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ムラサキカタバミは南アメリカを原産とする、カタバミ科カタバミ属の多年草です。
気品を感じさせる淡い紫色の花をつけることから、江戸時代末期に観賞用として日本に持ち込まれました。やがて繁殖力に優れたムラサキカタバミは拡大を続け、要注意外来生物に指定されています。現在100種類ほどの園芸種が存在し、簡単に生長させられるとして人気を集めている植物です。
今回はムラサキカタバミの育て方をご紹介します。
ムラサキカタバミには日当たりのよい環境が適しています。花つきをよくしたい場合は、1日を通して長く日の当たるような場所に置きましょう。繁殖力に優れたムラサキカタバミは庭植えでの栽培にリスクを伴います。基本的には繁殖を抑制できる鉢植えでの栽培がおすすめです。
ムラサキカタバミには表土が乾いたあとに、たっぷり水やりをしましょう。もともと亜熱帯地域で生息している植物なので過度な乾燥には要注意です。
ムラサキカタバミには水はけのよい土が適しています。「赤玉土7:腐葉土3」の割合で混ぜた土、もしくは市販の草花用培養土を使用しましょう。
基本的にムラサキカタバミには肥料を施す必要はありません。繁殖力に優れたムラサキカタバミは土中の栄養が豊富であればあるほど数を増やして巨大化します。かえって根詰まりなどお手入れのコストがかかりかねません。
ムラサキカタバミの植え付け適期は春植え品種で3〜4月、秋植え品種で8〜9月です。
ムラサキカタバミは繁殖力に優れているため、2〜3年に1度植え替える必要があります。春植え品種であれば3〜4月、秋植え品種であれば8〜9月に古い土と根を取り除いた上で、新しい土を入れた一回り大きい鉢に植え替えましょう。
ムラサキカタバミはこぼれ種で自然と増えていく植物です。種の入った熟す前の実を取り除いたり、間引いたりして個体数を調節しましょう。
ムラサキカタバミは病害虫に強いものの、まれにアブラムシの被害を受けることがあります。アブラムシは葉裏から植物の汁を吸うことで病気を媒介するおそれがあるので、発見次第すぐに駆除してください。
ムラサキカタバミは6〜7月(春植え品種)、10〜11月(秋植え品種)にかけて、1〜2cmほどの小さな花を咲かせます。淡い色合いの5弁花で葉もハート型になることから、全体的にかわいらしい印象を受ける植物です。カラーバリエーションもさまざまで、紫色はもちろん白色や黄色といった花も存在します。
ムラサキカタバミの花言葉は、「輝く心」「喜び」です。
原産地から欧米に持ち込まれたムラサキカタバミの花言葉には、欧米の宗教文化が色濃く反映されています。
地植えではなく鉢植えで育てる限り、ムラサキカタバミは簡単に育てられる植物です。維持管理に気を遣わなくてもかわいらしい花が咲いてくれるので、お手軽に園芸をしたい方にはうってつけですね。
GreenSnap編集部