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ジュエルオーキッドは、日本語名で「宝石蘭」とも呼ばれるラン科の植物です。江戸時代中後期より日本でも、葉を楽しむ形の植物鑑賞がはじまります。ジュエルオーキッドも、光り輝く葉脈が美しいため、葉を鑑賞するタイプのランとして愛されてきました。
そんなラン科の植物、ジュエルオーキッドの育て方についてご紹介します。
ジュエルオーキッドは、森の比較的湿った暗い場所で育つ常緑性の多年草のため、湿度が高い環境で育てるのがおすすめです。また、直射日光に当たらない環境も大切です。
ジュエルオーキッドの水やりで、多湿になり過ぎてもよくありません。土が乾いたと思ったら、適度に霧吹きで水を軽くかけてあげる程度にしましょう。
ジュエルオーキッドは、手間がかからない植物です。水やりも少なく、肥料もいりません。ただ、ジュエルオーキッドの成長具合が気になる場合は、成長期に当たる初夏の時期に液体肥料を与えてあげるとよいでしょう。ただし、原液ではなく、かなり薄めた液体肥料を与えるようにしましょう。
ジュエルオーキッドの育て方では、蘭の栽培向けに販売されている土を用いたり、水苔を使ったりして、簡単に栽培ができます。適度な湿度が好ましいため、生きた水苔を用意し、ジュエルオーキッドの茎あたりを覆いましょう。
ジュエルオーキッドの栽培では、病害虫の心配は少ないといわれいます。
唯一注意してあげたいのが、「ハダニ」です。このハダニからジュエルオーキッドを守るには、乾燥を防くことです。ハダニは、葉の裏側に生息し水分を吸い上げて植物を枯らします。ハダニが寄りつかないようにするには、適度に湿度を高めるのと同時に、ジュエルオーキッドの株全体と、葉の裏側に霧吹きで水をかけてあげることが大切です。
ジュエルオーキッドは冬の寒さに弱い植物ですので、植え付けも植え替えも春や夏などの温かい季節に行います。
植え付けは、湿らせた水苔でジュエルオーキッドの苗の根を優しく包みます。その後、用土や水苔を敷いた鉢植えに植えます。苗が安定するまで、乾燥に注意をしながら水をあげます。
植え替えの時期も同じく、春から夏の季節に行いましょう。ジュエルオーキッドが乾燥しないように、直射日光を避けた風の通りが良い場所で植え替えをします。
ジュエルオーキッドという植物は成長が遅いので、植え変えることは頻繁にありません。急速に成長した時に根が詰まりやすいので、その頃に植え替えをしましょう。
ジュエルキットの増やし方ですが、葉が2~3枚出ていると「株分け」が可能です。分けた子株の根を水苔で包み、鉢に植えます。植え替えの時期に合わせて行うのがおすすめです。
ジュエルオーキッドは手入れが簡単です。ただし、枯れてしまうことがあります。原因は、湿度不足です。水を頻繁に上げる必要はありませんが、乾燥には注意が必要です。
葉っぱの鑑賞で親しまれるジュエルオーキッドですが、中には夏頃になると、白くて小さな花を咲かせることもあります。
ランは世界中で1500種類以上あります。そんなランの仲間ジュエルオーキッドから、二種類の特徴なジュエルオーキッドの紹介をします。
原産地が東南アジアです。葉の色は緑色で、独特な葉の模様を鑑賞して楽しみます。春から秋にかけて白い花を咲かせることがあります。
ホンコンシュスランは、マコデス・ペトラと大きく違うのは、葉の色です。鮮やかな緑色のマコデス・ペトラと異なり、赤紫色を帯びた葉の色が印象的です。個体によって、葉の模様が違うところも興味深いです。
光り輝く葉の葉脈や模様を鑑賞するジュエルオーキッドの育て方についてご紹介しました。
原生地が東南アジアな植物だけに、寒さには強くありません。しかし肥料いらずなうえ、水やりの頻度も少ないので、初心者向きの育てやすい植物です。ガラスの容器や器などで栽培するテラリウムで、お部屋のインテリアとして楽しむことができます。
ジュエルオーキッドの花の栽培に挑戦してみてもいいですね。
※トップ画像はStareさん@GreenSnap
GreenSnap編集部