進作用があるので、冷え性改善の効果が期待できるでしょう。
国内のニンニクは主に寒地系と暖地系の2種類あり、寒地系は青森県で暖地系は九州や四国地方が産地です。寒地系の品種はホワイト種で、球は大きくて片数は約6片が基本とされています。皮は白色でマイルドな味わいがします。
一方、暖地系のものは嘉定種(かていしゅ)という品種でホワイト種よりも小さく片数は10片程度と多く、球の皮は赤みがかっていて濃い味が特徴です。
ニンニクは鱗茎(りんけい)という球根部分を食用することが多いですが、ニンニクの芽や葉、そして茎の部分も食べられます。
日本では代表的な品種で、おもに青森県で栽培が盛んに行われています。青森県福地村が原産地であったことから、「福地ホワイト」という名前がつけられました。
名前に六片と付いていますが、どのニンニクも必ず6片というわけではなく、平均して1球4~6片に分かれていることが多いといわれています。ニンニク特有の香りが強く、ホワイト種なので1片が大きくて甘みがあります。
福地ホワイト六片は収穫までに約10か月以上かかり、旬の時期は7~8月頃です。
中国が原産の品種で、国内では九州や四国を中心に栽培されています。球は福地ホワイト六片によく似ていますが上海早生の方が少し茶色がかっていて、スーパーなどで手に入ります。
中の鱗片は白色で、鱗片の数は約12片が基本です。上海早生はあっさりした味わいで味や香りもマイルドなのが特徴で、スライスにしたり料理のアクセントとして楽しんでみましょう。
1925年に朝鮮半島から長崎県壱岐市に伝わり、かつては国内で大変人気があったと記録に残っています。見た目は福地ホワイト六片などメジャーなニンニクと変わりませんが、鱗片は12片前後あるので1片の大きさが小さいことが特徴です。
壱州早生の香りは穏やかでニンニク特有の香りも強くなく薬味に向いていて、どこのスーパーでも手に入るという訳ではありませんが見つけた時はぜひ試してみることをおすすめします。
沖縄県で栽培されていて、球はピンクがかっていることが特徴です。中は他の品種と同様に白色で、1球あたり約15~20片の鱗片に分かれています。辛みがあり匂いも強いため、そのまま焼いて食べたり醤油や塩などに漬けておいしく召し上がりましょう。
島にんにくは鱗茎はもちろん葉の部分も食用として重宝され、いくつもの国産の品種がありますが島にんにくは収穫時期が3~4月頃と短いこともあり希少な品種です。
その名の通り球が大きいニンニクですが、ジャンボにんにくは分類上ネギ科ネギ属リーキ種のネギの仲間です。「ジャンボリーキ」や「エレファントガーリック」などと呼ばれることもあり、おもに鹿児島県で栽培されていて鱗片の大きさは普通のニンニクの1球ほどもあります。
ジャンボにんにくの収穫時期は6月頃で、出荷する際に乾燥させるため旬の時期は7~9月頃です。
日本では中国など海外産のプチにんにくが流通していて、普通のニンニクとは異なり中には小さな塊だけがあります。名前の通り他のニンニクよりも小さく、実際には一般的なニンニクの2片ほどの大きさです。
外側の皮を剥けばすぐに料理に利用できるので、とても便利です。外側の皮は赤紫がかっているものが多いですが、中には白色に近いプチにんにくもあります。皮の色が異なっていても味に違いはなく、マイルドな味わいがします。
最上赤にんにくは名前のとおり、外皮が赤みを帯びる山形県最上地域の伝統野菜です。一般的なにんにくよりも一回り大きく、乾燥させることで長く貯蔵可能となります。
生食ではツンとした辛味が強いものの火を通すことで甘みに変換されるため、様々な料理と相性抜群です。
平戸にんにくは1球あたり100〜150gにまで育つ、暖地向けの早生大型球種です。『福地ホワイト六片』に代表されるホワイト六片に似た見た目をしています。
他のにんにくに比べるとやや黄みがかっている実を加熱すると、ねっとりとした食感を楽しめます。
博多八片にんにくは福岡県博多地域を中心に栽培されている暖地系にんにくです。名前に”八片”とあるように、よく見られる暖地系にんにくより鱗片の数が多いことで知られています。
早生品種であるため、5月中旬頃には収穫可能です。
ピンクにんにくは今から100年以上前の明治期から栽培が続けられている、北海道在来のにんにくです。収穫直後のにんにくがピンク色を帯びていることから『ピンクにんにく』と名付けられました。
通常のにんにくよりも香りと辛味が強い分、脂肪燃焼に期待できるピルビン酸や滋養強壮効果の高いアリシンを多く含んでいます。
山東にんにくは中国の東海岸に面した山東省を原産とするにんにくです。日本のスーパーで見られる”中国産にんにく”の多くはは本品種となっています。
にんにく特有の香りや辛味が控えめであることから、主張しすぎない料理への風味づけにぴったりです。
ニンニクは香辛料としてさまざまな料理で重宝され、欠かせない存在です。ニンニクは見た目は似ていても違う品種なので、大きさや味なども異なります。
ニンニクは初心者の方でも育てやすい野菜で家庭菜園でも栽培できるで、ニンニクを栽培しながら種類や品種も覚えてみましょう!
GreenSnap編集部