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バコパはステラという名前でも呼ばれており、130もの種類が自生されています。種類も多く、品種によっては八重咲きするものも増えたことから、ガーデニングにはぴったりな花としても人気の高い花です。
バコパの育て方について紹介します。
南アフリカが原産地となっているバコパは、日にたっぷりと当てることが大切です。秋と春の季節には、日当たりのいい場所で管理することで、バコパの株を丈夫にさせることができます。
ただし、日差しが強い夏場は、直射日光に当てるのを避けましょう。乾燥や日差しに強いと思われがちですが、バコパの乾燥は、生育の衰えの原因となり、株の栄養がなくなってしまいます。
そのため、春と秋同様に、夏場にも日当たりの良すぎる場所で管理することはおすすめしません。夏場は室内に避難させ管理してあげてください。
バコパは寒さに強い植物なので、越冬することはできます。ただし、霜に当たってしまうと枯れることもあるので、冬の時期には室内に取り込むようにしておきましょう。
暖地であれば、野外にバコパの花壇を作っても、そのまま冬を越すことができますが、夏場の直射日光にあたったり、雨にあたりすぎてしまうと、葉焼けを起こしたり、蒸れた状態が続いてしまうので枯れてしまう原因にもなります。
バコパを屋外で育てるときには、育てる場所の日当たりを考えてから植えるようにしましょう。初心者の方は、鉢植えでの栽培がおすすめです。
バコパは高温多湿が苦手な植物です。夏の気温が上がる頃や、梅雨の湿度が高まる時季の水やりには注意しなければいけません。
鉢植えでバコパを育てている場合は、夏はバコパを半日陰に移動させてから水やりしてください。土の表面が乾いてきたころに水を与えます。ただし、水を与えすぎてしまうと、蒸れた環境の中で育つことになるので、鉢植えの中で根腐れを起こす可能性があります。
地植えでバコパを育てている場合は、土がよほど乾燥していない限りは、自分で水やりをする必要はありません。過保護になって水を与えすぎないように気をつけましょう。
冬の水やりも、土の表面が乾いた頃を見計らって行いましょう。
地植えで育てている場合は、葉っぱに元気があるかないかを確認して水やりをしてください。開花して枯れてしまった花をこまめに摘み取るり、株をきれいな状態にしておきます。
茎が伸びすぎていると感じた場合は、先端にある芽を摘んで、株元に近い場所から芽が出るように調整しておきましょう。生育が盛んな時期を見計らって行うことで、花がよりつきやすくなります。
開花の時期が長いバコパは、開花時期には肥料をたくさん必要とします。
肥料がなくなってしまうと、バコパがスタミナ切れして、花つきが悪くなったり、元気がなくなって枯れてしまうことがあります。バコパを植え付けるときに、ゆっくりと効果がでてくる緩効性化成肥料を土に混ぜ込んでおきましょう。
鉢植えでバコパを育てる場合は、3月〜10月の間、2〜3ヶ月に1度、緩効性化成肥料を施しましょう。1週間に1度の回数で、液体肥料を施しましょう。どちらも株元に与えるのがポイントです。
夏に元気に花を咲かせている場合には、肥料を与えておくと良いでしょう。花つきがまばらになったり、元気がない様子なら、肥料を与えるのを一度止めて秋に再開するようにしてください。
地植えでバコパを育てたいという人は、特に肥料を施す必要はないので、肥料の与える時期で悩まずにすみます。
水はけのいい弱酸性の土壌を好むバコパですが、かならずしも弱酸性である必要はあまりありません。バコパの栽培には、赤玉土の小粒が6、腐葉土かピートモスが4の割合で混ぜられている土が適しています。
ほかの配合では、赤玉土の小粒が5、腐葉土が3、ピートモスが1、パーライトが1の割合で混ぜられているものと、赤玉土の中粒が5、腐葉土が3、ピートモスが2の割合で配合された用土が適したものとなっています。
地植えで使用する用土は、植える場所に穴を掘ってから、掘った土に腐葉土を2、3ほど混ぜてから使用してください。自分で用土を配合するのは難しいという方は、市販でも販売されている草花用の培養土を使用しましょう。
バコパは一般的に種は販売されていないので、種まきで育てる場合は、種を採取しなければなりません。
