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カタクリは、ユリ科の多年草でカタクリ属の植物です。カタクリは漢字で「片栗」と書くこともあります。かつて自然のカタクリが多く見られた頃は、カタクリの茎の一部である根茎から片栗粉を採取していました。今回はそんなカタクリについて育て方をご紹介します。
カタクリは元々山林に育つ植物で、寒さに強い一方、耐暑性に欠けます。そのため、鉢植えで育てるときは、季節に応じて鉢植えの置き場を変える必要があります。
春から夏にかけては日陰の涼しい所で育て、夏から春にかけては日なたに置きましょう。
また、カタクリは地植えでも栽培できます。カタクリを庭で育てるときは、涼しく木漏れ日の当たる場所が適していいます。地面の温度も急激に上がらないので、落葉樹の下が一般的には良いとされています。
カタクリの水やりの仕方は、育てる場所によって異なります。地植えの場合は、頻繁に水を上げることはありません。もしも雨が少なく、水分不足から植物がぐったりしている場合は水を与えます。
鉢植えの場合、カタクリは湿り気のある土を好みます。しかし水をあげすぎると球根が腐ってしまう場合があります。程よい湿気で鉢植えの表面が覆われているようにします。
また、カタクリの花が咲く春先は、水を花にかけないように気をつけて水やりしましょう。
カタクリを庭などで地植えしている場合は、肥料は不要と考えてよいです。カタクリを鉢植えする場合は、11月から12月頃にかけてゆっくりと効果を発揮する緩効性化成肥料を与えます。
カタクリを育てるときは、水はけのよい環境が必要です。
庭で地植えするときは、有機質ががたくさんはいった腐葉土を用意します。鉢植えなら、赤玉土軽石、そして腐葉土を4:4:2の割合で混ぜた土が適しています。乾燥しやすい鉢植えのときは、軽石の量を減らします。
カタクリを育てる上では、特に注意すべき害虫はありません。病気は、さび病と呼ばれるものに注意が必要です。春先もしくは初秋にかかりやすく、葉が褐色に変化します。
カタクリを庭に直接植える地植えの場合は、地表から5~6cmところに10cm感覚で球根を植えます。土は、40cmほどの深さを耕しておきます。
鉢植えのときの植え方の注意点ですが、深さのある腰高鉢を選びます。鉢が浅く小さいと乾燥しやすいためです。球根は、地表2~3cmのところに植えます。
植え替えをする時期は、夏の終わり頃から秋の初めが適しています。目安としては2年~3年毎です。庭で育てている場合は、植え替えの必要はありません。
カタクリの増やし方は、「種まき」か「分球」という方法です。
ただし、種まきの方法の場合は種を採取し、それを植え付けてから、カタクリの花が咲くまでに7年程かかります。
カタクリが庭などに込み入るほど育っているときは、球根に子株が増えているので、それを分球し、植え替えます。
カタクリは活動期間が短い植物です。春先に葉が見えたかと思うとあっという間に花が開花し来年をまた待ちます。
さらに暑さに弱いので、季節や温度に合わせて鉢植えの置く場所を考えたり、肥料を調整しながら球根を太らせ元気なカタクリに成長するよう育てていきます。
カタクリの花は、下を向いていて、姿がとても特徴的です。花弁は反り返っているようについてます。花の色は紫、白、黄色、ピンクとさまざまあります。
日本のカタクリは、栽培するのが難しいことで知られます。種からの発芽率は低く、栽培が難しいですが、とはいえ、品種によっては育てやすいものもあります。
植物好きな方は、個体差のあるカタクリを育てるのに挑戦してみてはいかがですか。
※トップ画像はMAXさん@GreenSnap
GreenSnap編集部