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ガーベラといえば、カラフルで可愛い見た目でフラワーショップでもひときわ目を惹く人気の高い花ですね。プレゼントにするにも、ガーデニングとして楽しむにも人気の高い花です。
ガーベラは毎年のように新品種が生み出されるため、とても種類が多く、花の大きさや花びらの色、形もさまざまです。今回は、多種多様なガーベラの中で代表的な品種とそれぞれの特徴をご紹介します。
ガーベラはキク科の多年草です。4〜6月と9〜10月ごろに咲く花で、ガーデニングにも切り花にも人気の花として知られていますね。
ガーベラは花から真っ直ぐ伸びる太めの花茎と、ハッキリとした発色のいい花色が特徴です。
花びらの形状もさまざまで、極度に短いものから細長く湾曲しているものまで色々あります。花びらが反り返っているものはスカートなどに例えられて、品種の名前がつくこともあります。
ガーベラには約500種類もの園芸品種があります。
花色はもともと赤い色のみでしたが、品種改良され、現在では白・ピンク・黄色、オレンジ、グラデーションなどのさまざまな花色を楽しめます。
また、現在流通しているガーベラは大きく次の3つの種類に分けることができます。
ガーベラの花の構造は、花央近くにある比較的小さな花びら「管状花」と、花の外周につく大きな花びら「舌状花」の2タイプの花びらで構成させています。
この花びらの形や数によって、同じガーベラといえども下記のような咲き方の種類があります。
一重咲き | 舌状花が大きく開いて薄く重なり、管状花は小さめで花央付近に密集している、ガーベラのスタンダードな咲き方。 |
半八重咲き (アネモネ咲き) |
舌状花が大きく開いて薄く重なり、管状花が大きく育って花が二層に重なったような咲き方。 |
八重咲き (ダブル咲き) |
大きさの異なる舌状花がいくつも重なったような、ボリューミーな咲き方。 |
スパイダー咲き | 舌状花が細く長く発達した、蜘蛛の糸のような咲き方。 |
カール咲き | 舌状花がなく、管状花が大きく発達してくるんと筒状に巻いたようになる咲き方。 |
ポンポン咲き | 大きさの異なる舌状花が八重咲きよりも重なり、花姿がボール状のようになる咲き方。 |
さまざまな咲き方があるガーベラから、それぞれの人気品種をご紹介していきます。
ダーリンというガーベラの品種は薄ピンクで夏場でも花の持ちが良く、芯が黄色なのでやわらかい印象です。八重咲きの中心と外側で色の違うものや花びらひとつひとつが綺麗なグラデーションになっているものもあり、育種によってさまざまな品種が誕生しています。
花径10~12cmほどの大輪の品種で、レモンイエローの花色で爽やかな印象があります。主張しない花色なので、ガーベラ・エンジョイを花束などに取り入れることで全体的に優しい雰囲気になります。
ブラックジャックというダークレッドのガーベラは、真っ赤でもなくやや黒みがかった上品な赤色なのでどこか気品と怪しさのある品種です。花径は12cm以上あるので、ガーベラの中でも大輪品種です。
濃いピンク色のガーベラ・シーマは、見ているだけで元気がもらえそうな品種です。他のガーベラよりも花びら一つ一つは短めでコンパクトな印象ですが、華やかなので花束や切り花に取り入れても存在感を発揮します。
濃い紫色の花色でシックな印象があり、丈はガーベラの中でも長めです。ガーベラ・レンブラントは中心部分に向けてグラデーションが濃くなり、茎は夏の時期よりも冬の方が太くなります。他のガーベラとは、また違った存在感があります。
淡いピンク色の花色が可愛らしく、柔らかい印象の品種です。ガーベラ・シェリーは花びらの枚数も多く、結婚式のブーケなどにもよく映えます。丈はガーベラの中でも長めなので、一輪挿しでも十分楽しめるでしょう。
