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こぺんちゃん

2022/12/22

🏷木曜モフモフ

🏷短編こぺん

⑭　君の心に花は咲いているか

街中がイルミネーションで眩しい
バス🚌の薄暗い照明の中でも、ライトが反射してる　

バスも走りながら振動する
僕と青いボトル缶も揺れる

ーこの花の名前を知っていますか？ー🌼

彼女は、そう訪ねてきたんだ

結局、花の名前はわかなかった
というより調べもしなかった

花は付いてなかった
いや、茎だって折れていたじゃないか

バスはコーナーを曲がる

その度に何かを思い出していく

彼女は、、明らかに最初はあの苗を僕にくれようとしてたんだ🤔🤔

「お前には育てられんね♫って思ったんね😄🌼」

爺ちゃんに笑われた

しゃくになって、
あの時の夕方、
僕はじいちゃんとジュース缶を開けるのを辞めたんだ

少し横を向いてふてくされた

結露しかけた窓を指でぬぐう

「ジュース貰えたって喜んでたって、、アホちゃうか」

信用されて無かったんだ

ていうかムカついてたことさえ忘れてた

バスの車掌さんが次のバス停のアナウンスをする。
もう中心街辺りまできている

街がさらに華やかに僕を包み込む

その時、、ゆっくりと、視線の横をかすめるように夏の残像が滑り込んできた

一度サービスの練習の時テニス🎾ラケットを、顔の近くに寄せすぎて、擦り傷になった辺りに閃光が瞬いた

ー彼女か−−−−−−−−？

僕はバスの窓に顔をこれでもかと、
押し付けて、冷たい氷のような感触に頭がキーンとしながらも、、
逆に感覚が冴えて、それが幻ではないと分かった。（凄い根性やな😁）

小さな店舗に🌹やシクラメンだろうか（そのくらいしか、分からない😄🌼）

が豪勢に飾られてる、、店の出口で、あの夏にぶつかった彼女が、店の制服だろうか～を着て、、何やら客らしい人と話してる

その時の時間の流れは、、
僕の頭上を超えてコートに落ちるボールの軌道と似ていた

（ボールは拾いに行けよ😄🌼🪂💐🍰）

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