warning
error
success
information
定番の観葉植物のひとつ、パキラは手のひらサイズから大きなものまで豊富なサイズが販売されています。お家に迎え入れたパキラを育てているうちに、幹をさらに太くしたいと思うことはないでしょうか。
今回は、パキラの幹を太くする育て方をご紹介します。
パキラは熱帯地域が原産の観葉植物で、日陰と乾燥に強く、室内で育てやすいことから人気を博しています。
本来は10m以上にも成長する高木ですが、定期的に剪定することで高さ30cmほどのテーブルサイズや、100cmほどのシンボルツリーサイズで楽しむことができます。
じつは園芸店などに並ぶパキラには、実生苗と挿し木苗の2種類があります。
実生とは種から発芽して育てたものを指します。挿し木とは剪定した際に出る枝葉に根を生やして育てたものです。
実生苗と挿し木苗の大きな違いは、幹の太りやすさです。実生苗のパキラは日光に当てて育てると幹が太くなりますが、挿し木苗のパキラはあまり太くなりません。また、挿し木の場合は、つぼみをつけることも実をつけることもありません。
パキラの幹を太く育てたい場合は、実生株を選ぶのがおすすめです。
パキラの株元が膨らんでいて先端が細く、ずんぐりむっくりした姿をしていれば、実生のパキラです。逆に幹が一定の太さのものは挿し木と判断できます。
まだ小さいパキラは見分けがつきにくい場合があります。そのときは葉を見てみましょう。最初の葉のかたちが双葉の場合は実生のパキラです。
もっと簡単に判断するには根を確認すれ方法もあります。しかし、売り物では根を確認できないので見た目の判断に頼るしかないかもしれません。
挿し木のパキラは枝葉をカットして根を生やすので、土に埋まっている幹の側面から根が生えていて、先端部分は斜めや真っ直ぐにカットされています。実生の場合は、種から徐々に大きく成長しているので鋭利な部分は見当たらないはずです。
パキラの幹を太くするには、日々の基本的なお手入れをしっかりと行うことが大切です。
パキラは日の当たる明るい場所を好むので、日当たりの良い場所に置いてあげましょう。直射日光に当たりすぎると葉の色が褪せてしまうので注意が必要です。また、エアコンの風が直接当たらないように注意してください。
水やりは表面の土が乾いてからしっかりと与えます。パキラは加湿の状態が苦手なので、頻繁な水やりは避けましょう。株が大きくなってきたら、梅雨時期にひとまわり大きな鉢に植え替えてあげましょう。窮屈な鉢で育てると株が弱ってしまうので注意が必要です。
大きく育てたい場合は、パキラの成長期である春から秋にかけて2ヶ月に1度の頻度で化成肥料を与えましょう。室温が15度以下になると成長が止まるので、秋冬は肥料を与える必要はありません。
挿し木の場合でも、実生には劣りますが幹を太くすることはできます。
挿し木のパキラの幹を太くするには、梅雨時期に剪定を行いましょう。脇目に出ている枝を切っていき、幹だけの状態にします。少し寂しい姿になってしまいますが、こうすることで栄養が葉に行かず全て幹に届くようになります。
一度寂しい姿になってしまいますが、秋には再び新芽が生えてくるので安心してくださいね。毎年剪定を繰り返すことで、時間はかかりますがだんだんと幹が太くなっていきます。
どうしても理想の太さにならない場合は、挿し木苗を数株をまとめて編む方法もおすすめです。一株では細くても、数株編み込めば立派な太さのパキラを楽しむことができますよ。
パキラは日本の気候に合っているので育てやすい植物です。しかし、日本には冬があるため、熱帯生まれのパキラのようにすぐに幹が太くなるわけではありません。
毎日コツコツとお手入れをしてあげれば、丈夫な太い幹を育てることができますよ。日々のお手入れをマスターして、元気なパキラを育ててみてくださいね。
GreenSnap編集部