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オオイヌノフグリは道のかたわらや、あぜ道などに生える雑草です。春先に咲かせる小輪の青い花は、儚なげで繊細な美しさを感じますが、雑草なだけにとても繁殖力が強いです。放っておいても育てられるので、初心者におすすめですが、繁殖のしすぎに注意しながら育てましょう。
今回は春に花を咲かせる雑草のひとつである、オオイヌフグリの育て方をご紹介します。
オオイヌノフグリは日の当たる場所において育てるようにしましょう。日光が当たらないと、花の色がきれいに青く発色しないので気をつけましょう。
成長のスピードが早いので、基本的には地植えに向いていますが、鉢植えやプランターでも育てることは可能です。その場合、オオイヌノフグリは横へ横へと成長していくので、平鉢などがおすすめです。
オオイヌノフグリは非常に繁殖力が高いので、地植えの場合は水やりをしなくても成長していきます。長期間雨が降らず、乾燥している場合にのみ水をあげるようにしましょう。
鉢植えの場合は土が乾いたら水をやるようにしてください。花が咲き終わった夏はすっかり枯れてしまいますが、土の中の根の部分が生きているので気にしてあげるようにしてください。肌寒い秋になると芽吹いてきます。
オオイヌノフグリは強い繁殖力があるので、あまり土質は成長に作用しません。気になる場合は土に堆肥をすきこんでおけば問題ないでしょう。鉢植えの場合は赤玉土5:腐葉土5など、一般的な草花培養土で大丈夫です。追肥は必要ありません。
肥えた土で栽培すると、比較的大きめで色のはっきりした花がいくつも咲くようになります。ただし、肥料の与えすぎは肥料やけや、成長のしすぎで他の植物に害を及ぼす危険性があるので注意してください。
オオイヌノフグリの植え付けや植え替えは、デリケートに考える必要はあまりありません。根から土を落とさず植え替えすれば大丈夫です。
道端の雑草から、プランターに移し変えて栽培する手段をとる場合もありますが、その際には本葉が3、4枚生えたばかりの株を選ぶようにしましょう。根が横に張っているので、切らないように注意しながら、土ごと掘り起こして平鉢に移し変えてください。
オオイヌノフグリの種はほとんど販売されていません。種を入手する場合は、春の終わりに結実する果実から採取するようにしましょう。種まきに適しているのは10月ごろです。土の上にまいておけば、その強い繁殖力でどんどん成長していきます。
オオイヌフグリは越年草で、年を重ねるごとに種を飛ばして繁殖範囲を広げていくので、何もしなくとも勝手に増えていきます。むしろ広がりすぎて他の植物の成長を阻むので、都度引き抜いてしっかり管理するようにしましょう。
オオイヌノフグリは丈夫で生命力も強いので、害虫や病気などの被害はとくに受けません。ただし、オオイヌフグリは虫媒花でもあるので、花の中の蜜によってハチ・ハナアブ・チョウなどを引き寄せてしまいます。栽培する際は、虫刺されや鱗粉などの肌トラブルなどに十分に気をつけてください。
オオイヌノフグリは2月ごろから春にかけて、青い小輪の花を咲かせる越年草です。星の瞳ともよばれ、ネモフィラにも似た花はとても繊細で美しいです。花自体は1日で終わりますが、次々と咲かせていくので長く楽しめます。
春に花が咲き終わると、夏には枯れて、地中の根のみの状態になります。秋になると芽吹き、冬を育成期として寒さをもろともせず、地面一面に広げていきます。
オオイヌノフグリの花言葉は「信頼」「神聖」などです。オオイヌノフグリの学名はヴェロニカ・ペルシカといって、このヴェロニカというのが聖書に登場する聖女と同じ綴りであることから、この花言葉となりました。
いくら雑草といえども、近年ではオオイヌノフグリの生息地が減少傾向にあるとして、環境省のレッドデータブックでは、絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。もし見かけた際は、種のなる果実や、本葉が数枚出た新芽を持って帰り、自宅で育ててみるのもいいかもしれませんね。小輪の青い花々が地面に生い茂って咲く姿がかわいらしいですよ。ぜひ、育て方を覚えて、オオイヌノフグリを自宅で育ててみてください。
GreenSnap編集部