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アベリアは、常緑性の低木で街路や公園などの生垣などによく見られます。花の香りが強く、丈夫で育てやすいのが特徴です。このページではそんな「アベリア」の育て方についてご紹介します。
アベリアは、日向あるいは半日陰で育てます。花を咲かせたい場合は必ず日当たりの良い場所で育てましょう。
アベリアは寒さに強い面もありますが、東北地方より北での栽培には適しません。冬期の冷たい風で葉が傷み、落葉することがあるので、鉢植えなどで移動できる場合は風の当たらない場所へ移してあげましょう。
アベリアを植え付けてから根付くまでは水やりをしますが、根付いたあとは特に必要ありません。
夏の高温期には、特に鉢植えの場合は表土が乾くことがあるので、朝方または夕方に水やりをしましょう。
アベリアを育てるときは、地植え・鉢植えともに、2月から3月の間に寒肥を、開花期である9月中旬に緩効性の化成肥料を追肥します。株元にまんべんなく撒きましょう。
植え付けのときに元肥を施しておけば、根付いたあとの追肥は必要ありません。
アベリアは土は特に選びませんが、なるべく水もちと水はけのよいものが適しています。
鉢植えにする場合は、市販の草花用培養土のほか、赤玉土と腐葉土を使った一般的な配合土で構いません。腐植質の土壌でよく育つので、赤玉土5:鹿沼2:腐葉土3の割合で混ぜた用土を用いてもよいでしょう。
地植えの場合は、植えこむ土に1/3程度の腐葉土を混ぜて使います。
アベリアの植え付け時期は、4月中旬から10月中旬の生育期であればいつでもOKです。真夏(7月から9月中旬)と真冬(12月から2月)は避けましょう。
根鉢の2倍ほどの深さの穴に植え付け、根鉢の周りに水をたっぷりとやります。そのあと棒などでついて、根と周りの土をなじませるようにしましょう。
鉢植えの場合は、アベリアが根詰まりを起こして生育に悪影響が出ることがあります。その場合は、一回り大きな鉢に植え替えをおこないましょう。根鉢を軽く崩してから新しい用土で植え付けます。
植え替えも植え付けと同じく、真夏と真冬を避けておこないます。
アベリアの増やし方は「挿し木」という方法です。
春から秋(5・6月、9月)に、挿し木をしましょう。充実して堅くなった枝を10cmほどの長さに切り、葉を取り除いてから水揚げ、その後赤玉土や鹿沼土などの挿し木用の用土に挿します。半日陰で水を切らさないようこまめに管理して、根が出るのを待ちます。
アベリアには萌芽力があり、次から次に花芽が出てくるので、冬期を除けばいつでも剪定できます。6月から10月にかけての開花期に強く刈り込むと花咲きが悪くなります。
開花期と重なるため、花を楽しみたい方は強い剪定は避けた方が良いでしょう。ただ生育が旺盛な時期のため、環境が良ければ次々と枝が伸び、樹形が崩れる原因となります。樹形を保ちたい方は伸びた枝をこまめに剪定するとよいでしょう。
開花後なので強く刈り込むことができます。大きくなりすぎた場合はこの時期に思い切って刈り込むと良いでしょう。花は後から伸びる新梢に付きます。
アベリアには病害虫の発生はほとんどありません。その点でも、丈夫で育てやすい木といえますね。
アベリアは白色で清楚な雰囲気のある可愛らしいお花を咲かせます。開花時期は6〜10月頃です。
アベリアの中でも葉に斑が入る品種の一つがこの「コンフェッティ」です。緑色の葉の両端にクリーム色の輪が入っているのが特徴で、アベリアの中でも樹高が低い品種です。
「グランディフローラ」は白色の花とピンク色のガクのコントラストが楽しめる品種です。よく根付いていると枝がぐんぐん伸びます。
こちらも葉に斑の入った品種で、街路樹として比較的よく見られます。白の覆輪がきれいです。
アベリアの花言葉は、『優美』『強運』『謙譲』『謙虚』です。
鐘形の花が優雅で気品ある姿であるところから『優美』、生育が盛んで、伸びた枝先に花を長く咲かせるところから『強運』、花弁よりも葉が多く目立たずに花を咲かせる姿、また個々の花が小さいところから『謙譲』『謙虚』という花言葉が生まれました。
一方で環境耐性が強く、丈夫で育てやすいという一面も持ち合わせています。道路沿いや公園など、私たちの生活の中でもよく見られ、親しみも持てますね。排気ガスにも強く丈夫なので、生垣にも最適です。
庭木としてはまだまだ植えられることが少ないようですが、好みの大きさに剪定できたり、世話に手間がかからなかったり、花が長く楽しめたりと、観賞用としても評価されてきています。
模様のある葉や色付きの花など、園芸品種も多数あるので、興味のある方は是非育ててみてくださいね。
※トップ画像はascaさん@GreenSnap
GreenSnap編集部