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セイヨウニンジンボク(西洋ニンジンボク)は、「チェストツリー」や「チェストベリー」という名前で販売されていることもあります。特に女性用のホルモンサプリを利用している人に馴染みがある名前が、「チェストベリー」です。シソ科のこの植物は、ヨーロッパで古くからハーブとして愛されている植物で、日本では観賞用として長いこと親しまれてきています。今回は、そんなセイヨウニンジンボクについて育て方や手入れの仕方などをご紹介します。
セイヨウニンジンボクはヨーロッパに原生しますが、西アジアでも広く自生している植物です。栽培がしやすく、日向や日陰、どちらでもよく育ちます。
夏の暑さにも強く、耐寒性もあるので、地植えで冬越しも可能です。地植え、鉢植えどちらでも育てることができます。
セイヨウニンジンボクを地植えしている場合は、地に根付いたら降雨のみで問題ありません。鉢植えの場合は、乾燥にきをつけてあげましょう。土が乾いたら適度に水をあげます。加湿が苦手苦手ですので、乾燥気味で十分です。
セイヨウニンジンボクへは、冬の2月頃に油かすなどの肥料を、寒肥として与えます。この頃は、冬越の休眠期で地中下で養分を必要とします。
セイヨウニンジンボクを育てるときは、乾燥気味の土壌を用いましょう。排水性がよい土壌であれば問題ありません。地植え、鉢植えともに、排水が良ければ土はなんでもOKです。
セイヨウニンジンボクは、3月から4月にかけて植え付けをします。この頃は、落葉期でちょうど新芽が出る前あたりの時期がおすすめです。
セイヨウニンジンボクの植え替えについては、地植えの場合はする不要です。セイヨウニンジンボクは移植を好まないので、植えた場所で育てていくほうがおすすめです。
ただし、樹高は大きくなると3mほどまでに達します。庭に直に植える時は成長した時の事を考えて、植えたほうがよいでしょう。
セイヨウニンジンボクを鉢植えで育てている場合には、植替えが必要となります。しかしながら成長がゆっくり目の植物ですので、生育に合わせて鉢を交換していきます。深鉢の10号あたりを目処に交換していくと良いでしょう。
セイヨウニンジンボクの花が終わったら実がなり、その果実から種を採取して、「種まき」で増やすことができます。また、「挿し木」でも増やすことができます。
ただし、一般的には「挿し木」の増やし方が行われます。挿し木は、セイヨウニンジンボクの花が咲き終えた9月頃に行います。枝を剪定するときは、楔の形にきり水揚げをします。その後、挿し木を2cmほどの深さで土に挿し、日陰で管理します。
セイヨウニンジンボクは、葉枝が生い茂って見た目が悪い、スペースがないなどの理由がない限り、手入れは基本的に不要です。
ただし、樹高が1~3mと大きく成長しますので、鉢植の場合は好みの高さに切ってあげましょう。樹形は自然に整うタイプの植物ですので、地植えの場合は大きく育ちすぎて他人の家に迷惑をかけるなどの理由がない限り、剪定など特に必要はありません。
セイヨウニンジンボクを小さく育てる場合には、こまめに剪定しましょう。枝は切りすぎても、次々と新芽が出て花を咲かせるので、切りすぎを心配する必要はありません。好みの高さに剪定して、コンパクトにまとめて鉢植え栽培を愉しむのもおすすめです。
セイヨウニンジンボクを育てるうえで、病気や害虫を気にかける必要はありません。
セイヨウニンジンボクは、6月~9月頃の夏になると、青あるいは紫色の花を咲かせます。花を切り取ってブーケにしたり、生花にして楽しむことができます。
セイヨウニンジンボク(西洋ニンジンボク)は、耐寒性、耐暑性どちらもあり栽培がとても楽な植物です。果実はヨーロッパではハーブとして利用されていますが、実際に使う場合は、医者と相談して使うようにしましょう。
※トップ画像はスターサーフさん@GreenSnap
GreenSnap編集部