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ぶどうを栽培していて少しずつ慣れてきたら、もっと増やして収穫量を多くしたいと思いますよね。種を採取して増やす方法だと時間がかかってしまうため、挿し木で増やしてみましょう。
このページではぶどうの挿し木について解説しています。方法や失敗しないためのコツをまとめたので、ぜひご参照ください。
ぶどうの挿し木とは、植物の増やし方の1つです。種を採取してそれを土に植えても増やすことができますが、これだとイチから育てることになります。挿し木であれば、健康的な枝からぶどうを新しくつくることができます。
挿し木以外でも「接ぎ木」という方法で植物を増やすことができますが、接ぎ木は挿し木ほど手順が簡単ではなく、成功率も高くはありません。そのため、まずは挿し木からチャレンジしてみるといいでしょう。
具体的な挿し木の方法は、ぶどうの枝を採取して、別の場所に植えてそこから根を出させます。これで独立した新しい個体として増やしていきます。
ぶどうの挿し木は3〜4月のあたたかい時期に行いましょう。土の中の温度は20℃以下にならない時期が理想的です。また雨が長く続く時期は湿気が多く、失敗しやすくなるため、晴れた日に行うとよいでしょう。
まずブドウの枝をカットして保存をします。11月から12月の間に採取するとよいでしょう。カビが発生するので、水に濡らさないようビニール袋に入れて保存をしてください。
11月から12月に枝を採取していない場合は、挿し木をする直前に枝をカットして使用してください。
苗床にする鉢、土を用意してください。土は鹿沼土と培養土を4:1の割合で混ぜて作ってもよいでしょう。挿し木用の土が売られている場合は市販のものでも問題ありません。
3月になったら挿し木をしましょう。用意しておいた枝を水につけて水分を吸わせます。土にブドウの枝を挿してください。必要に応じて発根促進剤を切り口に塗っておくと失敗しにくくなります。
ぶどうの挿し木で失敗しないためのコツは、まず健康な枝選びです。挿し木はいわばクローンです。病気のぶどうからは病気を持ったぶどうが増えることになるため、健康的な枝を選んでください。
斑がついている枝は病気になっている可能性があります。細い枝も弱っている可能性があるため避けましょう。
枝の切り口が茶色く変色していたらその枝は枯れている可能性があります。健康的な枝の切り口は緑がかっています。枯れた枝で挿し木をしても増えないので注意してください。
挿し穂にする枝は斜めにカットしましょう。
雑菌が繁殖している土に挿し木をすると、枝の切り口から菌が入り込むので清潔な土を使用しましょう。
おいしい果実がなるぶどうの栽培に慣れてきたら、挿し木で増やしてみませんか。失敗したときのことを想定して挿し木にするための枝はいくつかカットしておくことをおすすめします。
挿し木からぶどうの実がなるまでには、おそらく4年以上はかかると思いますが、株が増えれば収穫がもっと楽しくなります。ぜひ挿し木にチャレンジしてみてくださいね。
GreenSnap編集部