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日陰で育てることができる低山の植物であるスキミア・ジャポニカは、ミカン科・ミヤマシキミ属 に分類されます。スキミアの葉の形が「シキミ」に似ていることから、「深山樒(ミヤマシキミ)」と呼ばれます。花と葉のコントラストを楽しむこともできます。
日本が原生地の低木で、登山をする人などは野生のスキミア・ジャポニカを見かけるでしょう。今回はそんなスキミア・ジャポニカの育て方や増やし方などについてご紹介です。
スキミア・ジャポニカは、直射日光の当たらない日陰の環境を好みます。室内で育てるよりも屋外の日陰が適所です。
地植えで育てるときは、大きな木のなどの木陰に植えてあげると、日が直接に当たらずおすすめです。お庭などで育てることができない環境の場合は、鉢植えでも育てることはできます。
スキミア・ジャポニカは自然の山野で育つ樹木ですので、地植え場合は水やりにさほど神経質になることはありません。むしろ水をやりすぎての、多湿や加湿環境にならないように注意しましょう。
ちなみに、スキミア・ジャポニカは、葉の形が「シキミ」に似ていると説明しましたが、ほかにも山野に自生しているということもあり「深山シキミ」の名前がついたといわれています。
スキミア・ジャポニカは、肥料を特別必要としません。ただし、鉢植えの場合は、成長に応じて液肥を与えます。
スキミア・ジャポニカを育てるときは、水はけのよい土を用いましょう。自分でつくる場合は、鹿沼土7:腐葉土3をブレンドした土がよいでしょう。
スキミア・ジャポニカは、種まきよりも園芸店で販売される苗を選んで植え付けるのが一般的です。苗が出回る時期は秋頃です。元気な苗を購入し、すぐに庭の花壇に植えたくなりますが、鉢植えでしばらく大きくなるまで待ったほうが、定植しやすいです。
スキミア・ジャポニカの植え替えに関しては、鉢のサイズが成長した苗に対して小さいと感じた時に、ワンサイズお大きなものにを用意し、植え替えましょう。小さい鉢のままですと根詰まりの原因にもなります。
スキミア・ジャボニカは大きくなっても80cmほどの低木ですので、その辺を見越して鉢のサイズを決めると良いでしょう。
スキミア・ジャポニカの増やし方は「挿し木」という方法を取るのが一般的です。そのほかに、実生、水挿しで根を生やすこともできます。
ここでは一般的な挿し木についてご紹介します。まず、挿し木に適した季節ですが、春先の5~6月頃です。枝が元気な部分を10cm位を目安に切ります。用土に挿したあとは、直射日光が当たらないようにします。半日陰である程度の大きさになってから、地植えしたり、適度な大きさの鉢に植えます。
スキミア・ジャポニカの病気や害虫に関してですが、特別な注意を要することはありません。
スキミア・ジャポニカには、剪定などの多がりな手入れはいりません。
地植えの場合、雪が降っても冬越しをします。鉢植えで育てている場合は、冬の期間は水やりを減らします。夏の期間は、直射日光に当たりすぎると、葉が枯れ始めるおそれがあります。明るい室内や、屋外でも半日陰に移動させましょう。
スキミア・ジャポニカは開花時期の3月頃になると、白色の小さな花を集合して咲かせます。
その後、赤い実を結びます。実を結ぶまでのスキミア・ジャポニカは、赤あるいはグリーン色をしています。常緑の葉とのコントラストがとても魅力的です。
スキミア・ジャポニカは、雌株、雄株がある低木です。実は雌株のスキミアにのみつきます。赤く見た目も綺麗な実を結びますが、実は猛毒で食べることはできませんので、気をつけましょう。
耐寒性もあり冬越しをするスキミア・ジャポニカは比較的育てやすい低木です。鉢植えでもよく育ちますので、お庭がないご家庭でも栽培を愉しむことができおすすめです。
※トップ画像はserenaさん@GreenSnap
GreenSnap編集部