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シン・サトヤマ主義の一覧

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やくし
外来種さん、いらっしゃ〜い♫② 先だってUPした個体に続いて、通勤路脇の 未舗装の駐車場🅿️のチャボタイゲキ。 ①の日付は、3月2日。 現場は、1メートルほどの高さのコンクリート枠に盛り土した場所で“砂利敷き”。 この時の草丈は6〜7センチ程度で、葉や花(総苞)の成長は著しく、2月の公園で見た個体の比ではない。 picの杯状花序に、雌花と膨らんだ子房が見てとれる。 ②枚目は、雌花の子房が大きくなった朔果(種子)。 葉下にあるが、熟すと果柄が立ち上がり、葉上に登場🤓 そこで蒴果が弾け、種子を飛ばす🏸🚀 ③枚目は、同じ場所の4月8日。 車が停まっていて ほどほどに日陰が出来る場所に、チャボタイゲキが密集しているように見える。 3月の頃と比べると、杯状花序の鮮やかな緑色が目立ち、ボリュームもさらにUP🍀🍀 ④枚目 (あまり良いpicではないが)チャボタイゲキの、葉茎の成長には特徴があり、説明すると… ➡️地表から主茎(赤い部分)を伸ばし、螺旋を描くように葉をつけていく。 ➡️最後に出た葉の場所(茎)の先に、三輪生に葉を付けてから、3〜4本の枝を伸ばしていく。 ➡️さらに、その葉ごとに枝が二股(2本づつ)に分かれ、枝の間に花(花序)がつく… これが 2度3度繰り返され、大きくなっていくようだが、ココのチャボタイゲキは10センチ程度に伸びたところで、分枝が止まってしまった。 ⑤枚目は4月17日。 多くの腺体からアンテナのように 一本伸びてるのが、種子が弾けたあとの果柱と柱頭(推測)📡 一番右に、弾ける前の蒴果が残っているが、日当たりが良すぎるせいで 全体的に葉焼けしてるようだ。 一見、強雑草に思えるチャボタイゲキだが、多くの植物と同じく高温、乾燥、強光下、貧窒素土壌では育ちづらいらしい(C3植物という)。 種子散布は、無事終えたが、この場所に定着できるのか… チャボタイゲキ、ファイトぉ〜🌿😤
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やくし
外来種さん、いらっしゃ〜い♫① チャボタイゲキは、ヨーロッパ、北アフリカ、西アジア原産のトウダイグサ科の1年草。 風のウワサでは、小石川植物園で大群落を形成しているらしい(GSフォロワーさんの投稿あり)。 図鑑では関東以南〜九州には侵入“帰化”済みとなっているが、日常で出会う機会はなかった。 いつか見てみたいと思ってた矢先、今年の2月、地元の公園管理スタッフさんから、思わぬ情報が… 『去年からチャボタイゲキが増えて、大変だったんですよぉ👩‍🌾』と… えーっ、マジかっ?!😳 案内してもらった園内の場所は、確か去年の夏、オオニシキソウがモリモリ生えてた記憶が🤔 あっ、そっか… アレがチャボタイゲキだったんだ😱 夏は草丈も伸び、赤くなかったから 完全に勘違いしてたよぉ😭😱 というわけで、冬真っ只中の2月14日に念願のご対面😍🥹 ①枚目のpicは独特の杯状花序。 ピンボケで申し訳ないが、角状の腺体(蜜腺)が見える。 雌性先熟で、中心の雌花が先に熟し倒れてるためか、腺体と雄花(黄色)に隠れて雌花は見えず😢 子房が熟してくれば、ググッと起き上がってくるらしいので、次に期待(笑) ②枚目は もう少し寄ってみたpic。 腺体の黒いツブツブは、不明。 かなりの寒さでも、この蜜腺のおかげでポリネーターであるハエ類をお迎えできるので、他の植物に先んじて、受粉が可能なのだろう。 (ハエは見つけたが、めちゃ小さすぎて名前は特定できなかった😭🪰) ③④枚目は、チャボタイゲキのロゼット(発芽)🌱 一瞬、砂利と見間違う丸っこい形状と色だが、近づくと「毛」が🧐 葉を展開し始めると、徐々に赤みを帯びてくるようだ。 