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ネメシアは、小さな花が重なって咲くボリューム感のある花姿が特徴の花です。明るい色合いの花は、春の花壇にピッタリ!ネメシアには、一年草と多年草のものがあるので、楽しみ方も色々です。
今回は、そんなネメシアの育て方について紹介していきます。
ネメシアは、日当たりのいい場所を選んで管理するようにしましょう。ネメシアに日光を当てないまま育ててしまうと、茎がひょろひょろになったまま伸びて、バランスが悪くなってしまい、倒れやすくなります。
ネメシアはもともと茎がひょろ長くなりやすい植物なので、日光にはしっかりとあてるようにしましょう。
一年草タイプのネメシアは、寒い風や霜などに弱くなっているので、軒下やベランダなどに置いて、寒さを緩和できるようにしておきます。屋外が極端に寒くなってしまう場合は、室内に入れて窓際などに置いて管理するようにしましょう。
多年草タイプのネメシアの場合は、基本的には凍らせなければ元気に育ってくれるので、暖地でなら屋外で冬を越すこともできます。ただし、高温多湿を嫌うので、夏になると開花が一時的にですが止まってしまうことがあるので気をつけてください。
ネメシアの花は雨に当たってしまうと、花が傷んで落ちてしまったり、花の色が落ちてしまうこともあるので、開花したら雨のあたらない場所へ移動させましょう。
鉢植えでネメシアを育てる場合は、9月から6月にかけては日向で、7月から8月にかけては、風通しがよくなっている半日陰で管理するのがおすすめです。
寒風を防ぐことのできるベランダなどで管理すれば、雨風を凌ぐことができるので、季節ごとに鉢を移動させる手間もなくなります。
基本的に暖かい場所で育てるのがいいですが、夏の直射日光にそのままあたっていると葉焼けを起こしてしまう可能性があるので、夏の高温多湿の時期は置き場所について気をつける必要があります。
庭植えでネメシアを育てたいという人は、まずは日当たりのいい場所を選び、水はけもよくなっている地面に植えるようにしましょう。
夏の季節には、土の表面が乾いたときにたっぷりと与えるようにします。
ネメシアの原産地は砂漠や乾燥した草原なので、過湿を嫌う性質の植物となっています。乾燥には強いので、しばらく水を与えなくとも十分元気に育ってくれます。
過保護になって毎日水を与えていると、土の中が湿気てしまい、枯れてしまう原因になってしまうので気をつけるようにしましょう。
また、水やりをするときには、花びらに直接かけるのではなく、株元に水を与えるようにしてください。花に直接水をかけてしまうと、花がしぼんでしまうことがあります。
ネメシアは冬になると生育が鈍ってしまうので、水やりの回数を減らす必要があります。
冬場は水を与えても吸収する力が働かないので、水やりをしても土を湿らせるだけになってしまいます。ネメシアは乾燥気味に育てていく必要があるので、生長期と同じような回数だけ水を与えるのは止めるようにしましょう。
ネメシアを植えるときに、時間をかけて効果が出てくる緩効性化成肥料を土に混ぜ込んでおきます。
そのあとに施す肥料としては、9月から10月、3月から6月の生長期に、薄めた液体肥料を与えるようにします。肥料を施す頻度は、2週間に1度にしておきます。使用する肥料が濃いと、ネメシアの根が傷んでしまうことがあるので注意してください。
また、肥料を与えすぎても、葉っぱが茂るばかりで、花が咲く頃になるとバランスが悪くなってしまうので気をつけましょう。花をたくさん咲かせたいという人は、リン酸が多く含まれている肥料を与えるのがポイントです。
冬の季節は生育が鈍るので、肥料を与えるのは控えてください。栄養を吸収することができなくなってしまうので、冬に肥料をあげると栄養過多になって、逆に生育の邪魔をしてしまいます。
ネメシアを育てるときは、水はけの良い土が適しています。赤玉土の小粒が6、腐葉土が4の配合で混ぜ合わされたものか、赤玉土の小粒が5、腐葉土が3、川砂が2の割合で混ぜ合わされたものを使用しましょう。
川砂の代わりに、酸度が調整されたピートモスを2の割合で混ぜるのもいいでしょう。
地植えをする場合は、ネメシアを植え付ける1週間前に地面を耕してから、2〜3割ほどの腐葉土を土に混ぜ込んでおきましょう。
ガーデニング初心者で、用土を配合するのは難しいという方は、市販でも販売されている草花用の培養土を使ってネメシアを植えましょう。
