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「ウエストリンギア」はオーストラリア原産の木立性の植物です。春を中心として年間を通じてかわいらしい小花を咲かせ、ローズマリーによく似た針状の葉にも観賞価値があることから人気のある低木品種です。
ローズマリーとは品種が異なるものの、外見がよく似ていることから「オーストラリアン・ローズマリー」と呼ばれることもあります。
この記事では人気の花木ウエストリンギアの育て方全般についてご紹介します。
温暖な気候のオーストラリア北部でよくみられるウエストリンギアは、日当たりのよい場所に植え付けましょう。湿度を嫌い、生育が旺盛なので、風通しの良い場所で管理し、腐葉土や堆肥を施しておきます。
また、ウエストリンギアは放置すれば樹高が1メートルを超す大きさにまで成長します。そのため、ウエストリンギアを花壇に植える場合は、まわりの植栽への影響を考慮する必要があります。
耐寒性は高いとはいえないため、冬場マイナス以下の気温になる地域では、掘り起こして室内で越冬するほうが確実です。
ウエストリンギアを室内で育てるのであれば、風通しの良い暖かい場所で育てましょう。
ウエストリンギアの生育期である春から夏にかけては、土の表面が乾いたら葉にかからないようにして水やりを実行しましょう。週に一度程度が目安です。
ウエストリンギアは多湿を嫌うため、過度の水やりは禁物です。
ウエストリンギアの植え付け時に腐葉土をすき込みます。緩効性肥料を加えたあとは、それほど肥料は必要ありません。花後にはお礼肥を施す程度でよいでしょう。
鉢植えの場合は、ウエストリンギアの生育期や花期には薄めた液肥を月1回をめどに与えましょう。
鉢植えでウエストリンギアを育てる用土の条件は、排水性がよいことです。根腐れ防止のために鉢底石を多めに入れて水はけのよい土で育てましょう。
ウエストリンギアは病気に強く、注意すべき病気は特にありません。また、注意すべき害虫もありません。
ウエストリンギアを地植えする場合は、日当たりのよい、排水性のよい場所に植え付けます。腐葉土や堆肥などを最初に多めに施しておきます。
鉢植えの場合は、乾燥した気候のオーストラリアにあわせて、排水性のよい用土に植え付けます。植え付けたあとは、同じく日当たりと風通しの良い場所に置きます。
ウエストリンギアは、季節を問わず植え替えが可能です。
ウエストリンギアは、「挿し木」での増やし方が可能です。桜が咲く4月以降、初夏までが挿し木に適した季節です。
ウエストリンギアは成長が早く丈夫な性質なため、定期的に樹形を整えるようにするとよいでしょう。定期的な剪定は、すなわち摘心につながるため枝数が増えて外観もよくなります。
オーストラリアでは生垣に使われることからわかるように剪定によく耐えるので、花後には全体の3割ほどを刈り込むようにすると、風通しがよく生育によい環境となります。
ウエストリンギアには、「バリエガータ」「イエローフォーム」「シーミスト」「フルティコサ」など様々な品種があります。好みにあわせて白や青紫、ピンク・赤などの花色や、班入りの葉の品種を選ぶことができます。
別名をオーストラリアン・ローズマリーと呼ばれるウエストリンギアは、ローズマリーよりもさらに柔らかで小さな葉を持ち、繊細な姿が魅力の花木です。
本国のオーストラリアでは生垣に使われるほど丈夫な性質であることも魅力です。
好みの品種のウエストリンギアを見つけることができたら、ぜひ育ててみてくださいね。
※トップ画像はむっちぃさん@GreenSnap
GreenSnap編集部