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1~3mほどの樹高で、垣根として栽培されたり、鑑賞用として盆栽にもなっているグミは、グミ科グミ属に分類される樹木の総称です。グミの品種は50数種以上あるといわれており、日本をはじめヨーロッパ、北アメリカなどでも広く自生しています。
今回は、グミの育て方についてご紹介します。
グミの木を栽培する場所ですが、庭木として栽培するほか、鉢植え、盆栽などと用途によって別れます。とはいえ、グミの木はどの品種も耐寒性、耐暑性があります。マイナス10℃のような寒さでない限り、日なたの環境であると比較的よく成長します。
グミは乾燥が苦手なので、そのあたりを気をつけて、日の当たる通風の良い場所を選んで栽培しましょう。鉢植えや盆栽は、霜の降りる時期は、暖かい場所に置くようにします。
グミは乾燥が苦手なので、夏場は気をつけて水をあげます。水をあげるときは、朝か夕方がおすすめです。
グミを庭木で栽培している場合は、降雨で問題ありません。ただし、数週間も雨が降らないなどで、表土が乾燥している場合は、水をたっぷりをあげましょう。
グミは、肥料はなくても問題ありません。生育状態が良くなく、肥料を与えたい場合は、落葉樹であるナツグミは9月末、ナワシログミのような常緑種は、花が咲いた後に肥料を与えます。
グミは日本に自生している樹木であるため、庭木として栽培するときは、比較的どんな用土でも適応し育つため土質に気を使う必要はありません。鉢植えでの栽培を考えているなら、園芸店などで市販されている培養土がおすすめです。
グミの木の栽培では、病気や害虫の被害は特に目だったものはありません。
グミの植え付けの時期ですが、真夏と真冬を避けた春先や秋の暖かい日です。植え付けるときの苗の間隔ですが、30cmほどがよいでしょう。グミの種類にもよりますが、支柱を立て苗を支えてあげます。
グミの植え替え時期は、植え付けと同じで、春先の温かい日に行うのがおすすめです。
グミを種から増やすことも可能ですが、増やし方は「挿し木」が一般的です。
挿し木は、とても簡単に増やすことができます。挿し木をするのに適しているのは、6月頃です。5cmほどの長さに枝をきり土に植えてあげます。
生け垣として栽培しているナワシログミの場合は、春先に伸びた枝をきれいに整えてあげます。花芽がつきにくいとされる徒長枝は、剪定しながら樹木の容姿を整えてあげるとよいでしょう。
ナツグミのような落葉樹は、枯れた枝や、蕾がつかなった枝などを剪定します。いずれにしろ不要な枝を見つけたら適宜、切り落として問題ありません。
日本で主流のグミの品種は、常緑種のナワシログミと落葉樹のナツグミです。同じ落葉樹のグミでも秋に実がなるものは、アキグミとよばれ、ナワシログミやナツグミを比べると実の形状が丸く小さいのが特徴です。
また、ナツグミでも果実が一回り大きなグミをダイオウグミ、ナワシログミでも鑑賞用として盆栽になっているものを、カングミと呼びます。
グミの花は、品種によって咲く時期は異なりますが、花色は白もしくは薄い黄色い小さな花を咲かせます。形状は筒状で、花びらは四枚です。
落葉樹であるナツグミの開花時期は、4~5月です。常緑種であるナワシログミは、10月頃です。
受粉が成功した花は、花がら自然と落ちて、実が膨らんできます。ナツグミの場合は、7~8月頃です。ナワシログミの場合は、5~6月頃です。
グミの果実は、食べることができます。品種によって果実の収穫時期が異なります。赤く熟したものを収穫します。
収穫後、グミの保存の仕方ですが乾燥しないように袋に入れて保存します。すぐ食べる場合は冷蔵庫か野菜室で1週間を目安に食べます。長期保存にしたい場合はジャムがおすすめです。
また冷凍保存をすることもできます。冷凍保存の場合は、軸を取り除いたあとに。密閉容器などにいれて冷凍庫へ入れます。冷凍保存したグミの実は自然解凍して使います。
グミのオススメの食べ方ですが、よく熟したグミの場合は収穫して生のままがよいでしょう。ナツグミとアキグミでは、アキグミが苦味があります。皮ごと食べて問題ありません。
その他、グミの酸味を活かしてスライスした果実をサラダにしたり、ドレッシングにして食べるのもおすすめです。果実酒にして愉しむ方もいます。
日本の風土気候で育てやすいグミは、樹高が3mほどまでに成長するものもあります。ナツグミは家庭果樹として栽培する方も多いですが、果実は食用にしなくても鑑賞用として栽培しても可愛らしく、おすすめの樹木です。
挿し木で手軽に増やし育てることができるグミは、ガーデニング初心者でも楽しめる樹木でおすすめです。
※トップ画像はオキザックさん@GreenSnap
GreenSnap編集部