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別名「フサスグリ」や「赤すぐり」とも呼ばれている「レッドカラント」。ヨーロッパでは、果実をジャムやジュースにしたり、ケーキなどのスイーツに使ったりして親しまれています。赤く輝くようになる果実は、観賞用としても素敵です。そんなレッドカラントの育て方をご紹介します。
レッドカラントは耐寒性は強いですが、暑さには弱いため、暖地での栽培にはあまり向いていません。気候的に涼しい地域で栽培してあげるとよく育ちます。
もしレッドカラントを暖地で育てる場合は、夏場にあまり高温にならず、午前中に日が当たり、午後には日陰になるような場所を選んであげるといいでしょう。なお、蒸れにも弱いので、風通しが良い、木漏れ日があたるような半日陰の場所が最適です。
地植えにしたレッドカラントには、特に水やりをする必要はありませんが、あまりにも乾燥した日が続くようだったら水やりをしましょう。
鉢植えのレッドカラントは、土の表面が乾いたら、鉢の底から水が出てくるくらいたっぷりと与えてください。
地植えにしたレッドカラントは、2月頃に有機質肥料や腐葉土、速効性化成肥料などを与え、収穫が終わった後の10月頃にも同じように追肥してください。
鉢植えのレッドカラントは、地植えと同じく2月頃と10月頃に加えて、7月頃にも追肥してあげるといいでしょう。
レッドカラントは水はけも水もちも良い土を好みます。市販の培養土や、ハーブ専用の培養土でも育ちますが、赤玉土小粒が7~8と未調整のピートモスが3~2の配合土にするといいでしょう。
レッドカラントの植え付けや植え替え時期は、気温が低く、落葉している12月から2月頃に行ってください。
鉢植えの場合は、根詰まりさせないためにも、2年に1回は植え替えをしてあげるといいでしょう。
レッドカラントの増やし方は「挿し木」か「株分け」という方法です。挿し木や株分けは、2月中旬から下旬頃に行ってください。
レッドカラントは1mくらいの高さまでしか育ちません。根元の方の幹から新しい枝が出てくるので、強そうなものを何本か残して、ほかの枝は根元から剪定し、風通しをよくしてあげてください。
剪定は12月から2月頃の冬に行いましょう。何年か実をつけた枝は、実のつきが悪くなっていきます。古い枝は切り、新しい枝を残してあげてください。
レッドカラントは、日当たりや風通しが悪いと、カイガラムシが発生し、育ちが悪くなって枯れてしまうので気を付けましょう。また、葉っぱが白く粉をふいたようになる、うどんこ病にかかることもあります。
暑さを嫌うため、日本ではあまりなじみのないレッドカラントですが、ヨーロッパではとても人気のある植物です。
日本でも直射日光の当たらない、涼しい場所であれば、育てることができます。夏に真っ赤な果実をたくさん実らせる様子はとても美しいですし、ジャムなどにしてもおいしいのでチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
※トップ画像はSAkUTOMOさん@GreenSnap
GreenSnap編集部