図鑑やネットで検索してみたが、チャボタイゲキが冬越しするという記述は見当たらないが、この時期(2月)に地面に張り付いてるのは『ロゼット』と言って良いんじゃないかと… 皆さんのご意見をお待ちしてます🙇‍♀️ ⑤枚目は、サイズ確認のための「全体像」 赤いのがチャボタイゲキで、華奢で草丈は3〜4センチにも満たない。 だが、この赤い色が『枯野の一番乗り』のたくましさを誇っているようにも感じる😌 情報の少ない植物なので、継続して観察したかったのだが、残念なことに公園内では 植生管理上「除草対象」となって、ほとんどが抜かれてしまった😢 “万事休す”…と思ってたら、今度は3月… 通勤中、公園から1キロ圏内の、隣町の駐車場で、チャボタイゲキ発見っ!😍🤩 続けて投稿します。 ※ 多忙のため、コメント遅くなりますが、しばしお待ちください🙇‍♀️
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やくし
シン・サトヤマ主義 11 「風致地区」 先に投稿したオニバスの欄で記した「風致地区」という用語。 定義は様々だが、【風致】という言葉自体は、英語でscenic。 直訳すれば “風景の…眺めの美しい、生き生きとした、風光明媚な…”🤔🏞️ 広い意味での心地良さを感じる緑地・環境(設備)であって、単純に[樹木が多い]と言うことでは無いと思う。 話を戻して…遡ること大正時代。 東京府は、首都(都市)計画の策定に際し、当時最新のヨーロッパの基本理念・構想を取り入れ『風致地区』を指定。 明治神宮の杜を皮切りに、多摩御陵、石神井、洗足、善福寺川など… 同様に、水元水郷を含む旧・古利根川の河川敷も『江戸川風致地区』に指定された。 ちなみに風致地区の運営管理は、東京府の認可を受けた、地区の地元有志による『社団法人』が担った。 これをキッカケに、多くの民間人が府の職員や学者などから、概要や知識を学び、緑地の重要性への理解を深めていった。 (個人的には、1940年(昭和15年)に発刊された「牧野日本植物図鑑」も、その一助になったと思っている🤔) この後、7年に及ぶ調査や立案活動を経て、1939年(昭和14年)に「東京緑地計画」が策定。 これは、現在の23区に該当するエリアの外周に、用地買収などで確保した土地で巨大な緑地(グリーンベルト)を作るというものである🌳🌲🪴🌲🌳 奇しくも、当時世界では第二次世界大戦⚔️に突入… 日本にも戦火は迫り、都市計画の方向性は歪み、やがて焦土と化し荒廃した東京🏚️😢 戦後、多くの緑地帯は、農地開放で民有地に戻され、当初確保していた土地の約7割を失い、公園・緑地は大幅に縮小。 加えて、多くの住宅を望む民衆の声に押され、宅地造成も進み… 当初の「東京緑地計画」は、事実上消滅した🥺 だが、新たな管理者(東京都)と、かつて緑地の重要性を学んだ人々の努力によって、土地の風景と歴史を引き継ぐ公園、河川沿いの緑地などが、僅かではあるが、令和の世に残された☘️🌳⛲️ 消えかけた水元のオニバスも残った🪷 壊すのも、人。 守り続けるのも、人。
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やくし
シン・サトヤマ主義⑩ 水辺の風景 かつて江戸幕府が整備した「小合溜井(こあいだめい)」は、昭和初期に「江戸川風致地区」に指定され、水郷の風景が保たれた憩いの地であった。 第二次世界大戦敗戦後、土地の払下げによる農地化や宅地化が進み、自生のオニバス🪷は絶滅したと思われていた。 その小合溜を含む地域に、昭和40年開園した都立水元公園… 昭和56年、園内の旧水産試験場A18号池において、種子で休眠していた自生オニバスが確認された🪷 (後に東京都指定の天然記念物に認定) 現在オニバスの保護池は、普段は施錠され入れないが、開花期(7〜9月)には一般公開されていて、このpicはその時の1枚。 スタッフの方の話では、昨年(2022年)ほどの数ではないが、今年も多くの開花が確認されているとのこと。 確かに9月だというのに、花も蕾も多く、閉鎖花も育っていた🥰 余談だが… オニバスが戦前までは、水元小合溜一帯に多く自生していたという観測記録は見つけられなかった。 が、昭和14年7月9日、水元水郷(小合溜)のオニバスが撮影された写真が残されていた。 そこには、長い根のついた幼株(幼葉)を、首飾りのごとく首からぶら下げて、100万ドルの笑顔の“紳士🕵🏻‍♂️” 牧野博士、オニバスより目立っちゃってます😅🤣🪷