種まき時期は3月から5月の間で、育苗ポットにピートモスやバーミキュライトをいれてからばらまいていきましょう。細かい種なので、蒔いたあとは土を被せずに受け皿へ水をためて、給水する形で水やりをします。そして、本葉が2、3枚になってきたところで鉢や地面に植え付けていきます。
苗植えに適している時期は、3月から5月、もしくは9月から10月までの間で、苗よりも一回りほど大きい鉢に植えていきます。
地植えをする場合は、西日が当たらない日当たりのいい場所を選んでから、植え穴を掘ってから植えていきましょう。
バコパを複数植える場合は、根が横に生長していくことを考えてから、株の感覚を15センチから20センチほどあけて植えていくようにしましょう。植え替え時期は、生長期に入る頃である3月から5月です。
根本についている古い土を3分の1ほど落としてから、苗よりも一回り大きな鉢へ植え替えておきましょう。
バコパを増やす方法としては、「挿し木」や「種まき」、「株分け」などの方法があります。いずれもバコパの生長がスムーズになり、増やす時期としてもぴったりな3月から5月、9月から10月の間にバコパを増やしていきましょう。
種まきは、植え付けのときと同様に、採取しておいた種を土の上にばらまいて育てていきます。
挿し木の方法で増やす場合は、固くなっている茎を3センチから5センチほど切り落としてから、赤玉突きの小粒などを敷いた、挿し木用の土へと挿していきます。
このとき選ぶ茎の固さは重要です。柔らかいとすぐにしおれてしまうことがあるので、挿し木をするものとしては向いていないことがあります。茎の固さを確かめてから挿し木をはじめてください。
茎を挿したあとには、土が乾燥しないように水やりをしていくことで根が生えてきます。十分なところまで根が生えてきたら、鉢や地面へ植え替えるようにしましょう。
バコパを株分けする場合は、まず株を土から掘り起こす必要があります。掘り起こした株を、均等に茎がつくようにしてナイフで切り分けていきましょう。
ナイフは先に消毒しておくのがポイントです。消毒しないまま使ってしまうと、菌が入ってしまい、病気にかかる原因ともなってしまうので注意してください。
分けた株ははちや地面に植えて、通常通りに管理して育てていきます。
バコパを育てるうえで、気をつけるべき病気は特にありません。
一方、気をつけなければいけない害虫としては、アブラムシやオンシツコナジラミなどがあります。
アブラムシは植物を育てていると発生しやすい害虫で、茎葉や新芽に規制して、株の栄養をどんどん吸い取ってしまいます。アブラムシに栄養を吸い取られると、植物はすぐに元気をなくしてしまいます。
湿度の高い時期に発生しやすいため、風通しのよい場所でバコパを管理して、アブラムシを発見した場合にはすぐに薬剤を散布するようにしましょう。
オンシツコナジラミは4月から11月にかけて発生しやすい害虫で、大量に寄生するため厄介な害虫となっています。
オンシツコナジラミの排泄物は、カビが生えることで葉っぱを黒くしてしまうすす病という病気が起こる原因にもなってしまうので、見つけたときには枝を短く切り戻してから、寄生しているオンシツコナジラミごと枝葉を取り除くようにしましょう。
バコパは高温多湿を嫌う花なので、夏場と梅雨の時期には室内に取り入れて管理するのがおすすめです。なお、バコパは地植えでも育てることはできますが、蒸れた環境をつくらないように注意してください。
バコパの花の開花時期は春から秋にかけての、長い期間となっています。花の形は星のようになっており、色は、白やピンク、紫や薄い青など、やさしい色合いをしたものが多くなっています。
バコパは暑さに弱く、寒さに強いことから、日本では一年草として扱われています。草丈は種類によって5センチから15センチほどまであり、細かな茎を枝分かれさせながら、地面をはうようにして生長していく性質をもっています。
これを利用して、花壇や鉢植えで作った寄せ植えの前面や、ハンギングなどのインテリアに仕立てられることが多く、ガーデニングにもぴったりだということで人気があります。
バコパの花言葉には「小さな強さ」、「愛らしい」、「心が和む」、「家族」などがあります。
バコパは地をはうようにして伸びていく性質から、ハンギングや花壇に植える植物として人気が高く、庭や室内を優しい色合いで彩ってくれるものとして親しまれています。
花が咲き続ける時期も長いので、ぜひ自宅で育ててみてください。
GreenSnap編集部