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イワウチワは日本の固有種のひとつ、山林でよく見かける多年草です。地域によりますが春から初夏にかけて、白やピンクの可憐な花を咲かせる人気の山野草でもあります。この記事では、そんな可憐な山野草、イワウチワの育て方全般についてご紹介します。
イワウチワは、本州の中国・関西以北の山林ではよく見かけますが、それ以上南の地域ではほとんど分布していないことが示すように、冷涼な環境が必要な植物です。そのため暖地では、屋外・室内共に、湿度管理と湿度保持に十分な注意が必要です。
イワウチワは直射日光を嫌うので、日陰かつ温度があまり上昇しない風通しの良い場所で育てましょう。土の表面を、苔でおおってあげるようにするとよいでしょう。
イワウチワの生育期にあたる春から夏にかけては、土の表面が乾いたら水やりを実行しましょう。花が終わったあとの冬場は、鉢植えの場合は週に一度、地植えの場合はよほど乾燥しない限りは不要です。
イワウチワを植え付けるときに緩効性肥料を加え、あとはそれほど肥料は必要ありません。イワウチワの生育期にあたる春から夏場にかけて、薄めた液肥を月1回をめどに与えるだけで十分です。
イワウチワを育てる用土は、本来のうち一羽が育つ林の中の土をイメージした、腐葉土を多めにした赤玉土との配合用土がベストです。市販されている山野草用の用土を利用するのもよいでしょう。
イワウチワは、赤玉土やに腐葉土を多めに混ぜ込んだものや、市販の山野草の土を利用して植え付けます。
イワウチワの植え替え時期は、花後の夏前、また新芽の動く前の冬場が適期です。日中は半日陰になる場所を選びましょう。植え替えのときに、少量の緩効性肥料を混ぜ込んでおきます。
イワウチワの増やし方は「株分け」が一般的です。また、花後には落下した種子から「実生」が確認できることがよくあります。その場合、ほかの場所や鉢に植え替えてあげましょう。種子を採取することができたら「種まき」も可能です。
イワウチワは高温と乾燥、そして直射日光を避ける、この3つのポイントを守ることが重要です。あとはあまり手をかけすぎずに自然な姿を楽しむのが長生きの秘訣です。
イワウチワ特有の病気や、注意すべき病気は特にありません。風通しがよくないと葉に軟腐病が発生することがあるので注意します。
特に注意すべき害虫はありません。
イワウチワは開花時期の4〜5月頃になると、薄紅色のかわいい花を花茎に1輪咲かせます。イワウチワの花とよく似たイワカガミの花は、1本の花茎にたくさんの花をつけることで見分けられます。
イワウチワはその可憐な花で、春のハイキングや登山中の人々の目を楽しませています。そしてイワウチワは、もともと日の差さない林の中の木の根元などによく根付く植物です。
自然の中で育っている環境を再現するように気を付けて育ててあげたいものです。
※トップ画像はノンビリーナさん@GreenSnap
GreenSnap編集部