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ヘリクリサムの育て方

  • キク科
  • ブラクティアンタ属

フランス人には有名なエッセンシャルオイルで、ストレスを緩和させてくれる効果のあるヘリクリサムオイルがあります。

その原液がヘリクリサムと呼ばれる植物です。今回はヘリクリサムの育て方についてご紹介します。

日当たり

ヘリクリサムでは、日当たりの良い場所で育成すると元気に育ちます。

シルバーリーフのものは特に湿気が苦手ですので日光が当たる場所は大切なポイントとなります。

置き場所

日光ともう一つ抑えておいてほしいポイントが「風通し」の良い場所での管理です。

ヘリクリサムは気温の高い場所、湿気の多い場所そして寒さに弱いという性質をしています。

株が蒸れてしまうと枯れる原因になります。

特にシルバーリーフは葉っぱ全体的に毛が薄っすらと生えており、感触は厚みがあり柔らかくなっています。

水を溜め込む植物は湿気を嫌います。

水やり

夏と梅雨の時期は雨曝しにしてあまり水やりしないようにしましょう。

真夏は土が乾くことが多いので完全に乾いてから十分に水を与えましょう。鉢植えはこの方法で育てていきましょう。

庭植えは、水やりの出番はありません。

水やりの注意点として水が葉や花にかかると痛みやすいので与える際は、株元からゆっくり流し入れてください。

与え過ぎにならないように注意してください。葉がしなってきた時がサインです。

冬でも湿気に注意して育てます。乾燥気味にして育てるようにしましょう。

水やりでたっぷりあげるときは、鉢の底から水が流れ出るぐらい与えます。

肥料・追肥

ヘリクリサムの生育期は4月〜7月の間で少数の肥料を与えましょう。

肥料は株が大きく成長しようとしているときに与えるのがベストタイミングです。1ヶ月に1回のペースでゆっくり効くタイプの化成肥料を撒いておきます。夏を過ごした株は暑さで体力を消耗しています。