ネメシアは気温が高くなると発芽しにくくなるので、涼しくなる9月から10月の間に種まきを行います。
赤玉土の小粒を育苗箱などの薄い容器に入れてから、種が重ならないように蒔いていきます。その上から軽く土をかけて、種が流れないように気をつけながら水やりをしてください。
土が乾かないように受け皿へ水をためて、容器の底から土へと吸収するようにしておきます。その後発芽してから本葉が4〜5枚になったところで、生育のいいものを育苗ポットへと移していきます。
ネメシアの苗植えの場合は、気温の穏やかになる4月から5月に植え付けをします。
鉢植えに植える場合、5号鉢に1株を目安にして植え付けてから、日当たりのいい場所で管理します。
地植えの場合は、水はけがよく、日当たりや風通しのいい場所を選んでから植え付けましょう。株同士の間隔は15センチから20センチほどあけて、湿気で蒸れないようにしておくのがポイントです。
多年草タイプの宿根ネメシアは、霜に当たることがないように気をつけて、冬場には軒下で管理するようにしてください。
一年草のネメシアの場合は、植え替えの必要はありません。
宿根ネメシアを育苗ポットのままで冬越しさせた場合は、4月から5月の間に鉢や地面へと植え替えるようにしましょう。
ネメシアの増やし方は、「種まき」や「挿し木」といった方法が一般的です。種まき方法については、前述の通りですが、こぼれ種でもよく発芽します。
挿し木の時期は、気候が穏やかになってくる3月から6月、9月から10月の時期です。
丈夫な茎を選んでから、10センチから15センチの長さに切って、赤玉土の小粒を入れておいた育苗ポットに挿すだけで完了です。このときに選ぶ茎は、柔らかそうなものや、傷が入っているものは選ばないようにするのがポイントです。
丈夫でないものを選んでしまうと、挿し木に使用する茎としては向かず、栄養が足りずに枯れてしまうこともあるので気をつけてください。20日から30日ほど経って根っこが十分に生えたら、鉢や地面に植え替えていきましょう。
寒さには弱いネメシアですが、近年では-3度までの耐寒性を持つ品種も増えたので、冬を越すことができるようになっています。
夏場の暑さや湿度が高くなってしまうと、枯れたり、開花するときにも影響がでてしまうため、管理する場所には十分に気をつけるようにしましょう。
ネメシアの栽培では、アブラムシの発生に注意しましょう。アブラムシはどんな植物にでも寄生する害虫で、葉っぱや茎に寄生することで、株にたまっている栄養を吸い取っていってしまいます。
アブラムシの数が少なければ、ガムテープなどを使用して剥がすことができますが、大量に発生した場合には、市販で販売されている殺虫剤を使用して駆除するようにしましょう。
アブラムシを予防するために、植物自体に殺虫効果がもてるようになる浸透移行性の殺虫剤を蒔いておくこともおすすめします。
ほかにも、ハダニという葉っぱに寄生する害虫もいます。アブラムシ同様に植物の栄養を吸い取っていく害虫ですが、葉に点々がでたり、かすりがでたりするという被害が出てきます。
ハダニは薬剤を散布することで駆除できるので、見つけたらすぐに駆除してください。
ネメシアがかかりやすい病気は、灰色カビ病という病気です。湿気が多くなっている環境で管理していると、この病気に感染してしまうことがあります。
とくに梅雨の時期などは注意が必要で、一度発生してしまうと治療ができないため、風通しの良い、雨の当たらない場所で管理して病気を予防するようにしてください。
ネメシアは南アフリカに自生している宿根草、または一年草の花です。その草丈は15センチから40センチのものがあり、ギザギザとした葉っぱに、伸びた茎の先端に花を連なって咲かせるのが特徴的です。
宿根ネメシアについては、耐寒性が強いため、真夏の時期以外は花が開花します。花色は青や赤、白のパステルカラーなどさまざまあります。一年草ネメシアの方が、花色が鮮やかに出るという特徴があります。
いずれのネメシアも、どんな花とも相性が良く、花壇の寄せ植えとしても植えられることが多い花です。
ネメシアには「包容力」という花言葉があります。小さな花を次々に咲かせていき、こんもりとした花姿となることからつけられました。
豊富な花色が人気の理由の一つとなっているネメシア。
こまめに剪定をすれば、花数を増やすこともできるので、庭を華やかに飾りたいという方におすすめの花となっています。ぜひ育ててみてください。
GreenSnap編集部