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驚きのネーミング、「鬼退治」という植物の名を始めて目にした方も多いのではないでしょうか。鬼退治は南アフリカが原産地でユリ科、アロエ属の植物です。なかなかお目にかかれない品種なので見つけたときには手に入れておいた方が良いかも知れません。ここではこのイカツイ名前の割にはどこかにくめないような風貌のアロエ、鬼退治の育て方を詳しく紹介します。
鬼退治の鉢植えは、1年を通して日当たりの良い場所に置く必要があります。
気温が高い夏以外の時期は室内で育てましょう。冬は特に24時間氷点下にならない部屋に置いてあげてください。また室内でも日光のよく当たり、風通しの良い場所に置かなければいけません。
夏の鬼退治への水やりは、土の表面が乾いたらたっぷりしましょう。朝に水をやると葉焼けを起こしたり、蒸れて腐敗するので水やりの時間は夕方にします。秋になり気温が下がってきたら徐々に水やりの回数を減らしていきます。春から秋にかけての水やりは午前中にしましょう。
冬の鬼退治への水やりは、水を枯らし気味にして凍害を予防します。この期間の水やりは日中にしてください。
鬼退治をはじめとするアロエへの肥料は春から秋口にかけての生育期に与えます。
肥料を与えるペースとしては、10日ごと位に液体肥料を与えるのが理想です。それが難しい時は少しづつ溶け出すタイプの置き肥料を与えても良いでしょう。
鬼退治の鉢に入れる用土は、水はけと通気性の良いものにでなければいけません。
赤玉土をメインとして、川砂や腐葉土を加えた用土をつくりましょう。比率としては赤玉土7:川砂2:腐葉土1位の割合です。配合に悩む場合はホームセンターなどで売られている多肉植物用の土を利用しましょう。
鬼退治の植え付けをする際には元肥を入れることが大切です。ですが用土に多肉植物用の培養土を使用する場合はその必要はありません。時期としては春に植え付ければ秋には株が安定して丈夫になるので寒い冬を乗り切ることができるでしょう。
鬼退治の鉢植えは2年に1回のペースで植え替えしてください。植え替えは生育期の春から秋口にかけて行えますが、春に植え替えをすれば秋には株が安定するので安心です。
鬼退治は株分けとさし木で増やせます。株分けは植え替え時に行い、親株の脇に出た子株を切り取り植え付けます。さし木は切った茎の切り口を2~3日乾かしてから行います。さし木した茎が安定するよう固定しておくのがベストな方法です。※画像は「鬼退治」ではなく同じアロエ属の「不夜城」です。
鬼退治が成長して下の方にある葉が落ちるとバランスが悪くなりることがあります。その場合は上部の葉を切り落とし仕立て直しを行います。残った株は上方に伸びずに横から新芽が出ることによってバランスが整います。切り落とした葉は切り口を十分に乾かしてからさし木にしましょう。
アロエ属の植物につきやすいのがカイガラムシとアブラムシです。そのままにしておくと鬼退治の栄養を吸い取ってしまうので、見つけ次第歯ブラシなどで駆除するようにしてください。
奇抜な名前のアロエである「鬼退治」の育て方について紹介しました。日当たりと通気性が良く、年中温かいところで育てなければならないので手のかかる植物ですが、流通量が少なく珍しいので、手をかけるだけの価値はあります。育てるのに自信のある方は、店頭で見かけたら迷わずに購入しましょう。
※トップ画像はゆりうすさん@GreenSnap
GreenSnap編集部