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ヘアーグラスは、水槽の中の芝生や、田んぼなどの空いた隙間などで育っていることでも知られている水草です。近年はアクアリウムなどの人気からヘアーグラスも一緒に育てることも増えています。また、ヘアーグラスは、水草のなかでも栽培難易度がやさしいといわれており、誰でも気軽に育てることができます。そんなヘアーグラスの育て方について紹介していきます。
ヘアーグラスの成長にとって、日当たりはとても重要になります。日光不足になってしまうと、成長が著しく害されてしまいます。
とはいえ、ヘアーグラスは水槽のなかで育てる人も多く、なかなか日光に当てるのは難しいという方もいるかと思います。そんなときは、日当たりを蛍光灯やLEDなどを設置してあげることでカバーする方法もあります。
もちろん、日光に当てることができる余裕があるので、あれば、日光に当ててあげる方がきれいに生長させることができます。
ヘアーグラスを育てるときは、日光よりも二酸化炭素の方が重要となります。二酸化炭素をヘアーグラスに添加してあげることで、生長を促します。
また、ヘアーグラスを水槽などで育てているとコケが付くなんてこともしばしばありますが、二酸化炭素を添加してあげることで、きれいに育てることができます。
なお、ヘアーグラスは水草のため、置き場所は基本的に水槽のなかとなるでしょう。外でなら、池や田んぼなどでも自生しているので、どこにおいても基本的には問題なく育てることができます。
また、水中のなかで管理するヘアーグラスは、水温が20度〜だいたい28度の間が良いです。そして、水質は弱酸性〜弱アルカリ性の場所に適応します。
ヘアーグラスは、水上葉か水中葉かによって水やりの仕方が異なります。どちらも、一年を通して同じ水やりの方法で問題ありませんが、冬に水が凍らないようにだけ気をつけましょう。
水上葉は、基本的に水道水を与えて問題ありません。
特に夏の時期は、すぐに水分は蒸発してしまい、乾燥気味になってしまうので、乾燥しすぎないように水やりをしてあげるようにしましょう。目安としては2日に1度のペースであげていれば問題ありません。
とはいえ、置き場所によってはすぐに水分がなくなることもあるので、日にちを目安にするよりは、植えている用土の乾燥の様子を考慮してあげる方が良いでしょう。
一方で、水中葉の場合は、水やりをしなくても、水のなかに葉がある状態なので、基本的に水やりという概念はありません。強いていうのであれば、乾燥した分の水槽水を定期的に足してあげます。
また、きれいに育てる場合は、水槽の中の二酸化炭素を多く含むようにしてあげると、生育にもよく、水槽の中に苔なども生えにくくなるので、きれいに、また立派にヘアーグラスを育てることができます。
ヘアーグラスは、基本的に肥料を必要としません。ヘアーグラスは生育旺盛な植物ですので、むしろ肥料があると栄養過多になったり、苔が繁殖してしまうことがあります。そうなると本来必要な栄養も苔に奪われ枯れてしまうというのが、初心者によくある失敗です。
また、ヘアーグラスを購入した際に最初からついているソイルなどには、もともと栄養が含まれていますので、栄養の心配はいりません。
もし、きれいに育てたいというのであれば肥料ではなく、二酸化炭素の添加を心がけましょう。二酸化炭素の添加をしておくと、生育も良くなり、苔もつきにくくなるので、水槽のなかで育てていても、汚くなることなく元気に育てることができます。
ただし、二酸化炭素の添加をしなくても、特に枯れる心配はありません。
ヘアーグラスを育てる用土は、砂利かソイルのどちらでも構いません。用土は小粒あるいは細かいもの、それと大粒のものに分けることができます。
小粒を使用すると、ヘアーグラスを植える際の束が少なくてもきれいに植えることができます。一方で大粒にすると、浮きやすくなってしまうので、束が少ないと注意が必要です。
かといって、大粒で埋めない方が良いというわけでもありません。大粒を使用する場合は、植える際の束の本数を増やしてあげることで、きれいに植えることができます。
ヘアーグラスの植え付けですが、イメージとしては田んぼに米苗を植える間隔と同じです。きれいに育てたい場合は、根気のいる作業になりますが束を細かくして、等間隔で植え込んで上げると良いです。
また、なかには抜けてしまうこともありますが、その時は再度植え込んであげてください。植えてから時間が経つと次第に根が定着していきます。
もし水槽などでエビなどを飼っている場合、植えが浅いと掘り返されてしまうことがあるので、気持ち深めに植えるようにしてあげてください。
また、植える際に苔や汚れなどが付いている場合は、植える前にカットするなりして取り除くようにしてください。
カットするともったいないと感じるかもしれませんが、特に苔の場合は、放置しておくと繁殖して、最終的にはヘアーグラスを枯らしてしまうので、しっかりと取り除いておくようにしましょう。
ヘアーグラスを水槽内で増やす場合は、植える際から等間隔に植えておくと、水中底を覆うように成長してくれるので、通常通りに育てているだけで増やすことができます。
ヘアーグラスは、水草に分類されますが、私達の生活のなかで自生しているヘアーグラスというのは雑草と見られていることがほとんどです。つまり、私達の生活のなかでも勝手に繁殖して育っているので、普段通りに育てておけば、2ヶ月もすればかなりの密度まで繁殖することは可能です。
ヘアーグラスの増やし方の注意点としては、冬場は生育速度がどうしても遅くなることです。そのため、繁殖を目的にしている場合は、春から秋にかけて集中して育てることをおすすめします。
基本的に水槽のなかで、ヘアーグラスだけを育てる場合は、害虫なども特に気にしなくても問題ありません。ただし、水槽の中に金魚などの魚を一緒に育てる場合は、葉を食べられてしまう可能性があるので注意しましょう。
ヘアーグラスの管理温度は18度〜28度で、水中で育てていても冬越しではできます。水槽の場合は室内に置いているので、季節による気温は気にしなくても大丈夫です。
もし水槽を屋外に置いている場合は、特に冬場は18度を下回ってしまうこともあるので、そういった場合は、室内に入れてあげるなど工夫しましょう。ただし、水は気温ほど比較的温度変化が激しくないので、18度〜28度の間であればさほど心配のはいりません。
今回は、ヘアーグラスの育て方について紹介しました。
ヘアーグラスは、雑草として見かけることもありますが、自分で育てることで、立派な水草として、観葉にも用いることができます。特に、金魚などを飼っている方は、水槽のなかに緑を足したい時には、適しています。
また水槽内できれいに育ててあげると、観葉植物としても眺めることができるので、おすすめです。魚を飼っている方も、ぜひ育ててみてください。
GreenSnap編集部