水耕栽培にまつわるエトセトラ。
なかなか時間が取れず、、新しい記事のアップが遅くてすみません…꜆꜄꜆꜄꜆
第2弾は、水耕栽培する上でのメリット&デメリットの紹介です。
★ まずはメリット&デメリットを箇所書き!
【メリット】
① 普段の土栽培では見ることのできない、苗の根が張る様子を観察できる ② 基本的に用意するものは、苗に合うフラワーベースとお水だけ(注1) ③ 毎日お水を交換する必要はない ④虫がわきにくい(注2)
【デメリット】
❶ 水中に藻が生える(注3) ❷ 土栽培に比べて成長が緩やか(注4) ❸ 常に水分を与える栽培方法なので、多肉植物の品種によっては苗が水分過多の状態になってしまうことがある ❹ サボテンや多肉等、子株ができてくると1つのベースで水耕栽培するのが困難になってくる&寄せ植えするのが難しい ❺ 特にサボテン等は、水耕栽培を始める前に下準備が必要となる ↑あれれ?メリットよりデメリットのほうが1つ多くなってしまった꜆꜄꜆꜄꜆ メリットをたくさん伝えて、水耕栽培に興味を持つ人が増えてほしくて書いているのに…⤵︎ ︎⤵︎ ︎ でも大丈夫◎ デメリットの解説項目には、その対策も記載しますので! 詳細は次へ٩(ˊᗜˋ*)وGo!
★ メリット&デメリットについて詳しく解説!
〈メリット①〉根の様子を観察できる
これが水耕栽培するいちばんの醍醐味ですよね! 植物の葉や花の色とか形に何千もの違いがあるように、根も品種によってそれぞれ特徴があり、様々なタイプの根を観察することができます。 水中に真っ白な根が張っていく様子は、本当に美しいですよ꙳✧˖°⌖ 根を良くみることができるように、育てる入れ物は透明のものをオススメします。
〈メリット②〉用意するものはベースと水だけ
植物が水にどっぷり浸かってしまわないよう、苗に合うサイズのフラワーベースがあれば、あとは基本的にはお水だけで栽培可能です。 フラワーベース、と言ってもちゃんとした花瓶である必要ななく、コップでも空き瓶でも、わたしのようにフラスコやビーカーでも、なんでもOK。 お気に入りのベースを選んで水耕栽培する楽しさもあります◡̈*.。 以前、とある植物の水耕栽培法について質問をくださったユーザーさんは、ペットボトルを半分に切って、上部の飲み口部分を逆さにして下部に重ねて、苗が水中に落ちてしまわないよう工夫されていました◎ 注1) 水のみで栽培可能ですが、元気がなかったり、あまり水耕栽培に向かない植物は(特に、検索しても水耕栽培のやり方が見つからない観葉植物等は)、液肥も用意してあるとなお安心です。
〈メリット③〉毎日の水交換は不要
植物は水分のほかにも、水に含まれている酸素を根から取り込んで成長します。 同じ植物でも、生えてくる土栽培と水耕栽培の根っこは性質が異なるので、水耕栽培用の真っ白な根っこがしっかりと張ってくると毎日お水を変える必要はありません。 フラワーベースの容量にも寄りますが、たっぷりと水量があるほど、水交換の頻度は少なくて済みます。 ちなみにわたし自身は、全部交換する目安は週に1回。 あとは1日おきに水位をチェックして、水の減りが早いものは新しいお水を少しだけ継ぎ足しているくらいです。 なかなか交換する時間が取れない、という場合は予め大きめの容器を用意することをオススメします。
〈メリット④〉虫がわきにくい
虫がわきにくい、わかない、と「一般的」には言われています。 なので、飲食店等、特に虫が飛んでいるとお客さんに迷惑を掛けてしまうような場所では好まれる栽培方法みたいですね。 注4)必ず虫が出ないわけではありません。 土栽培された苗に元々虫が付いていて、気づかずに栽培を始めていつの間にか増えてしまうことがあります(アップルミントを水耕栽培したときアブラムシがびっしり付いていて!取っても取っても撲滅できず結局は処分した経験があります…) あと、水交換を怠って水が汚れてくると、コバエが発生することもあるので注意です! キレイな状態を維持するために水質管理には気をつけたいです(特に夏場〜)。
〈デメリット❶〉水中に藻が生える
光に当てると必ず水中や根っこの周りに藻が生えるのは水耕栽培の宿命とも言えます(画像参照)。 藻が生えないよう、ベースにアルミホイルを巻き、光を遮断して水耕栽培される方もいますが、そのやり方だと、水耕栽培いちばんのメリットと思われる根っこ観察ができないので、わたしはその方法に魅力を感じません。 *なお、日光だけでなく、照明ライトの光でも藻は生えます。 でも藻が生えるのは別に苗にとって有害ではありません! ただ見た目があまりよろしくないというだけです。 根っこに付いた藻を取るのは時間がかかるけど、ベースのガラス面に付着した藻はお水交換のとき、一緒に洗ってスッキリさせてあげましょう꙳✧˖°⌖
〈デメリット❷〉土栽培に比べて成長が緩やか
同じ苗を土栽培と水耕栽培それぞれで育てて比較したわけではないので、わたし自身そう感じたことはないのですが、 水耕栽培について書かれている記事を読むと、そのような説明が載っていることがあります(注4)。 植物の生育に必要な、光・土・水のうち、水耕栽培は「土」が始めからゼロだから、条件が1つ足りないため、ってことなのかな?? 子株をたくさん増やしてモリモリにしたい!という場合は不向きだけど、 水耕栽培でもちゃんと新葉や新芽は出るし、お花だって咲かせてくれます꙳✧˖°⌖ じっくり時間をかけて1つの苗の成長過程を楽しみたい、という気持ちは十分に満たしてくれますよ!
