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中国が原産地になるレンギョウですが、ヨーロッパでも親しまれて人気があります。日本でいえば桜のように、春になってきた風情を感じる植物で、群生で生えていますと、鮮やかな黄色が綺麗で見ごたえがあります。
枝が長くなるのが特徴で、剪定をしなければ垂れてくるため、自然な姿を生かして、生け花に利用されることも多いです。そんなレンギョウの育て方を説明します。
レンギョウは日当たりの良い場所を好むので、太陽の光が降り注いでいる部屋の窓際かベランダ、日なたのお庭などで育てるのが最適です。
日当たりがいい環境であれば、黄色い花が咲き観賞して楽しめます。ただし、日差しが強すぎる場所では、株元が乾燥し枯れる原因になってしまいます。そのため、特に西日がさしていると、日差しが強すぎるため、生育環境が悪いので、育てないようにして下さい。
逆に日陰でも花がうまく咲かないか、咲いていても数が少なくなってしまうため、栽培環境としては向いていません。
レンギョウは寒さに強い植物なので、防寒対策などは必要ありません。夏の暑さにも強いです。
レンギョウを鉢植えやプランターで育てている場合は、用土の表面が乾いたら、たっぷり水を与ます。夏の季節は乾燥しやすいため、水が切れていないか注意して下さい。
レンギョウを地植えしている場合は、植え付けの際にたっぷり水をあげるといいです。
ただし、レンギョウは基本的に水をあまり必要としない植物なので、植えつけたあとは雨が降って、地面に染み込んだ水分で十分最適です。夏の季節は、水やりの回数を気にかけてあげて下さい。
レンギョウを鉢植えやプランターなどで育てている場合は、ゆっくり効くタイプの肥料である緩効性化成肥料を、花が咲き終わったあとの5月頃に、株元に与えてあげましょう。
レンギョウを地植えしている場合は、植え付けのときに、腐葉土などを混ぜ混んでおくと、あまり肥料を与える必要はありません。花が咲き終わったあとに、緩効性化成肥料を与えておけば大丈夫です。
また、冬の寒い季節には植物が弱くならないように、1月~2月頃に油かすなどの有機肥料を混ぜて、株元に与えましょう。
レンギョウを育てるときは、有機質が多い土を用いましょう。
土を自分で配合できない場合は、草花用培養土か観葉植物の土を、使用して育てて下さい。自分で用土を配合したい場合は、赤玉土:7、腐葉土:3、黒土:3の割合で、配合する方法がおすすめです。
レンギョウを地植えで育てたいのであれば、腐葉土も混ぜ込むといいでしょう。
レンギョウの種は一般には出回っていないので、苗を購入して植え付けるましょう。レンギョウの植え付け時期は、11~3月が適期です。
レンギョウを鉢植えで育てているのであれば、植え替えの回数は2~3年に1回、行うといいでしょう。
1回り大きめの鉢を用意したら、鉢底石を敷いてその上に草花用培養土などを入れます。用土の上に苗を置いて、レンギョウが倒れない状態にするために、周囲にも用土を入れて下さい。根が成長して詰まってきたら、1~2月頃に植え替えしましょう。2~3年に1回が目安です。
レンギョウを地植えで育てたいのであれば、最適な時期が12月~3月頃です。植えるため掘った穴に、有機物の腐葉土などを混ぜて植えます。
レンギョウの増やし方は、「挿し木」が一般的です。
挿し木する場合は、前の年に伸びた枝を使用します。初夏の季節では6月~7月頃が最適で、挿し木はその年の枝を使用し、10cm~15cmぐらいにカットします。これを挿し穂にして、赤玉土か川砂を湿らせて、挿し植えて下さい。
明るい日当たりがいい場所で、きちんと水を与えて育てていくと、すぐ発根し育ちますよ。翌年の春の季節に、黄色い花を咲かせます。
レンギョウは枝が伸びすぎて形が崩れたり、乱れた状態になるので、いずれ剪定作業が必要になってきます。レンギョウの剪定時期は、冬の12月~初春の3月までの間が適期です。
混みあっている枝は風通しが悪くなりますし、からんでいる枝など見つけたらカットしましょう。また、花が咲かなかった枝や古い枝も切り落とします。剪定したあとでも気になる部分があれば、5月に追加作業的に剪定を行えば大丈夫です。
全体的にもう少し、風通しが良くなる状態に整えます。6月中旬以降は花芽がついてきますので、夏の季節に剪定を行いますと、翌年花芽のつきが悪くなります。この時期は避けるようにしましょう。
毎年の剪定とは別に、4年~5年ぐらいに1回古い枝を剪定しますと、生育状態が良くなります。
カイガラムシが発生し、葉や茎より栄養を吸うので、駆除をしないと枯れてしまいます。なるべく駆除がすぐできる幼虫を見つけ、殺虫剤などで退治して下さい。成虫になると殺虫剤も効きにくくなります。見つけ次第、歯ブラシなどで落としましょう。
病気としては、うどんこ病にかかることがあります。葉や株元などに白い粉がついている状態になり、葉全体から茎などにも広がっていき、光合成ができなくなるので、枯れる原因になります。
病気になっている部分は剪定をして、殺菌剤を散布し、これ以上病気が広がるのを防いで下さい。
レンギョウの花の開花時期は3〜4月です。ラッパのような形の黄色い綺麗な花を、細い枝に密集して咲かせます。
レンギョウの花言葉には、「期待」「希望」「集中力」といった意味があります。
地植えで育て大きく成長させていくと、毎年春にお花見ができますので、おすすめの生育環境になります。地植えはあまり水を与えずに、自然に降ってくる雨で大丈夫なので、育てるのが楽な植物です。成長してきますと長い枝が伸び放題になり、形が乱れて見えますので、剪定をしっかり行って、痛んでいたり混雑している枝を、切って整えることをしていくことが、育てるポイントになってきます。
レンギョウが庭に群生で植えてあると、きっと美しいお庭になるでしょう。自宅で栽培しているレンギョウを、テーブルを飾るミニ生け花にしてみたり、花瓶に挿して飾ってもおしゃれな雰囲気になりますよ。
※トップ画像は圭さん@GreenSnap
GreenSnap編集部