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ウラシマソウ(浦島草)の育て方|植え替え方法は?球根の増やし方は?

  • サトイモ科
  • テンナンショウ属

ウラシマソウは、四国や本州を中心に日本に広く自生している球根植物です。独特な花の形をしており、ミステリアスな雰囲気を持っているのが大きな魅力です。そんなウラシマソウの栽培に適した場所や水やりの仕方、増やす方法など、育て方についてご紹介していきます。

ウラシマソウ(浦島草)を育てる場所

ウラシマソウはもともと木漏れ日が当たるような山野に生息する植物なので、強い日差しを苦手とし、日に当たりすぎると葉が傷んでしまいます。そのため、ウラシマソウは明るい日陰で育ててあげましょう。

また、ウラシマソウは寒さにもやや弱いため、凍結しないような場所に置いて管理する必要があります。

ウラシマソウ(浦島草)の水やり

ウラシマソウは乾燥を嫌うので、土が乾いていたらたっぷりと水やりをしましょう。また、冬の休眠期もカラカラに乾燥しないよう、忘れずに水やりをしてください。

なお、水やりをするときは、株元に与えるようにしましょう。上から勢いよく水やりをすると、茎が折れることがあるため注意が必要です。

ウラシマソウ(浦島草)の肥料

ウラシマソウの植え付けや植え替えを行うときに、元肥として緩効性肥料を株元に置き肥します。そして、葉が枯れ始める頃まで、規定の濃度に希釈した液体肥料を2週間に1回与えていきましょう。

なお、使用する肥料は、3大栄養素であるチッ素・リン酸・カリウムが同比率のものが適しています。ウラシマソウの生育期に肥料を与えることで、球根を太らせることができ元気に育ちます。

ウラシマソウ(浦島草)の土

ウラシマソウを育てるときは、水はけと保水性のバランスが取れた土を用いましょう。そのため、水はけや通気性、保肥力に優れた赤玉土に鹿沼土を4割、もしくは同割合にして混ぜ合わせた配合土を使うとよいでしょう。

ウラシマソウ(浦島草)の植え付け・植え替え

植え付け

ウラシマソウの植え付け時期は、冬の休眠期が適期です。鉢は、ある程度深さのあるもので、塗り鉢のような水もちがよいタイプ良いでしょう。芽の先端が2〜3cm程度埋まるようにして植え付けていきます。

植え替え

ウラシマソウは成長すると球根が大きくなってくるので、1回り大きな鉢に毎年植え替えるようにしましょう。植え替え時期も、植え付け同様、冬の休眠期が適期です。

ウラシマソウ(浦島草)の増やし方

ウラシマソウの増やし方には、「種まき」や「分球」などの方法があります。ただし、実った種をまいて増やす場合、発芽までに2年、花が咲くまでには5年程度かかるため、分球して増やすほうが簡単です。

分球

分球は植え替えのタイミングで行うとよいでしょう。親球根のまわりに新たに小さな球根ができるので、それを植えていきます。なお、親球根についている子球根は無理に取らず、自然に外れている子球根を植えてください。

ウラシマソウ(浦島草)の手入れ

ウラシマソウを結実させたい場合は、肉穂花序(にくすいかじょ)を囲む仏炎苞(ぶつえんほう)を破いて受粉させます。先端が突起になっているのが雄花で、その花粉を雌花の先端に軽くつければ完了です。

ウラシマソウ(浦島草)の育て方で注意すべき病気・害虫

ウラシマソウを育てるときは、イモムシやナメクジの食害に注意が必要です。見つけ次第取り除いて退治しましょう。また、白絹病や軟腐病になることがあります。

白絹病

白絹病は、土中で繁殖する菌が原因で起こる病気です。株元に白い絹糸で覆われたような症状が現れ、株ごと枯らしてしまいます。被害が広がるのを防ぐために、感染した株は取り除いて処分してください。

軟腐病

軟腐病は細菌による病気です。菌の繁殖により栄養分や水分の通り道が阻害されるため、株元がしみたようになって変色し、やがて枯れていきます。気温が高く、蒸している環境下で発生しやすい傾向にあります。感染した株は取り除いて処分してください。

ウラシマソウ(浦島草)を球根から育ててみよう!

非常に個性的な花の形をしたウラシマソウは、人とは違った植物を栽培してみたい人に向いています。また、分球をしてどんどん増やして楽しめるのも嬉しいポイントです。水やりや手入れの手間もあまりかからないため、ぜひ一度育ててみてはいかがでしょうか。

※TOP画像:Photo by ぷぅさん@GreenSnap

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ウラシマソウの基本情報

ジャンル
草花
形態
多年草
学名
Arisaema urashima
別名
原産地
日本

ウラシマソウの性質

栽培難易度
普通
耐寒性
やや弱い
耐暑性
やや弱い
耐陰性
あり

時期

種まき
11月 、12月
植え付け・植え替え
1月 、2月、3月、11月、12月
肥料
5月 、6月
開花
4月 、5月

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