春までも持ち堪えるために秋に差し掛かろうとする前に緩効性化成肥料を与えておきましょう。

秋からは休眠期に入りますので水やりの代わりに施すと考えておきましょう。

化成肥料の代わりに液体肥料にしても構いません。育てている地域やヘリクリサムの育ち方に合わせて肥料を配りましょう。

あまり肥料を与えることを必要とはしていないので頭の片隅に入れておくまでにしておきましょう。

植え付けるときに牛糞や堆肥を混ぜ込んでいるならば追肥の必要はありません。

用土

用土は水はけの良い土でサラッとしているものを使いましょう。

水はけを良くするには、赤玉土や鹿沼土、腐葉土、堆肥などを用いることで水はけが良くなります。

鉢植えの場合、赤玉土の小粒サイズと腐葉土を6:4の割合で混ぜましょう。

自作ではなく市販にある草花用培養土でも育てることができますよ。

庭植えのときは、植え付ける2週間前に作業する必要があります。排水性のある土にするために、苦土石灰をまずは少し入れて耕します。

1週間経ったら堆肥化腐葉土を2割〜4割混ぜ込んでまた1週間寝かせます。そしてできた土を使ってヘリクリサムを植え付けていきます。

植え替え・植え付け・種蒔

基本的にヘリクリサムは一年草と扱われているため植え替えをしなくて良いとされています。

植え替えをする場合は、鉢植えにしたときに長期育てたときに行います。

目安としては2年〜3年に1度根詰まりをさせないように1ランク大きい鉢に植え替えてあげましょう。

植え替えには、3月の中頃〜5月と9月の中頃〜11月上旬が適期です。次に植え付けのやり方で苗植えします。

苗植えには、購入した苗より一回り大きいサイズの鉢を用意しておきます。

庭植えをするときは、ヘリクリサムに適した環境の下で間隔を20cm〜30cm空けて植えていきましょう。

ヘリクリサムの種蒔には、4月上旬〜5月上旬または9月の中旬〜11月上旬にするのが良いです。

育苗箱で赤玉土の小粒サイズなどを入れていきます。種は重なり合わないように蒔いて、上に土を被しましょう。

水をたっぷりあげて土を乾燥させないようにします。その後も乾燥させないように管理し続けましょう。

本葉が3・4枚生えてきたら成長過程の良い苗を育苗ポットに移し替えます。

育苗ポットには苗を1本ずつ植えていきます(仮植えになりますのでまた植え替えを行うことを忘れないで下さい)。

根がポットの内面で回ったら鉢や庭に植え替えします。

増やし方

ヘリクリサムは挿し木で継続して育てていくことが出来ます。

5月〜7月上旬が適期となっていますが、真夏や真冬を避ければ挿し木はいつでも行うことが可能です。

茎を10cm程度にはさみなどを使って切ります。先端に葉を2・3枚残して、他の葉は取り除きます。

育苗ポットなどを用意して小粒の赤玉土などを切り口側を挿して管理します。

涼しい場所で管理してほしいので日陰になるところに置いてください。土は乾燥させないように水を与えます。

根がポット全体に伸びたら鉢などに植え替えましょう。茎をカットする際に用いるはさみは剪定ばさみがよく利用されます。

剪定ばさみは、茎だけでなく葉や果実などを取るときにも使います。

はさみには、長期使える耐久性とメンテナンスのやりやすさのあるものを選びましょう。

はさみは使う前と後に消毒することが必要です。

病気・害虫

ヘリクリサムはアブラムシによる被害が多くあります。アブラムシが付くことでその植物の栄養分を吸汁します。

大量に発生するとその分多く吸収されていしまいます。栄養が奪われると植物も衰退してしまいますので駆除するようにしましょう。

駆除には、薬剤を用いて撃退する事ができます。

さらにガムテープを貼り付けて取り除くことでも有効です。牛乳や酢などを水に薄めて窒息死させるやり方もあります。

アブラムシはすす病を引き起こすウイルスを持っています。

ウイルス病は完治することが難しく焼却処理を行うことになってしまいます。

アブラムシに被害を拡大させないためにも駆除と予防をしておきましょう。

薬用や用途

アブラムシを駆除するための薬剤には、「オルトラン液剤」や「マラソン乳剤」などがおすすめです。

酢を用いるのであれば、酢を5ccと水を1Lを混ぜ合わせます。霧吹きなどに入れて吹きかけて乾燥したら水で洗い流します。

木酢液や牛乳は水に薄めずそのまま吹きかけましょう。予防対策として、窒素を多く含んだ肥料を与えないことです。

肥料は与えたいというときは、シルバーのマルチシートをしくことでも予防できます。

防虫ネットを置いて遮断することも効果があります。

管理温度

ヘリクリサムの耐寒温度はマイナス10度とかなり寒さには強いです。

大寒波が来る地域以外であれば外でも育てられます。ヘリクリサムに発芽温度には、20度〜24度の間です。

本葉が生えるまでは18度〜21・22度で管理します。その後の温度は、16度〜18度の環境が良いでしょう。

収穫

品種によって違いますが、カレープラントというヘリクリサムでは、一年を通して葉や花を利用することが出来ます。

花の形態(どんな花を咲かせるのか)

ヘリクリサムの開花時期には、4月〜10月となっていますが、品種によって咲く時期が違います。

花色には、黄色がメインですが白色やピンク、オレンジ、紫と言った花も咲かせます。

長い間蕾を付けます。蕾が可愛らしいので鑑賞にも向いています。

ほとんどは4月中旬から咲き始めて末にはなくなってしまう短命の花です。

花が咲く期間が短いのでドライフラワーにして長く楽しむ方法をよく行われています。

花殻を摘むことで次々と花を咲かせるので取っていくようにしましょう。

風水

風水において木の方位(東)では、ハーブ系の植物を置くことでリフレッシュ効果が発揮するとされています。

花言葉

ヘリクリサムの花言葉には、永遠の思い出・記憶・不滅の花・黄金の輝きという意味があります。

由来伝承

ヘリクリサムは学名で「Helichrysum」と書きます。

この学名には、ギリシャ語の「Helios」という言葉で太陽の意と「chrysos」という黄金という意味のある言葉が語源となって作られました。

これは花言葉の「黄金の輝き」にもちなんでいます。

ヘリクリサムの別名には、エバーラスティング、ムギワラギク、テイオウカイザイクとも呼ばれることもあります。

ムギワラギクは属名でもあり、「麦藁菊」と漢字で書きます。

テイオウカイザイクにも漢字で書くことができ、「帝王貝細工」になります。

まとめ

今回は、ヘリクリサムの育て方についてご紹介しました。ヘリクリサムの花には気を静めたりリラックスさせる効果があります。

葉っぱはカレーのような香りがすることから調理でも用いられています。

シルバーリーフと小柄は花が鑑賞に向いている植物ですので是非育ててみてください。

 

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ヘリクリサムの基本情報

ジャンル
草花
形態
多年草
学名
Bracteantha bracteata
別名
ムギワラギク
原産地
オーストラリア

ヘリクリサムの性質

栽培難易度
普通
耐寒性
弱い
耐暑性
普通
耐陰性

時期

植え付け・植え替え
3月 、4月、10月
肥料
4月 、5月、6月、7月

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