〈デメリット❸〉品種により水分過多状態になる
サボテンや多肉の育て方でよく、「夏は週に1回くらい鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと。冬は月に1回、または断水」なんて言葉、目にしますよね。 水耕栽培は基本的にそのような水やりの調節ができません。24時間、365日、根が水分補給できる状況下に置かれます。 で、どうなるかと言うと、 センペルビウムやエケベリア等、葉数が多い多肉は外側の葉から弱っていきます。 エケベリア系は外側の葉からプヨプヨと柔らかくなり取れやすくなりますね。 あと例えば、お迎えしたときのセンペルビウムで、きれいに放射状に広がっていた葉が、日が経つにつれどんどん反り返っていき、ついにボールみたいに丸くなったことがありました! GSで相談したところ、「日照量が少なく、水分が多い場合、センペルは葉を広げて水分を放出しようとするため反り返った状態になる」という明解な回答をもらいました。 そういう「ちょっとお水を与えて過ぎなのかも?」というときは、思い切ってしばらく断水して、日が当たる場所に置いたりします。 反り返ってしまった葉は元には戻らないけど、多少断水しても元々多肉は葉に水分をため込んでいるのですぐに枯れてしまうことはありません◎
〈デメリット❹〉増やしたり寄せ植えできない
多肉やサボテンは育成が順調だと子株ができて、土栽培なら株分けしてどんどん増やすことができますよね。 お花や観葉植物は然り。 あと、いろんな多肉の寄せ植えを楽しんだり、同じ種類の異なる品種を寄せ植えて「○○丼」なんて、多肉ならではの楽しみ方があります! 残念ながら○○丼を水耕栽培で作るのは無理です… でも株が増えたら鉢のサイズをひと回り多いものに植え替えるように、水耕栽培も子株付きのまま、少し大きめのベースに入れ替えて、ある程度の大きさまでそのまま育てることは可能です。 あと、サボテンや多肉は難しいけど、水耕栽培している観葉植物の寄せ植えは、個人的にマイブームで(๑⃙⃘˙꒳˙๑⃙⃘) いろんな種類の植物を1つのベースに生けて、「水耕栽培の寄せ植え」を楽しんでいます♪♪(画像参照) 寄せ植えのコツは「根元の位置を揃える」こと。 苗によって、長さがバラバラなので、根元の位置を揃えたら軽く輪ゴムで縛ります(キツく縛ってはダメですよー)。 あとは根元まで水が浸からないよう気をつけて水位調整するだけです◎
〈デメリット❺〉始めるときの下準備が大変?
前回のみどりのまとめ、「水耕栽培はハマったきっかけ」で紹介したWeb Magazine/トコシエの記事、水耕栽培方法について少し載っていました。 特にサボテン、こう書いてあります。 「土に植えられていた根をすべてキレイにカットし、1ヶ月から1ヶ月半、そのまま放置する。すると、小さな根が出始めるので、水耕栽培はそこからスタートさせる。」(記事より抜粋) えー!始めるまで1ヶ月以上待つの?! そんなに待てない!ですよね… そこで。 もっと早くスタートさせるわたしの自己流方法虎の巻をお伝えします( • ̀ω•́ )✧ ▼ 個人のやり方を示したもので、必ず成功することをお約束するものではありません。 ⒈ 根っこのまわりに付いた土をきれいに洗う(根は一切カットしない!) ⒉ 水耕栽培予定のベースに水を入れず、苗だけセットする(画像参照/手前のブカレン) ⒊ 最低でも10日間は放置。根がガビカビになるまで乾燥させる ⒋ 約2週間が過ぎたら容器に水を入れる。根の先端だけ水面につくくらい、始めは控えめに、慎重に! ⒌ 水面にしっかり水耕栽培用の白い根がしっかり広がるまでは、毎日(できれば朝晩2回)、根元の状態を確認し、根腐れしていないかチェックする 以上です。 放置期間は時期や環境によって多少異なるかと思います。 しっかり乾燥させず焦って水耕栽培へ移行すると、外見は元気そうなのに持ってみたら中身はドロドロに溶けてた〜( ´༎ຶㅂ༎ຶ`)ってことがあるので、そこだけは焦らずにお願いします。 ちなみにこれはサボテン水耕栽培を始めるときの方法です。 多肉や観葉植物は、根の周りの土を洗い流したらすぐに始めてしまいます(特に観葉植物は水切れするとすぐに枯れてしまう品種もあるので…)。 まだ乾燥中で水を入れていなくても、容器にセットしておくだけでちゃんと鑑賞できるし、「がんばって!これから元気に育ってね〜」とすぐに愛着が芽生えますよ❤︎.* ちなみに画像のブカレン、10日放置後に水耕栽培開始しましたが、元気に育ってます◎
★ 最後に
今回は長くなってしまいました、すみません꜆꜄꜆꜄꜆ ここまで、自分が今まで試してきた中で感じたメリット&デメリットをあげてみました。 デメリットも、発想の転換や工夫次第で乗り越えられる課題じゃないかなと思います。 ほかにもこんなメリットがあるよ!とか、これってデメリットなのでは?というのがありましたらぜひ教えてください( ¨̮ ) 次は、今まで[何でも水耕栽培してしまう症候群]とタグをつけて、片っ端からトライしてきた植物、サボテン、多肉以外に観葉植物色々…、 これは水耕栽培しやすい、よく育つと思った品種や、逆に失敗してしまった植物をまとめてみたいなと考えています。 最後まで読んでいただきありがとうございました
私も色々な品種でチャレンジしてみたいなと思いました❣️