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ネメシアは、小さな花が重なって咲くボリューム感のある花姿が特徴の花です。明るい色合いの花は、春の花壇にピッタリ!
ネメシアには、一年草と多年草のものがあるので、楽しみ方も色々です。今回は、そんなネメシアの育て方について紹介していきます。
ネメシアは南アフリカに自生している宿根草、または一年草の花です。その草丈は15〜40cmのものがあり、ギザギザとした葉っぱに、伸びた茎の先端に花を連なって咲かせるのが特徴的です。
宿根ネメシアについては、耐寒性が強いため、真夏の時期以外は花が開花します。花色は青や赤、白のパステルカラーなどさまざまあります。一年草ネメシアの方が、花色が鮮やかに出るという特徴があります。
いずれのネメシアも、どんな花とも相性が良く、花壇の寄せ植えとしても植えられることが多い花です。
ネメシアは気温が高くなると発芽しにくくなるので、涼しくなる9〜10月の間に種まきを行います。
赤玉土の小粒を育苗箱などの薄い容器に入れてから、種が重ならないように蒔いていきます。その上から軽く土をかけて、種が流れないように気をつけながら水やりをしてください。
土が乾かないように受け皿へ水をためて、容器の底から土へと吸収するようにしておきます。その後発芽してから本葉が4〜5枚になったところで、生育のいいものを育苗ポットへと移していきます。
ネメシアの苗植えの場合は、気温の穏やかになる4〜5月に植え付けをします。
鉢植えに植える場合、5号鉢に1株を目安にして植え付けてから、日当たりのいい場所で管理します。
地植えの場合は、水はけがよく、日当たりや風通しのいい場所を選んでから植え付けましょう。株同士の間隔は15〜20cmほどあけて、湿気で蒸れないようにしておくのがポイントです。
多年草タイプの宿根ネメシアは、霜に当たることがないように気をつけて、冬場には軒下で管理するようにしてください。
ネメシアは、日当たりのいい場所を選んで管理するようにしましょう。ネメシアは日当たりが悪いと茎がひょろひょろと長くなりやすい植物なので、日光にはしっかりとあてるようにしましょう。
ただし、夏の直射日光にそのままあたっていると葉焼けを起こしてしまう可能性があるので、夏の高温多湿の時期は置き場所について気をつける必要があります。
鉢植えでネメシアを育てる場合は、9月〜6月にかけては日向で、7〜8月にかけては、風通しがよくなっている半日陰で管理するのがおすすめです。
ネメシアの花は雨に当たってしまうと傷んでしまうことがあるので、開花したら雨のあたらない場所へ移動させましょう。寒風を防ぐことのできるベランダなどで管理すれば、雨風を凌ぐことができるので、季節ごとに鉢を移動させる手間もなくなります。
一年草タイプのネメシアは、寒い風や霜などに弱くなっているので、軒下やベランダなどに置いて、寒さを緩和できるようにしておきます。屋外が極端に寒くなってしまう場合は、室内に入れて窓際などに置いて管理するようにしましょう。
宿根ネメシアの場合は、基本的には凍らせなければ元気に育ってくれるので、暖地でなら屋外で冬を越すこともできます。ただし、高温多湿を嫌うので、夏になると開花が一時的にですが止まってしまうことがあるので気をつけてください。
庭植えでネメシアを育てたいという人は、まずは日当たりのいい場所を選び、水はけもよくなっている地面に植えるようにしましょう。
ネメシアの水やりは、土の表面が乾いたときにたっぷりと与えるようにします。水やりをするときには、株元から水を与えるようにしてください。
ネメシアの原産地は砂漠や乾燥した草原なので、過湿を嫌う性質の植物となっています。乾燥には強いので、しばらく水を与えなくとも十分元気に育ってくれます。
一方で、毎日水を与えていると根腐れして、枯れてしまう原因になってしまうので気をつけるようにしましょう。
ネメシアは冬になると生育が鈍ってしまうので、水やりの回数を減らし、乾燥気味に育ててください。
ネメシアの肥料は、元肥として緩効性化成肥料を土に混ぜ込んでおきましょう。
追肥は生育期の9〜10月、3〜6月に、薄めた液体肥料を与えるようにします。肥料を施す頻度は、2週間に1度にしておきます。花をたくさん咲かせたいという人は、リン酸が多く含まれている肥料を与えるのがポイントです。
ネメシアを育てるときは、水はけのよい土が適しています。赤玉土小粒6:腐葉土4の配合土か、赤玉土小粒5:腐葉土3:川砂2の配合土を使いましょう。川砂の代わりに、酸度が調整されたピートモスを2の割合で混ぜるのもいいでしょう。
地植えをする場合は、ネメシアを植え付ける1週間前に地面を耕してから、2〜3割ほどの腐葉土を土に混ぜ込んでおきましょう。
ガーデニング初心者は、市販されている草花用の培養土を使うとよいです。
ネメシアの害虫は、ハダニやアブラムシの発生に注意しましょう。ハダニやアブラムシはどの植物にも寄生する害虫で、葉っぱや茎から栄養を吸い取っていきます。
数が少なければこすり取るか、大量に発生した場合には市販で販売されている殺虫剤を使用して駆除するようにしましょう。また、ハダニは水が苦手なので、霧吹きで駆除できます。
ネメシアがかかりやすい病気は、灰色カビ病という病気です。多湿の環境で発生しやすく、風通しの良い、雨の当たらない場所で管理して病気を予防するようにしてください。
一年草のネメシアの場合は、植え替えの必要はありません。
宿根ネメシアを育苗ポットのままで冬越しさせた場合は、4〜5月の間に鉢や地面へと植え替えるようにしましょう。
ネメシアの増やし方は、「種まき」や「挿し芽」といった方法が一般的です。種まき方法については、前述の通りですが、こぼれ種でもよく発芽します。
ネメシアの挿し芽時期は、気候が穏やかになってくる3〜6月、9〜10月の時期です。
丈夫な茎を選んでから、10〜15cmの長さに切って、赤玉土の小粒を入れておいた育苗ポットに挿すだけで完了です。このときに選ぶ茎は、柔らかそうなものや、傷が入っているものは選ばないようにするのがポイントです。
丈夫でないものを選んでしまうと、挿し木に使用する茎としては向かず、栄養が足りずに枯れてしまうこともあるので気をつけてください。20〜30日ほど経って根っこが十分に生えたら、鉢や地面に植え替えていきましょう。
寒さには弱いネメシアですが、近年では-3℃までの耐寒性を持つ品種も増えたので、冬を越すことができるようになっています。
夏場の暑さや湿度が高くなってしまうと、枯れたり、開花するときにも影響がでてしまうため、管理する場所には十分に気をつけるようにしましょう。
豊富な花色が人気の理由の一つとなっているネメシア。こまめに切り戻し剪定をすれば、花数を増やすこともできるので、庭を華やかに飾りたいという方におすすめの花となっています。ぜひ育ててみてください。
GreenSnap編集部