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夏から秋にかけてニワトリのトサカのような個性的な姿を楽しむことができるケイトウは、色だけでなく種類もさまざま存在しています。
今回はケイトウの種類を紹介していきます。
ケイトウとはヒユ科ケイトウ属の1年草の植物で、亜熱帯アジアやアフリカ熱帯地方、インドなどが原産です。夏から秋にかけて赤やピンク黄色やオレンジなど鮮やかな色の花を咲かせます。
「ケイトウ」という名前は、花がニワトリの鶏冠に似ていることから「鶏頭」となりそれが植物の名前になりました。花房の先端が平たく帯状や扇状に大きく広がるので、よく目立ちます。花は開花後1〜2か月咲き続け、雨が降っても傷みにくいので、初心者の方にも比較的育てやすい花です。
ケイトウの仲間(セロシア属)には60種ほどが属しています。花穂の形状によって5つのタイプに分けられ、その5つのタイプそれぞれに矮性種から高性種まであり、その中でもまた細かい品種に分かれており、園芸品種も多くあります。
以下はケイトウの5つのグループ分けしたものです。このグループの系統をもとにさらに細かく園芸品種が存在します。
最もケイトウらしいタイプの花をつける系統。個体差が多く見られ、トサカの程度はさまざまです。
トサカ状の花が折り重なるように固まって、球状になるタイプのグループです。株は分枝はほとんどしません。
ふさふさした円錐形の柔らかな花穂が特徴の系統。羽毛の長いものから短いものまであります。
羽毛が玉状に固まって咲くタイプです。
トサカにならず、花穂は細長い円錐形。枝分かれしてたくさんの花穂をつけるものが多い。
羽毛ケイトウのごく矮性な品種で、ふさふさとした花が特徴です。草丈は10〜20cmぐらいとコンパクトな株です。小鉢や寄せ植えに向きで、赤、オレンジ、黄、ピンクなど色鮮やかな色が揃っています。
植え付け後、草丈10cmぐらいになると出穂が生えだし、花穂をつけると草丈の半分を占めるほどの大きさになり見事です。生育がよく、耐暑性も強いので長期間美しい花色を維持します。
羽毛ケイトウの矮性品種で、草丈20〜30cmぐらいになります。花穂にボリュームがあり、花壇向きです。色は赤、オレンジ、黄、ピンクがあります。
生育旺盛で株張りや株揃いがよく、分岐性もあります。「キャッスル」とは中世ヨーロッパの古い城のことですが、株全体の姿、形が似ていることからこのように呼ばれています。盛夏期の厳しい暑さの中、花壇の花色をいっそう引き立たせます。
羽毛ケイトウがさらに細長く伸びたような花穂をしており、フラワーアレンジメントにもよく使われます。草丈は60〜80cmぐらいで、株はスプレー状に多数分岐するのが特徴です。
すらりとした草姿が特徴の、早生品種です。淡い上品なピンクの花を咲かせ、草丈は60〜80cm程度になり、切り花に向いています。
ノゲイトウタイプで草丈が1m以上にもなる高性種です。分岐が多く、切り花にも向いています。花は濃いピンク色をしており、茎葉も赤銅色に色づきます。
花はトサカ状で、花が折り重なるように固まり、花穂がこんもりと球状に大きく育つタイプです。分岐はほとんどしません。花色は赤やローズ、オレンジなどで、花の形や色もちがよいのも特徴です。
花壇向きで中高性の羽毛ケイトウで、鮮やかな銅葉はカラーリーフとして観賞できます。花穂の見頃は晩秋からで、秋の深まりとともに葉と花色の発色がよくなります。10月以降は徐々に濃い赤色の花穂が咲きだします。
情熱的な花色は、花壇に植えると花壇一面が真っ赤に色づき、とても見ごたえがあります。
花はふさふさとして大きく、赤紫色の葉とともに存在感があります。葉色は銅葉から緑葉が混じります。背丈とボリュームがあるので、花壇のバックの寄せ植えとして使用するのもいいですし、コンテナ(プランター)などに単色植えしても見ごたえがありおすすめです。花穂は7月頃から出始めます。
ケイトウといえば、濃い花色でカラフルなイメージがありますが、ロマンティカは少しくすんだような色合いで、アンティークな雰囲気のあるケイトウです。秋らしい落ち着いた色合いなので、葉色とのコントラストも楽しめます。
葉は銅葉系で、葉物としても観賞できます。草丈は低めで枝分かれも多く、耐暑性もあるので鉢植えや花壇におすすめです。初夏から晩秋まで長期間花が咲き続けます。野草的なナチュラルな草姿も魅力的です。
色鮮やかな花色が多いケイトウですが、葉色が美しく、花と一緒に寄せ植えなどで葉の美しさも楽しめる品種もあります。また品種によって背丈も違うので、花壇の寄せ植えなどではそのような点も考慮しましょう。
種類ごとの花色や形を知ることで、寄せ植えの際に変化をだすことができますよ。
GreenSnap編集部