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ウツボグサは東アジアを原産とする、シソ科ウツボグサ属の落葉低木です。
武士の台頭目覚ましい鎌倉時代、矢を背負って運ぶ容器である靱(うつぼ)に似た花を咲かせることからこの名がつきました。日本においては山野に数多く自生しており、美しい花の色合いからガーデニングでも人気を集めている植物です。7〜8月になると急激に褐色へと変色することから、夏枯草(かごそう)とも呼ばれます。
今回はウツボグサの育て方についてご紹介します。
ウツボグサには表土が乾いたらたっぷり水やりをしてください。鉢植え栽培であれば鉢底から水が溢れ出るまで、地植え栽培であれば植え付け以後の水やりは不要です。
ウツボグサには春の芽出し前3〜4月と秋の9〜10月に少量の緩効性化成肥料を施しましょう。花つきをよくしたい場合はリン酸の多く含んだ肥料を、葉色が悪い場合は窒素分の多い肥料を与えてください。
植え付け1〜2週間前の段階で元肥となる緩効性化成肥料を土に混ぜた上で、よく耕しておきましょう。
ウツボグサは花後の7〜8月に花穂の中にある種が熟してきます。花穂ごと切り取ってから数日乾燥させた上で種を採取してください。種は冷暗所に集めて保存しましょう。
種まきの適期は2〜3月です。枝についている葉を取り除き、10〜15cmに切り落とした枝を赤玉土に挿しましょう。土が乾かないように水やりしながら管理すると2〜3週間で発芽します。
株分けの適期は3〜4月です。株が生育して鉢が窮屈になったタイミングで、植え替えと並行して株分けしましょう。1株を2〜3個に分けるのが目安です。
ウツボグサは強健な植物のため、病害虫の被害をほとんど受けません。株への被害を心配せずに育てられるのは嬉しいポイントです。
ウツボグサの花言葉は「優しく癒やす」「協調性」です。
枯れかけのウツボグサの花穂を煎じて生薬として利用してきた歴史が表れている花言葉となっています。
GreenSnap編集部