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沈丁花はクチナシやキンモクセイと共に三大香木(さんだいこうぼく)と呼ばれ、香りの強い花で知られています。ピンク色や白色の上品な花を咲かせ、中国が原産の常緑樹です。
沈丁花の葉は肉厚で艶があり、花だけでなく葉も観賞できます。沈丁花を育てるためには手入れが必要で、剪定も植物には必要な手入れの一つです。
沈丁花の剪定時期や剪定方法などについて紹介していきます。
沈丁花は自然に丸くてこんもりした樹形を維持するため、剪定が必ずしも必要な植物ではありません。長い期間そのままの状態にした場合、樹形からはみ出た枝などを取り除く程度で十分です。
ただし、枝などが込み合うことで風通しが悪くなり、病害虫が発生する可能性があります。日頃から沈丁花をよく観察して、必要であれば最適な方法で剪定を行いましょう。
沈丁花の開花時期は3~4月頃で、剪定は花が咲き終わった4~5月頃に剪定しましょう。この時期に剪定することで、枝を大胆に取り除いても新梢が伸びやすく樹形も整います。
剪定にはさまざまな方法がありますが、沈丁花は基本的に「間引き剪定」を行います。長く飛び出たり込み合った枝、交差した枝などを中心に取り除いていきます。全体の枝数を減らすことで風通しが良くなり、病害虫も予防できます。
沈丁花は白紋羽(しろもんぱ)病にかかりやすく、一度かかってしまうと薬剤などでも撃退することが中々難しいです。剪定することでこのような病気の予防ができるため、風通しが悪い場合は間引き剪定を行いましょう。
また、剪定では枝の途中で切ってしまうとまた伸びてきてしまうため、付け根ぎりぎりの箇所を切るようにすることをおすすめします。
沈丁花の樹形を小さくしたい場合は、一度に枝などを切り過ぎてしまうと花数が減ってしまう場合があります。そのため、3年くらいを目安に徐々に小さく剪定するといいでしょう。
沈丁花は他の植物と比べると、必ず剪定が必要ということはありません。一度に沈丁花の枝などを切り過ぎてしまうと株が弱ってしまい育ちにくくなる場合があるため、切り過ぎないように注意するようにしましょう。
剪定ではどの枝を切ればいいか迷ってしまいそうですが、間引き剪定では枝分かれしている箇所で中心の長い枝を切り取ります。
また、太い枝を切る場合は、切った後癒合材を塗布します。癒合材を使用することで、菌などの侵入を防ぐことができます。
剪定では、使用する用具のお手入れも大切です。沈丁花の剪定では、必ず剪定バサミを使用するようにしましょう。また、錆びたハサミは枝が切りにくいため木を傷めてしまう場合があります。ハサミを使用する際は、事前にハサミにオイルを塗っておくなど対処が必要です。
その他、汚れているハサミには菌などが付着している可能性があるため、ハサミを使用した後は必ず水で洗い消毒もすることをおすすめします。
沈丁花は定期的な剪定は必要ありませんが、全体の風通しが悪くならないようにしたり生長しすぎて樹形を小さくしたい場合は剪定が必要です。
植物の種類によっては大胆に剪定しても問題ありませんが、沈丁花の場合は剪定のしすぎには注意しましょう。
沈丁花の育て方は決して難しくないので、園芸初心者の方でも育てられます。ご自宅のお庭などで沈丁花を育てて、剪定の仕方を覚えて手入れしましょう。
GreenSnap編集部