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庭木に植えられることが多いヤツデ(八手)は、縁起が良い植物として知られています。ヤツデという名前は、葉に8つの切れ込みがあることに由来しています。実際には、7つや9つの切れ込みがあることが多いです。
ヤツデは天狗が持っているウチワのようであることから、別名「テングノハウチワ」とも呼ばれています。10月~12月頃に白色の小さな花を沢山咲かせ、剪定や手入れなどをこまめに行う必要がないため育てやすい植物です。
ヤツデの剪定時期や剪定方法、剪定のコツなどについて紹介していきます!
多くの植物は1年に1回または2回剪定が必要ですが、ヤツデの場合は3年に1回剪定を行えば問題ありません。逆にヤツデを毎年剪定してしまうと生長が抑えられてしまい、元気がなくなってしまいます。
ヤツデは生長して背丈を伸ばして枝先に葉をつけるため、剪定しないでそのままにしておくと最終的に全体のバランスが悪くなってしまいます。そのため、3年に1回程度剪定を行うことで理想のヤツデを育てることができるでしょう。
ヤツデの剪定に適した時期は、3月~4月頃、または10月~12月頃だといわれています。3年に1度いずれかの時期に剪定することをおすすめします。
ヤツデは寒さに弱い植物なので、冬の時期に剪定してしまうとヤツデにダメージを与えてしまう恐れがあるため、冬の剪定はなるべく避けるようにしましょう。
ヤツデの剪定には、「切り戻し」「間引き」「葉切り」の3つの方法があります。まず初めに、伸びすぎた枝や幹などを地上から約1/3程度まで切り落とす切り戻し剪定を行います。伸び過ぎた枝などを切り戻すことで、健康的なヤツデの幹が保てます。
次に、古い枝を根元の部分から切り落として枝の数を減らす間引き剪定を行いましょう。間引き剪定は、「透かし剪定」とも呼ばれています。ヤツデは一つの株から複数の茎が立ち上がる「株立ち」という育ち方をします。幹の数を約3~5本に減らすことで樹形を綺麗に整えるだけでなく、新しい幹の生長も促進しやすくなります。
最後に、葉の数を減らしてコンパクトにする葉切りを行うことでヤツデが育ち過ぎることを防ぐことができます。ヤツデは1枚の葉のサイズが大きく、場合によっては圧迫感を感じることもあるでしょう。
枯れている葉や古い葉などを切り落とし、上の部分の葉を3枚程度残しておきましょう。
ヤツデを剪定する時期は、ヤツデを観察して様子を見ながら行うと良いでしょう。3月~4月頃に剪定する場合はヤツデの樹木の表皮が剥がれにくいため、剪定後の回復が早いです。
10月~12月頃は、葉切り剪定に適しています。この時期に葉切りすることで、翌年に付く葉の大きさもコントロールすることができます。
今回紹介したようにヤツデには切り戻し、間引き、そして葉切りの3つの剪定方法があり、ヤツデの状態によって剪定方法も変わってきます。ヤツデは他の植物のように1年に1~2回剪定する必要はありませんが、剪定しない状態が続くと全体のバランスが崩れてしまいます。
ヤツデの剪定は難しくないため、剪定に慣れていない方でも比較的すぐに覚えられることでしょう。ヤツデは長時間日陰の環境でも育つ植物なので、裏庭などにも植えられる貴重な植物です。
毎日水やりする必要もなく肥料を与えなくても育つのでお手入れも楽です。ヤツデの剪定の仕方を覚えて、ご自宅のお庭などでヤツデを育ててみてください。
GreenSnap編集部