ダリアのような花姿で、淡いピンク色で優しい印象が特徴です。ガーベラ・トレーシーはふんわりしているので、八重咲き品種の中でも幅広い年齢の方に人気があります。中心に向かって、ピンク色のグラデーションが濃くなります。
マットなレッドが個性的な品種で、中輪で八重咲きの花を咲かせます。ガーベラ・ツイスターは、その花色から秋色の花とも相性がよいです。花には厚みがあり、一輪でも存在感があります。
直径12cm以上も大輪品種で、オレンジと黄色のグラデーションが綺麗な花を咲かせます。ガーベラ・スーベニアは明るく元気な印象があり、ガーベラの中でもエネルギッシュな花なので、花束に取り入れることでより一層素敵な雰囲気になるでしょう。
名前の通り、花全体が真っ白なガーベラの品種です。ガーベラ・シルバースノーは純白のイメージから、ブライダルの装花としてもよく使用されることが多いです。大輪の花を咲かせるので、存在感も抜群です。
鮮やかなオレンジの花色で、中心部分は黒色のスパイダー咲きの品種です。ガーベラ・トマホークは大輪で見た目はひまわりに似ているので元気な印象があり、花束などのアクセントとしてもよいです。
ピンク色の花色で、スパイダー咲きなので花びらが細長くてくしゅくしゅとした印象の品種です。ガーベラ・イギーは立体感があるので、花束などに取り入れると雰囲気も一層明るく華やかになるでしょう。
スパイダ―咲きの中でも大輪品種で、豪華な印象があります。ガーベラ・ガーデンゴーストの花色は白色で、花びらはシルクを思わせるような上品な質感が特徴です。茎は長めで中心は黒色なので、そのコントラストがとても美しい品種です。
品種の名前でパスタという名前がついたガーベラは、花びらが細長くカールのついたものが多く、ふさふさとした印象が可愛らしいです。ガーベラ・パスタベネチアはピンク色の花色で筒状になっていて、花びらの先は緑色をしています。
八重咲きでポンポン咲きのガーベラです。ガーベラ・パスタポモドーロは中輪または大輪で、イタリア語で「ポモドーロ」とはトマトという意味があります。赤色の花色で厚みがあり、ボリューミーな花姿が可愛らしいです。
八重咲きでポンポン咲きのガーベラです。ガーベラ・ヒマリアは淡いピンク色で中心は緑色なので、その優しい色合いが特徴です。花には厚みがあってボリューミーな花姿なので、全体的にふんわりとした印象があります。
こちらも八重咲きでポンポン咲きの品種で、淡いグリーンが特徴の花を咲かせます。ガーベラ・ニューカーミットはお花ですが、全体的に緑色の優しい色合いなので花束などのアクセントになりますね。
赤紫色の花色で、全体的に肉厚で八重咲きの花を咲かせます。ガーベラ・デュラストの中心は緑色なので、そのコントラストが印象的です。ポンポン咲きなので可愛らしく、他の花と組み合わせることで印象も変わります。
ガーベラの中でも変わった形のマリモは、緑色のガーベラでマリモのようにまん丸でコロンと可愛らしい見た目をしています。花束の中のアクセントや、マリモだけでつくった花束も個性的で素敵です。
こちらも変わり咲きのガーベラで、全体的に緑色でユニークな印象があります。正面からは分かりにくいですが、頭花は上の方が平らになっています。ガーベラ・ポコロコの頭花の直径は約3.5cmで、「前進」という花言葉があります。
今回は、色も形も多種多様なガーベラをご紹介しました。ガーベラは、元気で明るい雰囲気から、お部屋にひとつに飾るだけでポジティブな雰囲気を与えてくれますね。
ガーベラは年中出回るお花ですから、品種を覚えるとフラワーショップに立ち寄ることが楽しみになるかもしれません。ぜひ種類を覚えてみてくださいね。
GreenSnap編集部