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ベランダで栽培もできるイチゴは、害虫がつくことがあります。虫は小さいため、発生してもすぐに気が付かないこともあり、発覚するとすでに大量発生ということもあり得るのです。
ここではイチゴの害虫について解説しています。イチゴを栽培している方はぜひチェックしてみてください。
アブラムシは0.3mmから3mm程度の大きさの小さな虫で繁殖力が高いことで知られています。イチゴの葉の表面に大量に発生することがあり、生育が阻害され、アブラムシの糞によりかびが発生して病気になります。
幼虫、成虫で被害がでるため、注意が必要です。またアブラムシはモザイク病の媒介をします。
イチゴには「イチゴハナゾウムシ」というゾウムシの一種がわきます。このゾウムシは体長約3mmで黒褐色で背中の羽には白い筋模様がはいっているのが特徴です。3〜7月と長期間発生し、つぼみの中に卵をうみつけ幼虫が食害します。
ハダニは0.5mmから1mmほどの大きさの虫で成虫と幼虫ともに葉の裏で吸汁し食害をもたらします。症状としてハダニが吸汁した部分が白く見えるのが特徴です。葉緑素が吸い取られるため、光合成ができなくなり、枯れてしまいます。
コナガは蛾の幼虫で、体長は5mmから1センチほど。目視することができるため、他の害虫と比べて見つけやすいです。イチゴの葉を食害し、その部分は白く変色し、穴が開きます。
体長1.2mmの虫で、イチゴの葉を食害します。吸汁した部分は黄色く変色し、かたくなります。
イチゴをよく観察していると、苗の周りを小さな黒い虫が飛んでいるのが見えます。イチゴの栽培ではもっともよくみられるとも言われていますね。
この黒い虫の正体は羽の生えたアブラムシです。
アブラムシは一定量以上イチゴに発生すると、羽の生えた個体に進化して、イチゴの周りを飛びます。羽の生えたアブラムシはなかなか予防や駆除がしづらいので、野菜用の殺虫スプレーを使うのがもっとも効果的です。
マルチを敷くことで、アブラムシなど害虫の成虫の飛来をあらかじめ防ぐことができます。ただし、害虫予防としては万能ではなく、すでに繁殖して葉についた害虫は防ぐことはできません。
害虫に効果がある薬剤をまくことで予防になります。目視しにくい害虫が多いため、定期的に薬剤を散布しましょう。ただし、果実を収穫して食べたい場合は、野菜や果物に使える薬剤をお選びください。
アブラムシはアリが捕食します。天敵を利用することも害虫を防ぐことに繋がります。また、ミナミキイロアザミウマは、薬剤の抵抗性が高いので天敵利用がおすすめです。カメムシはミナミキイロアザミウマを捕食するため、カメムシを放って利用するのもよいでしょう。
牛乳をそのまま薄めずに霧吹きなどの容器にいれて、イチゴに吹きかけます。歯の裏側や茎、つぼみの方まで牛乳スプレーをすると、ほとんどの害虫が窒息するのでかなり効果的です。
なお、牛乳スプレーは必ず2〜3時間後に水やりをして洗い流すようにしましょう。
ミナミキイロアザミウマやハダニは雑草で繁殖をするため、イチゴの周囲に雑草を放置している場合は、雑草を取り除くことで害虫予防になります。
防虫ネットを敷くことで、害虫の産卵を防ぐことができます。
イチゴを気持ちよくおいしく食べるには、害虫予防が欠かせません。虫がつかないよう、こまめにチェックし薬剤を使用してみてください。
GreenSnap編集部