朝のコンビニの駐車場で、知らないおばあちゃんに声をかけられた。

小型犬を連れている。

私はもちろん出勤途中だ。

…まずいのに捕まったなあ、と思いながらも返事をしたら。

旦那さんが寝たきりで、息子たちも寄りつかず、隙を見て犬と出てきたと言う。

暇なおばあちゃん、ではなかった。

彼女も日々を必死に生きる同士だったのだ。

「触ってもいいですか」

犬は苦手だが、お利口に黙って待ってる犬も、きっと同士なのだ。

「わんちゃん、おばあちゃんのこと、助けてあげてね」

飛びついてきました。

…かわいい。

バイバイね、と別れてきました。

勇気をもらった。

今日はきっと、がんばれる。

応じたのは、だって、それは未来の自分かもしれないじゃないか。

若い子に話しかけて、急いでますから！　なんてあしらわれたら。

きっと一日中、嫌な気持ちになるだろう。

私は、自分を救ってるだけ。

ただの自己満足なのさ。



そして、その日の夕方、ストレス過多で酒を一本だけ買って家飲み、酔っ払いになるなんて想像もしなかったさ！

へへ…（酔ってる）。