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日本庭園など和風のお庭にぴったりな桔梗は、星形で青紫色の花をイメージする方が多いかと思います。しかし、桔梗は種類が豊富でさまざまな外見をしています。このページでは桔梗の種類について解説しています。
桔梗とはどんな特徴の植物か、どんな種類があるのか、特徴について画像を交えて紹介しているので、これから桔梗を栽培したい方はぜひご参照ください。
6月中旬の梅雨の頃から開花がはじまって9月まで咲く植物で、ツボミは風船のように膨らみます。このツボミは徐々に色が青紫になり、避けると星型の花となります。
和風の印象のある見た目が特徴で、秋の花として広まっていますが実際には初夏から開花します。
キキョウ科には80属2000種類の植物があり、世界中に広く分布しています。基本カラーの青紫以外にも白やピンクがあり、さらに一重咲き、八重咲の品種もあるので細かく分類すれば4000種類以上はあるでしょう。
アポイ桔梗は矮小性のある桔梗で草丈は10cmから20cmと小さく、高山植物として栽培するとよいでしょう。北海道のアポイ岳を原産地とすることからこのような名前となっています。
上の画像のアポイ桔梗は八重咲ですが一重咲きもあり、紫、白、白と紫の複色など種類が豊富です。涼しい環境を好みます。
五月雨桔梗は一見通常の桔梗と変わりはありませんが、5月から6月に開花を始める早咲き種です。
一般的には6月の梅雨の時期から開花を始めるものの、こちらは5月から開花をすることから「五月雨」(さみだれ)という名前がつけられました。
五月雨桔梗の色は紫、白、ピンク、絞り入りがあります。
小町桔梗は見た目が個性的で花の色は白、紫があります。一般的に桔梗のツボミは風船のように膨らみ、そのあとに裂けて花が開花します。しかし、小町桔梗は風船のようなツボミになったあとも開かないままです。
つまり風船のような花を長く楽しめる種類です。
名前の由来は小野小町からで、生涯独身だったことと最後まで開花せずツボミの状態のままに見えることかけて名前がつけられました。このような咲き方を「小町咲き」と呼びます。
旗竿桔梗は、キキョウ科ホタルブクロ属の植物でヨーロッパを原産地とします。桔梗に似た花を下向きに連ねて咲くことから旗竿という名前がつけられました。旗竿桔梗は花付きがよいのが特徴で、さらに丈夫な品種なので初心者の方にも向いています。
旗竿桔梗は大正時代にヨーロッパから日本に入ってきましたが、すでに帰化していて関東よりも北の地域ではよく見られる植物となっています。
花期は6月から8月と一般的な桔梗と同じで、花冠は5裂します。
モモバ桔梗は、白、青紫の花があり、葉がモモと似ていることから「桃葉」という名前がつけられました。「モモノハギキョウ」という名前でも呼ばれ、まっすぐに伸びた茎にカップ状の花をたくさんつけるのが特徴です。
花付きよいことから、少量植えるだけでもお庭が彩ります。
沢桔梗は、湿地や沢沿いに自生する桔梗で日本では北海道から九州まで分布しています。こちらは「ロベリア」という名前でも流通し、あまり沢桔梗という名前ではあまり呼ばれません。
見た目は通常の桔梗と大きく異なり、花の上唇は2裂、下唇は3裂していてマメ科の花のような外見です。また花は穂状に咲きます。
沢桔梗にはピンク、白、青紫などカラーがありますが、多くは青紫で色が桔梗に似ていることから沢桔梗と呼ばれました。
一般的な桔梗は食用や生薬になることがありますが、沢桔梗は毒性があるため誤って採取して食べないように注意が必要です。
ポップスターは6〜8月に白や紫、ピンク色の花を咲かせるキキョウです。ポップスターの節間は短いため、全体的にみて花や葉は密集しています。
草丈も20〜30cmに落ち着くため、寄植えにもぴったりです。
紫雲はキキョウのなかでも開花の早いことで知られる早生品種です。株も比較的大型で、濃淡のある紫色の大輪を咲かせます。
ウズキキキョウは花びらの先端がカール状になるキキョウです。白や紫、ピンクの花色をもつことで知られています。
花びらだけでなく葉もカールして渦巻いた形状をしているため、変わったキキョウを育てたい方におすすめです。
桔梗には種類がたくさんあることがわかりました。星形の花が咲くイメージが強いですが、花が開花せずツボミの状態のままのもの、ピンクや白などの花をつけるものもあります。
ひとくちに桔梗といってもたくさんの見た目があるので、ぜひ好みの桔梗を見つけてお迎えしてください。
GreenSnap編集部