コメツブツメクサはヨーロッパや西アジアを原産とする、マメ科シャジクソウ属の1年草です。
明治後期に欧米から持ち込まれた帰化植物で、日本全国の道端や河川敷などでよく散見されます。「米粒詰草」の名が示す通り、米粒のような形をした花弁をもつのが特徴です。群生するとまるで黄色の絨毯を敷き詰めたような光景が広がります。
今回はコメツブツメクサの育て方についてご紹介します。
コメツブツメクサの育て方:栽培する場所
コメツブツメクサは風通しと日当たりのよい環境を好む植物です。往来の激しい道沿いでも育つだけの繁殖力をもつコメツブツメクサは、日照時間が3〜4時間の半日陰でも適応できます。
コメツブツメクサの育て方:水やり
コメツブツメクサは自然の降雨だけでも十分な水分量を確保できる植物です。生育期終盤の夏に、過度に乾燥している場合のみ、表土を湿らせる程度の水やりをしてください。
コメツブツメクサの育て方:用土
コメツブツメクサは雑草として扱われることもあるほど、土質に関わらず元気に育ちます。市販の園芸用培養土や草花用培養土でも問題ありません。用土を自作する場合は「赤玉土小粒6:腐葉土4」の割合で混ぜた配合土を利用しましょう。
コメツブツメクサの育て方:肥料・追肥
コメツブツメクサは共生する根粒菌から栄養分である窒素を供給してもらっているため、新たに窒素を肥料で補う必要はありません。無理に肥料を与えると徒長をまねいてしまいます。
コメツブツメクサの育て方:種まき
コメツブツメクサは暖かくなってくる2〜4月に種まき適期を迎えます。土に種をばらまいて、乾燥しないように水やりして管理してください。
踏みつけに強いことからグランドカバーとしても使えますが、地下茎で増える性質上植え付けてからの完全駆除には骨が折れます。地植えする場合はレンガを表土から10cmほどの深さに挿し、囲いを作ることで繁殖抑制が可能です。
コメツブツメクサの育て方:増やし方
コメツブツメクサはこぼれ種の性質から、放置していても勝手に増えていく植物です。任意の場所ではないところから芽を出した場合、繁殖する前に早急に掘り起こすことをおすすめします。
コメツブツメクサの育て方:注意する病気
コメツブツメクサは強健な植物のため、病害虫の被害をほとんど受けません。被害の心配することなく育てられます。
コメツブツメクサの育て方:どんな花を咲かせる?
コメツブツメクサは4〜6月にかけて、根本から分岐した茎先から黄色の花を咲かせる植物です。米粒のような花弁が集まった花は花茎7mmと目立ちませんが、小さいからこそかわいらしい印象をあたえます。
コメツブツメクサの花言葉
コメツブツメクサの花言葉は「お米を食べましょう」「小さな恋人」です。
弥生時代以降長きに渡って日本人に寄り添ってきたお米にそっくりの花姿にちなんだ花言葉となっています。
コメツブツメクサの育て方を知ろう
コメツブツメクサは小さいながらも強健な植物であることから、手軽に育てられる植物です。繁殖のコントロールをしっかり行うことで、お庭の小道にそったグランドカバーといった楽しみ方ができますよ。
この記事を書いた人
GreenSnap編集部
植物好きが集まるスマホアプリ
GreenSnap(グリーンスナップ)は、お部屋や庭で育てている植物、外出先で見つけた気になるお花などの写真を撮影して、気軽に共有したり植物アルバムを作ることができるサービスです。