warning
error
success
information
ジャーマンアイリスは多彩な色合いのある花が特徴で、丈夫で育てやすいことから、地植えで楽しむこともできる花になっています。そのことからレインボーフラワーともよばれており、品種改良も進められてその色のバリエーションを更に増やしています。
そんなジャーマンアイリスの育て方について見ていきましょう。
ジャーマンアイリスは日光を好むので、日陰ではなく、日当たりの良い場所で育てましょう。
また、ジャーマンアイリスは乾燥気味に育てる必要があります。そのため、ジャーマンアイリスを鉢植えで育てる場合は、雨のときは屋根のある場所に移動させるようにしてください。
高温多湿の場所にずっと置いておくと、茎や根が腐ってしまい、そのまま枯れてしまうこともあります。
水のやりすぎは根腐れの原因となりうるので、天候に気をつけましょう。
ジャーマンアイリスは乾燥した環境で育てるのが適切なため、鉢植えで育てている場合は、春は土の表面が乾いているのを確認してから、水をたっぷりと与えてあげましょう。
夏になると水が切れてしまうのが早くなるので、水切れに注意しながら管理してください。
ジャーマンアイリスの生育期である春以外では、土の表面が乾いてからしばらくしてから、水やりを与えるようにして下さい。
鉢植えではなく地植えで育てているのであれば、特に水やりをする必要はありません。
ジャーマンアイリスを地植えで育てている場合は、3月と9月から10月の間に1度ずつ、ゆっくりと効き目がでてくるタイプの化成肥料を株の周りに与えてください。
ジャーマンアイリスを鉢植えで育てている場合は、10月から12月、2月~3月にかけて、月に1度の割合で、株の周囲に置くタイプの肥料を与えてください。
軟腐病という病気にかかってしまうこともあるので、葉っぱを茂らせたいときは、窒素の多い肥料を避けて、リン酸の含まれている肥料をあげましょう。
ジャーマンアイリスを育てるときは、水はけがよく、有機質の用土を用いましょう。赤玉土の小粒が5、腐葉土が5の割合がいいでしょう。ほかの配分では、赤玉土が5、腐葉土が3、鹿沼土が2の割合で混ぜた用土を使用してください。
この用土に、1リットルの苦土石灰を3グラムほど混ぜておきます。用土を自分で混ぜ合わせるのは面倒だという場合は、市販で販売されている花の培養土を使っても大丈夫です。
ジャーマンアイリスは球根や苗から育てることができます。植え付け時期は、8月から10月の間が適しています。
ジャーマンアイリスを地植えする場合は、日当たりのいい場所を選んで、水はけもいい乾きやすい場所を選んで植え付けます。
庭の土は先に掘り起こしておいて、腐葉土を混ぜておきましょう。中性やアルカリ性の土を好んでいるので、土が酸性のほうに傾いている時は、苦土石灰を少し混ぜて調節しておきましょう。
植え付ける部分を高く持って高畝をつくってから、球根を横向きにして、背中が土から出るようにして浅く植え付けておきます。このときに深く植えてしまうと、球根が腐ってしまうので注意しましょう。
複数の球根を植えるときは、3つの球根を使って三角形をつくり、50センチから6センチほどの間隔が空くようにしてください。
ジャーマンアイリスを鉢植えで植える場合は、7号以上の深鉢を用意しましょう。その鉢に球根を1つ植え付けます。
鉢の底にはゴロ土や軽石を敷いておき、その上に用土をいれてから、地植えと同じように球根を横向きにして浅く植えてください。
根がはるまでは倒れやすくなっているので、支えとなる柱を添えて固定しておきましょう。
ジャーマンアイリスの増やし方には、「株分け」があります。
株分けは植え替えと同じ時期にするのが好ましいです。
ただ、寒冷地となっている場所で育てているときは、梅雨が明けてからすぐに行って、冬に入る前にしっかりと根をはらせる必要があります。
一つの株に芽が1から3個つくようにして、根株を切り分けてください。余分な水分が蒸発するのを防ぐために、切り分けた株の葉っぱを半分ほど切り落としてください。
その後は植え付けのときと同じように、球根を横向きにして背中が土から出るくらいのところに植えて育ててください。
丈夫な植物として知られているジャーマンアイリスですが、梅雨の時期や、高温多湿の環境などで管理していると、軟腐病にかかったり、アブラムシに寄生されることがあります。
軟腐病は、植物の傷口から細菌が入り、そのことで根や茎が腐っていってしまう病気です。治療することができない病気なので、感染してしまった時は株を土から抜いて処分しましょう。
まだ軽度である場合は、株を掘り上げてから患部を綺麗に洗い流して、風通しがいい場所で乾燥させてください。
アブラムシは5月から6月に発生することの多い害虫で、植物の栄養を吸い取っていってしまいます。日頃から薬剤を散布して予防し、見つけたときには手で取り除くか、殺虫剤を使って駆除しましょう。
ジャーマンアイリスは基本的に丈夫ですが、乾燥に弱いため、梅雨のように雨が多く降ったり、高温多湿の環境に弱くなっています。梅雨の時期は水やりをせず、水のやりすぎにならないよう気をつけて管理してください。
ジャーマンアイリスの品種には、昔からあるインディアンチーフや、ヘレン・コリングウッドなどの品種が、今も高い人気を保っています。
品種が多い事で知られているジャーマンアイリスは、品種名よりも、花色の組み合わせなどで覚え、好みの種類を探すほうがいいかもしれません。
上下の花弁が同色となっているものはセルフ、同じ色の系統で下弁だけが濃くなっているのをバイトーン、上弁が白で、下弁がカラフルな色彩をしているものをアエモナ、花弁に多種多様な色が混じっているものがブレンドと呼ばれています。
ジャーマンアイリスの花は、中央部にひらひらとして2枚の花弁が直立していることが特徴です。花色は赤やピンク、青、黄色などさまざまあります。開花時期は5〜6月頃の、初夏の頃となっています。
ジャーマンアイリス花言葉は、品種によってさまざまです。
例えば、「情熱」、「燃える思い」、「豊満」といったもののほかに、「恋のメッセージ」、「吉報」、「エキゾチックな人」、「素晴らしい結婚」、「虹の使者」などの意味がつけられています。
バリエーション豊かなジャーマンアイリスは、その豊富な色合いから、観賞用として人気が高く、自分の好みの色を見つけて育てている人も少なくありません。
それぞれの品種が持っている花言葉も、同じジャーマンアイリスでも全く違う意味合いをもつものが含まれています。
野生種がしぜんと新しい色を作ったり、人の手を加えて改良して新種を作ったりしたことで、フリルやフリンジの入っているものもあります。
ジャーマンアイリスの香りもよく、開花の時期をずらして、早めに花を楽しむこともできるようになっています。
初心者でも簡単に育てられるうえに、丈夫な花なので、ぜひ育ててみてください。
takenaka