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やくし
イヌブナは「犬」じゃない  その② ブナもイヌブナも、日本の代表的な樹木だ。 樹皮や葉、冬芽などの特徴に違いはあるが、元々は同じ種に起因する。 太古の昔…中新生中期ごろ、大規模な寒冷期を経て、アジア周辺のブナ科の植物は、それぞれの地域の気候条件などに適応するため、「一本立ち」と「株立」の2系統に分化する。 周辺国では、どちらか1種類だけが育ち進化したのだが、「一本立ち」のブナと、「株立」のイヌブナという<別系統が共存>し、大規模に分布しているレアケースが、日本だ🇯🇵🗾🤩 日本の国土は、同じ標高でも、太平洋側と日本海側で変わる積雪量や、北と南で違う日照時間、気候、地質などの条件が異なるため、単純に『高地はブナ、低山はイヌブナ』という区分けにならず、両方の木が共存する場所も、稀にある。 故に… ブナ、イヌブナの、どちらかの木が空白地を埋め、生き物を育む広大な『ブナ(属)の森』を作り上げているのだ。 イヌブナの名前の由来を「(材料として)役立たない」として、イヌ🐶を用いたと記す解説がある。 (イヌタデやイヌガラシなども) だが先に記したとおり、イヌブナは不要な…消えて良いものではない。 むしろ、ブナとは違う特性でいてくれて、ありがとうと言いたいくらいだ😤 数少ない「イヌは、いな⦅否⦆の意味で、別のもの(another)を表す」との説に、私は大いに賛同する。 また、伝えていきたい🌳🥰
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シン・サトヤマ主義  ③ 随分と間が開きまして、申し訳ない🙇‍♀️ シリーズの最初に投稿したのと、同じモールの植栽だが、こちらは比較的端のエリア。 芝生広場が、奥の方に広がる🏕 派手さは無いが、一昔前の低地の草叢や林縁を思わせる景色が、なんとも心地良い🌿🌳 (写真の)背の高い草2株は、おそらくヒヨドリバナ属のユーパトリウム・プルプレウム🇺🇸ではないだろうか🤔 夏から秋にかけて、いち早く開花し、葉はキレイに輪生、真っ直ぐな紫色の茎。 花期はやや過ぎたが、フワフワした花殻や種子?と、背の高さ(1.6~1.7cm)が、自生のフジバカマを思わせる。 が、コレは横に広がらず 立ち姿が美しいので、庭園植物としては まさに理想形なんだろう🧐 左奥に見える、小さな薄いピンク色の花が、おそらくコバノフジバカマ(ニセフジバカマ)と言う栽培種。 花色が美しく、香りも強い。 丈夫で、サイズはコンパクトで、乾燥や寒さにも強い。 今、市場に出回っている『フジバカマ』と名のつく花の多くは、ヒヨドリバナ属の交雑種(サワフジバカマやミツバヒヨドリ)や、近年中国から輸入されている“変異種フジバカマ”などなど… 寂しいが、本来の自生種ではないと考えて良いと思う😔 しかし… この人為的に作られた“多摩の風景”を保つには、自生種ではなく、むしろコレ(園芸用)でないと難しいと思う。 コンクリートに囲まれ、気温が高くなりやすい街の過酷な環境下で、無事育つ植物は限られる。 <自然-nature->に拘りすぎて、土地に合わない草を植え、枯らしてしまうのは、人のエゴ以外の 何物でもない🥺 山のない場所に、新たなるサトヤマ… 定着して欲しいし、この知恵をもっと蓄積してして欲しい、と思う。 自分…ガーデニング、一切やりませんけどね😎🤣
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